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さっさと不況を終わらせろ の商品レビュー

4.1

46件のお客様レビュー

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2013/02/22

まさに、今の不況を説明するものなので、読むのが遅れると賞味期限が切れそう。 98年の、it's baaaaack!!からあんまり主張がぶれてないんだよなぁ。公共事業に対するものを除いて。 日本の不況はなかなか時代を先取りしてたんだね。。

Posted byブクログ

2013/02/12

リーマンショック以降の不況の原因と、その対策を追う。 タイムリーにも白川総裁の交代劇があった日銀ですが、1990年以降の日本の長期低迷をモデルにあげ、緊縮財政こそが悪要因となっている点を指摘したのは、他ならぬ現FRB議長のバーナンキ氏であり、そのFRBをして、いま米国が臨む不況...

リーマンショック以降の不況の原因と、その対策を追う。 タイムリーにも白川総裁の交代劇があった日銀ですが、1990年以降の日本の長期低迷をモデルにあげ、緊縮財政こそが悪要因となっている点を指摘したのは、他ならぬ現FRB議長のバーナンキ氏であり、そのFRBをして、いま米国が臨む不況において緊縮にハマってどうするんじゃい、と。 今こそケインズの唱えた雇用創出を一つひとつ実現することこそ、健全な不況からの脱出と言えるのに、何がそれをしつこく阻害しつづけるのか。それは極一部の既得利権保持者がリスクを摂らないこと起因してると鮮やかに暴いて見せてくれます。 そんなのつまんないじゃんねぇ、と読んだみんなを巻き込もうとする面白さが感じられる一冊でした。

Posted byブクログ

2013/02/02

クルーグマンの主張は「経済危機は財政出動で解決できる」というのもの。もともと自分には納得できない考え方だったので、批判的に、でももしかしたら逆に説得してもらえるかも、という気持ちで読んでみた。結果は、残念ながらやはり説得はしてもらえなかった。 そんな中でもなるほどと思わされたのが...

クルーグマンの主張は「経済危機は財政出動で解決できる」というのもの。もともと自分には納得できない考え方だったので、批判的に、でももしかしたら逆に説得してもらえるかも、という気持ちで読んでみた。結果は、残念ながらやはり説得はしてもらえなかった。 そんな中でもなるほどと思わされたのが、「緊縮財政派は、怠惰に対しては罰が与えられるべき、という考えが根底にある」というもの。たしかに普段自分がニュースや新聞を見ていても、そういう考え方をしているところはあるかもしれない。あとは、「流動性の罠の下にあっては、クラウディングアウト(公共投資の増加は民間投資の現象に相殺される)は発生しない」「そもそも総消費がの不足分を公共投資でおぎなっているのであり、公共投資が民間消費を現象させるということはない」ということ。それは確かにそうかもしれない。 ただし、自分的に最も大きな疑問だった「財政赤字は?」については、「財政赤字なんてたいした問題じゃない、実際財政赤字が現実の問題になってることなんて無い」「インフレになればより問題は小さくなるし」ということ以上の答えは無かった。これらについて明確な反論は無いけど、自分たちの現在のために将来に何かしらの負担を負わせる根拠としては、あまりにいい加減すぎる主張に感じてしまうな。また、「失業が増え生産者のスキルが毀損し続けるとしたら、それこそ将来への負担でなくて何なのか」という話もあったけど、そもそも将来に負担を残さなければ成り立たない今の経済が間違っているんじゃないか、とも思う。

Posted byブクログ

2013/01/25

本書の中心的な主張は、流動性の罠に陥った経済の下では、財政政策と金融政策(一時的でない継続的な金融緩和)の両方が必要だということである。これは、マクロ経済学の初歩中の初歩であるISーLMモデルの意味するところと基本的に一緒であり、特に目新しさはない。 ただ、「実際」の経済ではI...

本書の中心的な主張は、流動性の罠に陥った経済の下では、財政政策と金融政策(一時的でない継続的な金融緩和)の両方が必要だということである。これは、マクロ経済学の初歩中の初歩であるISーLMモデルの意味するところと基本的に一緒であり、特に目新しさはない。 ただ、「実際」の経済ではIS曲線やLM曲線がどのような形(傾き)で、外生変数の変化に対して、どれ位の幅でシフトするのか(シフトしないのか)が分からないのが厄介な所である。 結局、不況に対する万能薬はないので、(1)効果があると考えられる政策は全てやる、(2)効果が出るまでやり続ける、(3)政府が景気回復に対して強いコミットメントを持つ、という至極もっともな結論が示される。 本書の内容に対する反論余地はあまりないのだが、(1)〜(3)を行うことは簡単なようで難しい。

Posted byブクログ

2013/07/27

クルーグマン教授の著書も読むのは久し振り。勿論、安倍総裁の返り咲きが読書のきっかけ。 本書の主旨は、このとんでもない不況にはケインズに立ち返り、財政出動を拡大し、金融政策を根気よく続けよということ。 金融工学やレバレッジと格付け会社に飾り立てられ、細かく刻んで世界にばらまかれた爆...

クルーグマン教授の著書も読むのは久し振り。勿論、安倍総裁の返り咲きが読書のきっかけ。 本書の主旨は、このとんでもない不況にはケインズに立ち返り、財政出動を拡大し、金融政策を根気よく続けよということ。 金融工学やレバレッジと格付け会社に飾り立てられ、細かく刻んで世界にばらまかれた爆弾が破裂し、世界中の同時不況。何故かケインズなんて今更とか、財政の健全化が安心を生み、好況を齎すというヘンな論調が強いのだそうである。教授はOECDは緊縮信者だと批判するが本当?。 建設国債とか赤字国債という言葉に僕個人でも拒否反応があるが、国債なんて返済の必要は無く、せいぜい金利分を払って償還時期が来たら借換えれば良いのだそうである。つまり、経済の拡大と財政規模の伸長でいつの間にか相対的に小さなモノになってしまうという。実際、アメリカの国債は償還されていないのだそうだ。日本でもそうかな。ならば、東北の復興とインフラの補修はやらなければならない事に、しっかりカネを使うべきだよね。 アベノミックスという呼称にはレーガノミックスのように大失敗で終るという危惧が隠れていると思う。首相の経済ブレーンにも国債発行しても心配いらないよ、と情報発信して欲しいものだ。安心だって多少の経済効果があるかも知れないし。

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2012/12/30

現在は政府支出を増やすべきであり、減らすべきではない。民間セクターが経済を担って前進できるまで続けるべきだ。―現代のケインズともいうべき著書の主張は生き生きとし、その舌鋒は冴え渡る。今年の必読書であることは疑いない。(島中雄二・三菱UFJモルガンスタンレー証券参与・景気循環研究所...

現在は政府支出を増やすべきであり、減らすべきではない。民間セクターが経済を担って前進できるまで続けるべきだ。―現代のケインズともいうべき著書の主張は生き生きとし、その舌鋒は冴え渡る。今年の必読書であることは疑いない。(島中雄二・三菱UFJモルガンスタンレー証券参与・景気循環研究所長)

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2012/12/15

ノーベル経済学者のクルーグマン教授いわく、デフレを脱却して景気回復するには、ケインズ的な財政出動で赤字国債を大量発行し、公共投資を行うしかない! 過去20年にわたってデフレの不景気が続き、ゼロ金利で金利操作もできない流動性の罠そのものにはまっている日本で、公共投資を減らして、事業...

ノーベル経済学者のクルーグマン教授いわく、デフレを脱却して景気回復するには、ケインズ的な財政出動で赤字国債を大量発行し、公共投資を行うしかない! 過去20年にわたってデフレの不景気が続き、ゼロ金利で金利操作もできない流動性の罠そのものにはまっている日本で、公共投資を減らして、事業仕分けで節約して、縮こまっていてどうする!  巨額の財政赤字が将来のツケになるかって?? 戦後アメリカが負った1250億ドルの債務は、当時のGDPの120%に達していたが、今では1250億ドルなどGDPの1%にすぎない。つまり、アメリカは赤字国債の借金を全く返さずに、15兆ドルの経済規模に成長した。要は、経済成長とインフレで、国の借金はチャラになったわけである。 日本だって、明治維新のときの赤字国債依存は80%もあったし、戦時中もGDP比200%近い債務を負っていた。国はその借金を返したことはないのである。 インフレになったら購買力は下がるけど、デフレで額面の賃金カットをされるより、よほどマシだ。毎年下がる給料で280円の牛丼食べるより、毎年少しづつでも昇給して、400円の牛丼食べたほうが、労働者にとっては幸せだろう。計算するとバカかもしれないが、お金の購買力がインフレで下がっても、会社や上司に文句を言う労働者はいない。  ギリシャやスペイン、イタリアは自国通貨を放棄してしまったため、通貨を切り下げることができないから、労働者の賃金カットでしか競争力を回復できない。ギリシャやスペインは自国の中央銀行を持たないから、デフォルトの恐れがあって、投資家がパニックになる。 日本は自国通貨であることが決定的に違う。アメリカではFRB、や日本では日銀(中央銀行)が赤字国債を買い続ければ、国家のデフォルトなど起こらない。 日本の国債は、国の債務がGDP比200%に達していても、10年もの国債の金利が1%にすぎないのは、デフォルトのリスクがないからだ。 日本がジンバブエみたいなハイパーインフレになるかって??? 

Posted byブクログ

2012/11/30

(2012/11/28読了)経済停滞を脱するには、もっとでっかく大胆に国債を発行して政府が経済を活性化しろという論。アメリカはともかく、日本はこれ以上国の借金増やしてる場合じゃないと思うけどな~(^^;

Posted byブクログ

2012/11/22

この本を読んで大規模な財政出動と大胆な金融緩和の重要性が理解できた。 日本の政治家、官僚、日銀、そして国民。 力を合わせて、さっさと不況を終わらせよう!

Posted byブクログ

2012/11/11

現在の不況は景気回復策を取れば打開できる、具体的には大規模や財政出動をやればよいというのが本書の一貫した主張。 その主張を裏付けるための理論も明晰であり、記述も読みやすい。ただ、訳文の口調が気に入らない。まぁこれは好みの問題だけど。 個人的に気に入ったことは、第一に最近の学説を本...

現在の不況は景気回復策を取れば打開できる、具体的には大規模や財政出動をやればよいというのが本書の一貫した主張。 その主張を裏付けるための理論も明晰であり、記述も読みやすい。ただ、訳文の口調が気に入らない。まぁこれは好みの問題だけど。 個人的に気に入ったことは、第一に最近の学説を本文に盛り込んでいること。これにより、さらに知りたい部分についてはそれをもとに調べることが出来る。第二にはユーロの問題の記述が含まれていること。これについては個人的に興味がある問題なので、解説があって助かった。

Posted byブクログ