池上彰と考える、仏教って何ですか? の商品レビュー
第一章が星2、第二章が星5。 この人はやっぱり表現者でなくインタビュアーであるべきと感じた。 一番簡潔に書くために、諸説ある部分も全部断定系にしてしまう これが彼の長所でもあり、よく「事実を歪曲している!」と批判される短所でもあるんだろう。 でも流石に18pまでで(他の本と...
第一章が星2、第二章が星5。 この人はやっぱり表現者でなくインタビュアーであるべきと感じた。 一番簡潔に書くために、諸説ある部分も全部断定系にしてしまう これが彼の長所でもあり、よく「事実を歪曲している!」と批判される短所でもあるんだろう。 でも流石に18pまでで(他の本と全然違うんだけど…)と思うとその先億劫になる… 導入としては優秀なのでそれで知った気にならないように注意する。 第二章の、法王へのインタビューが面白かった。 哲学や心理学と同じように、仏教も現代の社会問題に対応するための教養として役立っているし、それを常に目指している。 まとめ 宗教家も科学者も哲学者も経済学者も起業家もエンジェル投資家も世界がどこに向かうべきなのか、自分なりにそこそこ考えるしその上で答えが出ない模様。
Posted by
本の構成、語り口により、仏教という宗教の基礎的な理解を助ける内容となっている。 宗教というのは信じる神様を表すというより、どのような思想、哲学を有するのかを他人に示すための指標なのだと知った。特に他国へ行った際、その自分の定位は重要なのだろう。 この本で終わってはダメで、この...
本の構成、語り口により、仏教という宗教の基礎的な理解を助ける内容となっている。 宗教というのは信じる神様を表すというより、どのような思想、哲学を有するのかを他人に示すための指標なのだと知った。特に他国へ行った際、その自分の定位は重要なのだろう。 この本で終わってはダメで、この本をステップに更なる探究が必要だと感じた。 しかし、池上さんという人は、わかりやすく伝える天才だと思ったが、分かりやす過ぎて、それで満足してしまう人を増産していないと良いのだけれど…。
Posted by
なるほどねぇ〜〜❗️ 宗教の発祥とその環境は影響するんやなぁ〜〜。 日本の仏教が多宗派に分かれたのも、日本人らしいなぁ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
宗教って本はいろいろ読むんだけど、 難しくって・・ すぐ忘れちゃって・・ 1 仏教は多神教 ユダヤ教は一神教。ユダヤ教から派生した キリスト教、イスラム教も一神教。 一神教は他の神を認めないから、 戦争の原因になりやすい。 2 輪廻転生 人は生まれ変わる、が基本。 チベットでは高僧の後継者に 生まれかわりが選ばれる。 生まれ変わりかどうかは、クイズを出して 当てられるか、みたいな感じで決まる。 こういう話、好きだったりする。 3 IT産業はインドで盛ん。 それは、カーストが指定されていないから。 カーストを超えた人生を夢見て、 意欲の高い若者が集まる。 カースト制はなくなっているものの、 依然として残っている。 4 神道 自然崇拝、先祖崇拝 5 鎌倉仏教 浄土宗 南無阿弥陀仏と唱えるだけでいい。 浄土真宗 信じるだけでいい。 日蓮宗 他の周波は邪教。南無妙法蓮華経 真言宗 加持祈祷。大日如来はこれ。 曹洞宗、臨済宗 修行そのものが悟り。だから座禅。 これらの宗派を開いた人たちは、 延暦寺出身だが、延暦寺のメインの人達にはなれず、 いわばドロップアウトした人。 だから、庶民の希望であった 葬儀を引き受けるようになった。 死、を主に担当する日本の仏教は 世界から見ると独特。 妙に納得・・。
Posted by
葬式仏教になってしまっている日本での 宗教の位置づけを再確認する一冊。 日本人は無宗教ではない! 宗教観があまりにも自然になりすぎているから 意識してない人が多いと思ってしまう。
Posted by
著者のファンであり、宗教的なものにも昔からきょうみがあったので読んでみたけれど、もっと早めに読んでおけばよかった、と思わせる本であった。 前半パートは日本の仏教の歴史であるが、知っているようで実は知らないところも多く、著者独特のわかりやすい口調とも相まってすっと頭にはいってくる...
著者のファンであり、宗教的なものにも昔からきょうみがあったので読んでみたけれど、もっと早めに読んでおけばよかった、と思わせる本であった。 前半パートは日本の仏教の歴史であるが、知っているようで実は知らないところも多く、著者独特のわかりやすい口調とも相まってすっと頭にはいってくる。日本の「八百万の神々」的な考え方とも調和し、かつ、様々な日本独自の宗派に分かれていくところも面白い。 後半はチべット高僧との対談である。仏教や宗教の現代人に与える価値は「心に安らぎを与えること」だが、なるほど確かにそうである、と思わせるのに十分な内容だった。
Posted by
仏教って何なのか良く分かっていない自分だけど、聞かれたら仏教です、って答えます。 改めて仏教って何なのか考える気かけになる本です。 神様仏様を信じる信じないの二拓で考えること自体はすごく無意味なことで、仏教の考え方を学ぶことに意義があるなと感じました。心を平和に保つための知恵があ...
仏教って何なのか良く分かっていない自分だけど、聞かれたら仏教です、って答えます。 改めて仏教って何なのか考える気かけになる本です。 神様仏様を信じる信じないの二拓で考えること自体はすごく無意味なことで、仏教の考え方を学ぶことに意義があるなと感じました。心を平和に保つための知恵があります。
Posted by
『宗教がわかれば世界が見える』(文春新書)が興味深い内容だったのでこっちも購入。単に仏教が伝える教えだけでなく、仏教そのものの成り立ちや、中国や日本における仏教の伝道と変質、さらに現代日本における「葬式仏教」の問題点まで、扱っている内容が予想よりも幅広くて面白かった。後半はダライ...
『宗教がわかれば世界が見える』(文春新書)が興味深い内容だったのでこっちも購入。単に仏教が伝える教えだけでなく、仏教そのものの成り立ちや、中国や日本における仏教の伝道と変質、さらに現代日本における「葬式仏教」の問題点まで、扱っている内容が予想よりも幅広くて面白かった。後半はダライ・ラマ法王との対談に多くページを割いてるが、これも含蓄に富んでいて素敵。改めて考えると、仏教の教えってすごく合理的で、人間の本質をついたものばかりなんだネェ。これなら信徒じゃなくても、今からすぐ実行可能だよ。
Posted by
自分から求める必要があるということは私にはあっていると思う。最後の分子、原子レベルでの輪廻転成論はすごくしっくりきた。
Posted by
仏教の基本というか、仏教は個人の生活に活かせるのか、という疑問に答えてくれた良書です。それを現代に実践しているダライ・ラマの考えの一端も知ることができました。
Posted by