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ゆれる の商品レビュー

3.8

45件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    3

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2024/03/24

原作を読んで映像化されたものを観ると物足りなさと自分の中で描いていた俳優と違うこともありなかなか満足できる作品に出逢えていないという話を同級生としていたらこの本と映画を薦められた。原作、脚本、監督を作者一人が作り込むと一体感が生まれるのが納得てきました。shukawabestあり...

原作を読んで映像化されたものを観ると物足りなさと自分の中で描いていた俳優と違うこともありなかなか満足できる作品に出逢えていないという話を同級生としていたらこの本と映画を薦められた。原作、脚本、監督を作者一人が作り込むと一体感が生まれるのが納得てきました。shukawabestありがとう。

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2023/11/24

こういうそれぞれの視点で書かれてる小説好き!! みんな自分勝手で狡猾。 自分と重なるから稔のことは理解できて歯痒くて辛い。 肉親って他人より厄介だ、、、。 田舎の狭い街の選択肢が少ない環境なら尚更。 最後のラスト、もう稔には何のしがらみもないところに去ってしまって欲しい気持ちと...

こういうそれぞれの視点で書かれてる小説好き!! みんな自分勝手で狡猾。 自分と重なるから稔のことは理解できて歯痒くて辛い。 肉親って他人より厄介だ、、、。 田舎の狭い街の選択肢が少ない環境なら尚更。 最後のラスト、もう稔には何のしがらみもないところに去ってしまって欲しい気持ちと、もう一度家族として再会して欲しい気持ちと。 映画も見てみよう。読んでてほんとにつらかった。

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2023/09/17

映画の方は何回か観ていて好きな作品だったので小説も読んでみました。 文章だと映画とはまた違った味わいがあるように感じましたね。 上手くいえないけど、終盤の展開はグッとくるんですよね。

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2023/08/02

図書館で借りて読んだ。 表現や情景が少し難しいが 映像が目に浮かぶようなお話。 少し自分には重たかったかなあ…。

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2023/03/30

生まれ故郷を飛び出し写真家として成功をおさめる弟。実家のガソリンスタンドを父親に望まれるまま引き継いだ兄。自分の感情を表現する弟。鈍いふりを続けた兄。 二人に関わる幼馴染の女性は、若い頃、弟と関係を持ち、現在は、兄に望まれている。二人の関係は、その女性の死の真相をめぐり逆転してい...

生まれ故郷を飛び出し写真家として成功をおさめる弟。実家のガソリンスタンドを父親に望まれるまま引き継いだ兄。自分の感情を表現する弟。鈍いふりを続けた兄。 二人に関わる幼馴染の女性は、若い頃、弟と関係を持ち、現在は、兄に望まれている。二人の関係は、その女性の死の真相をめぐり逆転していく。家族の支配者が変わった時、そして不在となった時、ギリギリの家庭は、崩壊を迎えてしまう。 兄弟の支配と嫉妬は、終わりを迎えても、次の関係を築く事ができなかった。 ご自身の映画のノベライズとのことで、田舎を行く道、法事の親戚の集まり、ひなびた渓谷と、読み始めから、知っているような情景のイメージに入り込めました。兄弟の隠していた感情の描写が印象的で、苦しさが伝わってきました。

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2022/04/16

貶めたいのか、救いたいのか、保身なのか、最後の最後までわからなかった。ただの良い人でもなく、ただの悪い人でもなかった。

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2022/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

兄弟って 血が繋がってて同じ所で育ってきたから ある程度何を考えとるか分かるし、 でもそれぞれプライドとか嫉妬とかもあって 素直な気持ちも大人になるにつれて 伝えにくくなっていって ある意味1番複雑やなと思う 自分が思い描いていたこととは 大きくかけ離れたことが起きる度に それぞれの登場人物の気持ちがゆれていくのが分かった

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2020/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2020年現在の、この小説の、刊行されているバージョンを調べましたところ。 2006年 ポプラ社単行本刊行 2008年 ポプラ文庫刊行 2012年 文春文庫刊行 という感じでして、2020年現在、3バージョンが、流通している感じ?みたいですね。 凄い不思議なのが、2008年にポプラ文庫から文庫本が刊行されていて、何故に、2012年に、出版元を変えて、文春文庫からも、文庫版が刊行されているの?ってのが、凄い不思議。なんで? ポプラ文庫版が、絶版になっている?訳でもないようなのですが、、、凄く不思議だ。何故、ポプラ文庫で文庫化されている作品が、更に、文春文庫で文庫化?ホンマ不思議。どんな理由があったのだ?不思議だ。 文春文庫版では、ノンフィクション作家の梯(かけはし)久美子さんが、解説を書いておられます。お見事な解説です。なのです。が、、、が。 梯さん、マジですみません。ですが。この中で、個人的に断然オススメなのは、ポプラ文庫版、ですね。ポプラ文庫版だけ、香川照之さんの解説が、収録されているんですよ。 小説本編も、まあ途轍もなく素晴らしいんですが、映画で早川稔を演じていた香川さんの書く、解説が。いやもう。めっちゃくちゃ良いんですよ。ちょっと、もう、驚愕するほどに。是非とも、「ゆれる」という作品を愛する一人でも多くの人に、この香川さんの解説を、読んで欲しいなあ!!って、心の底から思います。 本当に素晴らしい解説なのです。早川稔という人物を、あれほどに演じ切った香川照之だからこそ、書くことができた解説。そんな気がしますね。 文春文庫版のレビューなのに、ポプラ文庫版の方を薦めてしまっていて、マジごめんなさい、なのですが。それほどに、あの、香川さんの解説が、、、好きなんや。 なして、この文春文庫版は、ポプラ文庫版の香川さんの解説を併記したうえで、新たに梯さんの解説を増やす、という事をしなかったんや。版権の問題とか、色々あったのか。どうなんだ。でも、、、あの香川さんの解説は、マジで素晴らしいんや。梯さん、そんな事ばっか、しつこく言って、マジすみません。 いやでも、この文春文庫版の梯さんの解説も、凄く良いです。ホンマです。 この作品の比較対象として、太宰治の「駆け込み訴え」を挙げている所とか、マジ慧眼!って思いましたね。うん。ホンマに似ている。感じが。 キリストが兄の稔で、ユダが弟の猛かな?ってイメージに、ぴったり合うんですよね。 あ、そういや、西川さん、NHKのBSの作品で、太宰治の「駆け込み訴え」の映画化、してるやんか。リンクしてるなあ~。おもろいなあ~。 西川さん、多分、太宰治、絶対好きだろうな、って思うんです。「永い言い訳」の小説版も、途中で、まんま「走れメロス」やんかコレ、な箇所、ありましたし。ああいう、西川さんの創作の原点、というか、感動の原点、みたいなんが観られる箇所、すげえ好きですね。 あんま、全然、小説の内容の感想書いてないんですが、すみません。まあ、とりあえず、途轍もなく素晴らしい作品であることは、間違いないです。あくまでも、あくまでも自分の中では、映画版「ゆれる」が最高峰ですが、この小説版も、まあ、コレ単体で読むだけでもホンマに面白いし、映画と補完しながら味わうとしたら、更に面白い。 「あの時のあの場面のあの人物は、内面でこんな事を思っていたのか!?」という事を答え合わせできる幸せさよ。西川監督自身が小説化してるんだもの。本家本元ですやんか。いやもう、、、素晴らしいなあ、ホンマ。 まあ、映画版も小説版も、一生手元に置いておきたい作品であることは、間違いない。それほどに、圧倒的に、大好きですね。

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2019/12/15

6人の視点で語られる内容は饒舌で内容を理解するには集中が必要だった。人間の色々な思いが交錯して理解するのが難しい。2人の父親もまた兄弟で弟という立場。兄と弟の幼少時期からの複雑な関係性。そしてへ互いの本当の気持ちが裁判の法廷で明らかになっていく。

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2018/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画を何回か観ているにも関わらず結末を思い出せないのだが確実に面白かった記憶があったので原作本を読む。 →要検討な余韻を残すオチであった。そうそう確か映画もそうだったことを思い出す。個人的には兄は冤罪だったと思うが兄自身はもう虫も殺さぬような平凡で退屈な自分自身に嫌気がさしており、弟に対する愛憎も踏まえて犯罪者になりたかったんだろうと考察。 女性が書く文章とは思えずとはいえ男性的でもないというか、監督文才もすごいな。

Posted byブクログ