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ゆれる の商品レビュー

3.8

45件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

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2016/01/23

兄が突き落としたのか。智恵子の死をきっかけに兄弟が近づき揺れ動かされ壊れていく。はじめは、よそよそしい文章で馴染めなかったが、それがこの関係性からきているんだろうな。一番近い存在だからこそ、思う気持ちを伝えられず、複雑な思いが絡みあい、嫉妬や憎しみに変わる。家族のことを思うからこ...

兄が突き落としたのか。智恵子の死をきっかけに兄弟が近づき揺れ動かされ壊れていく。はじめは、よそよそしい文章で馴染めなかったが、それがこの関係性からきているんだろうな。一番近い存在だからこそ、思う気持ちを伝えられず、複雑な思いが絡みあい、嫉妬や憎しみに変わる。家族のことを思うからこそ、家族のためにいろんなことを我慢してきた、その苦しみは深いと思う。 「実はいちどだけ、母の様子を見に行ったんだ。そのことは誰も知らない。」

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2015/01/16

二日に分けて読んだ。どうなるかは大体わかっているのだけれど、兄の動向がまったく読めず、不気味で早く読みたいと手が進んだ。人間の誰しもがもっているような汚い部分、生身の部分がむき出しになっていく恐怖を感じる。ふたつの兄弟が出てくるが、血の繋がりって逃げられないし見て見ぬふりもできな...

二日に分けて読んだ。どうなるかは大体わかっているのだけれど、兄の動向がまったく読めず、不気味で早く読みたいと手が進んだ。人間の誰しもがもっているような汚い部分、生身の部分がむき出しになっていく恐怖を感じる。ふたつの兄弟が出てくるが、血の繋がりって逃げられないし見て見ぬふりもできないし、肯定的に受け取れるものばかりではないな、と感じた。

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2014/01/11

映画を見たくて、読みました。 映画を見る前に読んでよかった。 今の自分の環境によって感じる事は変わるような気がしました。

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2013/08/12

 図書館より  対照的に生きてきた兄弟の関係が、幼馴染の死によって揺れる様子をそれぞれの視点から描いた小説  おとなしい人ほど内に抱えているものが分からない、という話はよくありますが、この小説もその怖さを感じさせる小説でした。  何より怖かったのはあっという間に人間関係が変わ...

 図書館より  対照的に生きてきた兄弟の関係が、幼馴染の死によって揺れる様子をそれぞれの視点から描いた小説  おとなしい人ほど内に抱えているものが分からない、という話はよくありますが、この小説もその怖さを感じさせる小説でした。  何より怖かったのはあっという間に人間関係が変わってしまったと同時に、兄の内面が一気に噴き出してきたところでしょうか。妬みや不満が一気に噴出し兄弟の微妙な関係が変わってしまうあたりの複雑な状況を見事にそれぞれの一人称から浮かび上がらせていると感じました。  映画だとまた構成方法が違うらしいので、そちらとも比べてみるのも面白そうです。

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2013/03/29

なんでこんな本読もうと思ったのか。 きっと映画の宣伝か何かでみて気になったんだろうな。 同じ兄弟ものなら間宮兄弟の方がよかったな。あまり覚えてないけど。 とにかくみんな暗いよ。。。。

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2013/02/15

全体的に詳細も描かれてなく、なんかざっくりした印象。最後も意味わかんないし。唯一、年をとりたくないなぁと思った。

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2013/02/07

先に小説を読んで、映画を観た。どちらもすごく面白いけれど、どう面白いか説明できない。女性の辛らつな書き方は、同姓ならでは。

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2013/01/25

映画が面白かったので期待して読んだのだが中々入り込めなかった。結末も知っていたので意外性もなかった。

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2013/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前から気になってた映画の小説版。聞けばこれが原作ではなく、映画後のノベライズだとか。 ノベライズということで期待はしていなかったのだけど、これは衝撃だった。それぞれ登場人物による語り、少しずつ明らかになる真実、兄弟関係。ぞくぞくした。 映画を見てみたくなりました。 西川美和は監督も脚本も自身で行い、しかも小説まで書けるとは何て多才な人なんだと思ったら、解説を読むと努力の人と言うのが分かる。すごいなあ。

Posted byブクログ

2013/01/08

人間の情けなさや憎悪など、暗い感情の動きがシンプルな言葉のなかで上手く読者に想像させる。登場人物一人一人が語る描写の仕方により、ひとつの事実がどんどん浮かび上がり、そこにあった人間模様も同時にわかっていく。その様が面白く、ちょっぴり切ない。

Posted byブクログ