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さっさと不況を終わらせろ の商品レビュー

4.1

46件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2023/10/07

2008年のリーマンショックによる大不況が時代背景となっている本で、 積極的な財政・金融政策による不況の解決を主張している

Posted byブクログ

2021/08/08

先に読んだ「財政破綻は回避できるか」とはまるで真逆のことを主張している。 あとがきに主張がまとめてある。 「いま(2012年)はまだ、リーマンショック以後の不景気が続いていてまともに回復していない。そして失業者の技能や労働市場での価値の低下から、その害が一時的なものではなく、長期...

先に読んだ「財政破綻は回避できるか」とはまるで真逆のことを主張している。 あとがきに主張がまとめてある。 「いま(2012年)はまだ、リーマンショック以後の不景気が続いていてまともに回復していない。そして失業者の技能や労働市場での価値の低下から、その害が一時的なものではなく、長期的な被害になりつつある。だから景気回復策をきちんとやろうということだ。  そして、その手法も明快。昔ながらのケインズ的な財政出動をやろう。赤字国債を出して、大量の公共事業をやろう。いままで行われている景気刺激策は小さすぎる。これまでの規模の数倍をどーんとやるべきだ。…そして中央銀行はそれを金融緩和で徹底的に支援すべきだ。それに伴う財政破綻だの金利上昇だのは、悪しき固定為替制度の下にある、ユーロ圏のスペインやイタリアのようなかわいそうな国以外は、全く心配する必要はない。」 財政破たんについて、考え方のどこが異なっているか。それは、つまるところ、クルーグマンはインフレで借金は返済可能だと考えているのに対し、深尾氏は財政健全化を急がずに、国の信用力が落ちれば、資金調達のコストがさらに増し、将来もっと厳しい不況と増税に襲われるという危惧をいただいているということだろうか。そういう意味でアベノミクスは、どちらが正しかったのを証明することになるのだろうか。

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2017/05/17

タイトルの割には面白くなかったです。 冗長すぎます。 ただし、訳者解説は秀逸。 ここだけ読めば十分です。 さすが山形浩生。

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2016/01/02

今さらだけど読んでみた。 不況の時に財政再建のためといって財政出動しないのは雇用をさらに減らす。 金融緩和も思い切った程度でやらないと効果ない。 そもそも不況のときに財政赤字気にしてバラマキやらなくたって不況が続いて失業が増えるなら損失は減らない。 といったことの理解になった...

今さらだけど読んでみた。 不況の時に財政再建のためといって財政出動しないのは雇用をさらに減らす。 金融緩和も思い切った程度でやらないと効果ない。 そもそも不況のときに財政赤字気にしてバラマキやらなくたって不況が続いて失業が増えるなら損失は減らない。 といったことの理解になった。 (Kindle版)

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2015/02/18

もしこういう本が分かり易いって言うのなら、そういう人もあってもちろん構わないけれど、それって単純に言って数字が出てこない事、或いは長い説明をダラダラと読んで全ページ読めたことと同じなら、逆に分かりにくいって思う人もいるのではないかと思う。そういうところがまさに欧米人専門家の書いた...

もしこういう本が分かり易いって言うのなら、そういう人もあってもちろん構わないけれど、それって単純に言って数字が出てこない事、或いは長い説明をダラダラと読んで全ページ読めたことと同じなら、逆に分かりにくいって思う人もいるのではないかと思う。そういうところがまさに欧米人専門家の書いた一般書という印象。

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2014/02/19

★2014年2月19日読了『さっさと不況を終わらせろ』ポール・クルーグマン著 評価B 2012年上期の著作なので、まだアベノミクスは世に登場していない。しかし、ノーベル経済学賞受賞のクルーグマン教授は、財政出動、金融政策など現在の政府が取りうる景気刺激策を取るべしと主張。まさに...

★2014年2月19日読了『さっさと不況を終わらせろ』ポール・クルーグマン著 評価B 2012年上期の著作なので、まだアベノミクスは世に登場していない。しかし、ノーベル経済学賞受賞のクルーグマン教授は、財政出動、金融政策など現在の政府が取りうる景気刺激策を取るべしと主張。まさにアベノミクスそのものの主張。 財政赤字削減を優先すべしという世の主流経済学者の主張は、世界を不況の海に沈め続けるだけだと過去の事例をもって検証していく。 現在のクルーグマン教授のアベノミクスに対する評価を読んでみたい気がする。

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2013/12/03

2012年7月20日初版 ケインズ「緊縮をすべきなのは好況時であって不況時ではない」 働きたいのに職がない→自分の価値が低下したような気分→尊厳や自尊心に対する打撃 →この苦しみを終わらせるための知識も手段も持っている。 マグネトーの不具合→つまらない故障のせい 子守り共同...

2012年7月20日初版 ケインズ「緊縮をすべきなのは好況時であって不況時ではない」 働きたいのに職がない→自分の価値が低下したような気分→尊厳や自尊心に対する打撃 →この苦しみを終わらせるための知識も手段も持っている。 マグネトーの不具合→つまらない故障のせい 子守り共同組合→あなたの支出=ぼくの収入 FRB 2008年以降マネタリーベースを3倍→流動性の罠(ゼロ金利でも高い) 金融政策では人々を訓練できない→×失業者=建設業のイメージ ハイマン・ミンスキー「金融不安定性仮説」→安定期=レバレッジ→リスクに不注意→経済不安定 金融イノベーション→金融システムを崩壊寸前まで追い込んだ。 銀行=金細工工業の副業→金庫の利用のため→引換証=通貨の一種 1933年グラス・スティーガル法→銀行が手を出せるリスクの量を制限→融資○投機× クリントン大統領→廃止 アメリカ議会が低所得世帯の持ち家を増やしたがったのが融資増大の元凶→×他の市場でも起こった。「サブプライムローンは政府のせい」→保守派(小さな政府主義)の思わく。 なぜ1%,0.1%の富裕層が,他のみんなより収入が増えたのだろうか?→怒りの制約が緩和された。ゴシップであったものが研究対象。 マクロ経済学 1940年代 大恐慌への知的な対応の一部,惨劇の再演を防ぐ。 1936年 ケインズ「雇用,利子,お金の一般理論」 1948年 ポール・サミュエルソン「経済学」 オバマ大統領→「大胆ですばやい行動」→不十分 ミンスキーの瞬間は,実は瞬間ではなかった。→ブッシュ時代 住宅バブル→シャドーバンキングの取り付け騒ぎ→2008年9月15日リーマンブラザーズ破たん オバマ アメリカ回復再投資法(ARRP)7870億ドル→建設は小さい部分。大部分は失業手当 雇用から財政赤字に注目を移す根拠はない。債務危機→根拠なし。 日本国債の金利上昇に賭けた投資家→大損 日本=自国通貨で借りている。 他国通貨(外貨建て)→パニック攻撃に弱い。 支出削減→長期的な財政状況改善×→失業,経済の停滞→コストが高くなる。 インフレ急上昇は,経済が停滞している限り起こらない。 ヨーロッパのエリート→単一通貨からの利益を宣伝,欠点に対する警告を黙殺=労働移住性の低さ ミルトン・フリードマン「変動為替相場擁護論」 変動為替=サマータイム→たった一つの価格の変動→簡単 ヨーロッパの大妄想 スペイン→費用の引き下げ→デフレしかない。→高失業率が続く。 国債の買い替え→自国通貨を持っていれば,中央銀行が政府債を買う→デフォルトは起こらない。 緊縮論者→インフレの恐怖。→安心感を求めているだけ。→経済が強くなるまで発効するべきではない。 S&Pの格付け「市場の宣告が下った」→市場の実際の反応はなし。→アメリカの借入費用はかえって下がった。 2010年選挙 イギリス・キャメロン首相→緊縮,安心感についての懸念が根拠。→不景気 雇用創出より財政赤字削減=緊縮論者→貸し手に有利→苦しみを永続させることにこだわる。 2000年バーナンキ教授→日銀批判「自縄自縛の麻痺状態」→自分がFRBでは同じ。 ポール・クルーグマンと不況の経済学 1970年代「収穫逓増下の貿易理論」→何かの偶然で秋葉原=電気屋→客を集める→電気屋の集積→電気街へ 流動性の罠→一時的な金融緩和は効かない→インフレターゲット論 ×財政出動は将来に禍根を残す→財政出動しなければ,将来へのツケを残す。

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2013/10/14

久しぶりに読んだ経済書。平易にくだけた形の文章も多く、読みやすい一冊だった。マクロ経済学の面白さを感じることができた。 アメリカの経済政策が論点の中心であったが、ヨーロッパの不況のメカニズムに関する解説が分かりやすく印象に残った。 次は、財政規律を厳格とせねばならないという立場...

久しぶりに読んだ経済書。平易にくだけた形の文章も多く、読みやすい一冊だった。マクロ経済学の面白さを感じることができた。 アメリカの経済政策が論点の中心であったが、ヨーロッパの不況のメカニズムに関する解説が分かりやすく印象に残った。 次は、財政規律を厳格とせねばならないという立場の人の本も読んで、比較をしてみたいと思う。

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2013/09/01

もっと早くアベノクスのような政策を実施していればと思う。今、財政再建の為の消費税増税がほぼ確定しているが、もっと早くやれる事を、十分量、十分な期間実施するとしていれば、財政問題にしばらく目をつむってクルーグマンの言う正に「さっさと不況を終わらせる」事ができていたと思う。

Posted byブクログ

2013/06/30

ノーベル経済学賞受賞のホールクルーグマンが説く不況脱出の処方箋。財政政策、金融政策の重要性をわかりやすく解説。

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