獣の奏者(4) の商品レビュー
歴史はきちんと伝えないと同じ過ちを繰り返すのが教訓なのかと思う。 ひとまず荒いが完結したから良かった。
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闘蛇の秘密も他国に知られ、ついに王獣と闘蛇が激突。なぜ禁断の技だったのかが分かる。う~ん、なかなかよくできている。でも、皆が笛を吹けばいいだけだった様な気も・・・
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探求編〜完結編読了。エリンが大人になった物語。 壮大なファンタジーに圧倒された。最後でやっとアフォンノアの向こうの過去の大厄災が明らかになる。過ちは、知らないとまた同じことを繰り返してしまう。知って、考えて、伝えていくことが大事。
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◆懸命に生きた人。小さな、けれどいとおしい一瞬の輝き。 傑作大河ファンタジー巨編、慟哭と感動のクライマックス! エリンが闘蛇の大量死の真相を突き止めたのと同じ頃、リョザ神王国は隣国との戦いに突き進もうとしていた。やがて敵国が闘蛇を操る術を得たことが明らかになり、エリンは王獣を...
◆懸命に生きた人。小さな、けれどいとおしい一瞬の輝き。 傑作大河ファンタジー巨編、慟哭と感動のクライマックス! エリンが闘蛇の大量死の真相を突き止めたのと同じ頃、リョザ神王国は隣国との戦いに突き進もうとしていた。やがて敵国が闘蛇を操る術を得たことが明らかになり、エリンは王獣を戦争に使うように迫られる。 闘蛇と王獣。秘められた多くの謎をみずからの手で解き明かす決心をしたエリンは、拒み続けてきた真王(ヨジエ)の命に従って王獣を増やし、一大部隊を築き上げた。過去の封印をひとつひとつ壊し、やがて闘蛇が地を覆い王獣が天に舞う時、伝説の大災厄は再びもたらされるのか。 王獣の解放と、家族との平穏な日々を願ったエリンの決断とは? 「人々と獣たちの歴史」を描き、結末をむかえた壮大な物語。 (^^)<Comment
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シリーズ完結編。少々がっかり。主人公一家の生活の描写はリアリティがあるのだが、国境を接する隣国との戦争に備えた準備とクライマックスは設定と展開に無理を感じた。
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えっ…そんな終わり方?っていう エリンは国策に振り回されまくっていた 約束したのに破られるとか、何のための約束なのか 真王が悪いとも思えんし、アルハンが悪いとも思えんし、エリンが悪いとも思えんし 戦争について考えさせられる
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この世界観、たまらなく大好きです。最後の方になると残りページも少なくなり、もう終わっちゃうんやなぁってなんか寂しくなりました。でもまた、読み返そう! 誰にでもお勧めできる作品です。
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シリーズ完結編。エリンの最期が不憫かな。危機が迫る状況でなければ王獣や闘蛇の謎をもっともっと解き明かせたと思うのだが、その意思は息子のジェシやその子、末代まで伝わっていくのだろう。事情があり、一冊一冊の間を空けて読了したが、全4巻を一気に読んでいった方が良さが解る作品だなと思った...
シリーズ完結編。エリンの最期が不憫かな。危機が迫る状況でなければ王獣や闘蛇の謎をもっともっと解き明かせたと思うのだが、その意思は息子のジェシやその子、末代まで伝わっていくのだろう。事情があり、一冊一冊の間を空けて読了したが、全4巻を一気に読んでいった方が良さが解る作品だなと思った。その点では途切れ途切れに読んだことを後悔している。まだ外伝が残っているが、次に読む機会があれば(機会を作ると思うが)一気に読んで良さを実感したいと思う。
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2016.8.16読了。表紙が王獣が飛び舞っているだけでなく闘蛇もいたのは気づかなかった。改めて読むと発見が思いの外多い。王獣哺乳生物だった!乳房があるのか!王獣が使ってるのは多分超音波だよなぁ。イルカとかコウモリのエコーロケーションだったかな?にしても興味深い生物だよなぁ。翼の...
2016.8.16読了。表紙が王獣が飛び舞っているだけでなく闘蛇もいたのは気づかなかった。改めて読むと発見が思いの外多い。王獣哺乳生物だった!乳房があるのか!王獣が使ってるのは多分超音波だよなぁ。イルカとかコウモリのエコーロケーションだったかな?にしても興味深い生物だよなぁ。翼のある哺乳生物かぁ。闘蛇も相当知能の高い生物だよな。ワニが結構知能高いって聞くから不思議ではないけど。エリンの木の芽印はやっぱりカリサさんが縫っていたのかな?ジェシはこれからこの金糸を見るたびにエリンを思い出すんだろうな。そしてジェシ聡い。神速と呼ばれたセ・ザンで指物師で闘蛇乗りの父とアーリョで王獣の奏者で絶対音感を持つ母のあいだに育った子だから当たり前なのかもしれないけど、ところどころでその才を受け継いで伸ばしてる描写があって微笑ましくもあるけど同時にそれらはこれからどんどん彼にとっての枷になるのだなと思うと切ない。にしてもハイスペックな両親だな。エリンとジェシのやり取りで「…冬の木立みたいな人だと思ったわ」「なにそれ?」は好きなシーンの1つだ。イアルとエリンはお互い似た者同士のシンパシーがあったんだろうな。ジェシが家族で山へ行った時の事を思い出すシーンも彼らの確かにあった幸福な時間の象徴みたいで切ないけど大好きなシーンだ。「わからなくてもいい、わかるところがあればいい」これは「探求編」でイアルもジェシに対して思い抱いていたことだ。私はきっと子供を育てる事になっても良くも悪くも子供扱いしないだろうな。てか初登場の頃からイアル出番の度に怪我負ってるよね。エリンと私の共通点で読めればいいやな字を書くってのを今回再発見した。そしてもう1つ「いつかやってくるであろう不幸にそなえながら、生きてきた」「運命に不意打ちをくらうのがいやなんです。ー気が小さいんですね」を読んで私の根底にあるのはこの事だったんだと思った。最初に読んだ時には気づかなかったけど、これを読んでるとエリンを通して自分の事を代弁してくれてるかのようだ。ついでにエリンのおかげで息子を産んでも楽しいんだろうなと思えるようになった。エリンが王獣を解き明かしていったようにいつか今度はチムルが闘蛇を解き明かしていくのかなと思ったりした。エリンはまさに懸命に生きた女だった。幸せだった。確かに幸せだったけどジェシの成長した姿見たかっただろうなぁと思うと悔やまれる。改めて読んで気づいたのはこの物語は知識の事故による断絶と意図的な隠蔽双方が書かれている作品でもあるということだ。知識を隠す恐ろしさ。無知の恐ろしさ。実は無知の恐ろしさは外伝でも少し描かれているが本書のはより国家的な恐ろしさがメインだ。「人は、知れば、考える。」この言葉はこの物語においては希望の言葉なのだと思う。できるなら知る機会を与えけして奪わない人でありたいと思う。解説で獣=人間と置き換える説を読んでハッとした。いつも人間の事をわざわざホモサピと言ってるのにこの事にどうして気づかなかったんだろう。そしてこういう本を読んでると特に旅をしてる気になる。それは主人公と一緒に…もあるがちょうど旅先で遺跡の看板を読むようにこれが描かれた背景や文化を読み知る旅をしている気になるのだ。知の旅とでも言えばいいのか。そのため息抜きの為の読書なのに結構疲れるのだ。でも嫌じゃない疲れだ。そしてこの物語は本当に生きてるんだなぁとつくづく思う。
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久しぶりの日本語小説。あっという間に4巻まで読んでしまった。歴史的描写や細部の表現は欠けるものの、日本人による本格的なファンタジーを初めて読んだと思う。絶対的な正しさのない葛藤を描くあたり、日本人の価値観が強く表れている。 『人は群れで生きる獣だ。群れをつくっているひとりひとり...
久しぶりの日本語小説。あっという間に4巻まで読んでしまった。歴史的描写や細部の表現は欠けるものの、日本人による本格的なファンタジーを初めて読んだと思う。絶対的な正しさのない葛藤を描くあたり、日本人の価値観が強く表れている。 『人は群れで生きる獣だ。群れをつくっているひとりひとりが、自分がなにをしているかを知り、考えないかぎり、大きな変化は生まれない。』
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