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走る哲学 の商品レビュー

4.1

64件のお客様レビュー

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    18

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/09/20

元ハードル選手の為末大さんのTwitterでの投稿をまとめた新書。 「長文ファンの皆様おはようございます」こんな導入から始まる為末さんのXでの投稿を見て、色々な発信をしている姿に興味を抱いてこの本を手に取りました。 オリンピアンとして、陸上選手として第一線を走り抜いたからこその着...

元ハードル選手の為末大さんのTwitterでの投稿をまとめた新書。 「長文ファンの皆様おはようございます」こんな導入から始まる為末さんのXでの投稿を見て、色々な発信をしている姿に興味を抱いてこの本を手に取りました。 オリンピアンとして、陸上選手として第一線を走り抜いたからこその着眼点もあるし、1人の人間としてどう世の中を捉えているかというのも、良く伝わってくる内容でした。 自身の想いを伝えるために、丁寧に言葉を紡いでいることが感じられるからこそ、しっかりと本に向き合えたように思います。 全体を通しての印象では、「揺らぎ」や「中庸」、「俯瞰」のようなひと所にとどまらずにいろんな面から物事を見ていること、内省をしっかり言葉としているからこそ上辺だけではない「刺さる」言葉が多かったです。 他者からの評価を気にしすぎないこと、自分自身が楽しむ(=夢中になる)ことなど行き詰まった時のヒントになる物も多く、もっともっと考えに触れてみたいと他の書籍も読んでみたくなりました。

Posted byブクログ

2024/08/18

人間の身体は左右に揺らがないとそもそも前に進むこともできない。〜魚が身体を左右に揺らしながら、スピードを上げるように、僕らも揺らぎで身体を加速させる。 ー為末大,『走る哲学』p.11 ・揺らぎ進む、元オリンピック選手のモチベーション維持法 本書は2012年発売の新書だが、為...

人間の身体は左右に揺らがないとそもそも前に進むこともできない。〜魚が身体を左右に揺らしながら、スピードを上げるように、僕らも揺らぎで身体を加速させる。 ー為末大,『走る哲学』p.11 ・揺らぎ進む、元オリンピック選手のモチベーション維持法 本書は2012年発売の新書だが、為末大氏は最近もNewsPicksなどで姿を見かける。スポーツからビジネスに軸足を移しつつも成功しているのは、これだけ選手時代に考え尽くしたからだと唸ってしまうほど、しっかりと哲学をしている一冊だった。 特にモチベーション維持法が今までにない視点。 彼はこう言う。 「モチベーションの核の部分は無邪気でできている。〜無邪気は恐れで壊されると思う。」 ー為末大,『走る哲学』p.180 モチベーションの核は、世間的な価値観にとらわれず、好奇心や面白さを追求する無邪気さにある。そしてそれは「〜してはいけない」という社会的な評価への恐れによってボロボロ崩れ落ちてしまう繊細なもの。 では、為末大氏はどうモチベーションを維持していたのかと言うと、揺らいでいたそう。 ずっとテンションを保つのではなく、やりたい気持ちが削がれそうなラインで自分を許し、このままじゃダメになるラインで自分を叱責する、そういう揺らぎ方。 成長が叫ばれる今、ぐんぐん伸びようとするのではなく、ゆらゆら揺れることが、燃え尽きず続けるための指針になるのではないか、と言う学びを得た。 ・ひとり対話ノートを作る   本書が出た頃は、ちょうど原発事故が盛んに取り沙汰されていた時期。そんな時、原発推進派の意見と反対派の意見をノートに書いて、お互いの矛盾をつく、ということをやっていたそう。 無邪気だな、と思った。だって、自分と反対の立場に立ってしまったら、自分の信念が揺らぐかもしれない。でも、そんな恐れを吹き飛ばしてしまうのが、この対話ノートなんだろう。自分も作りたい。

Posted byブクログ

2024/01/24

基本的にはツイートをまとめ、編集した本。 この後に著された著作で深耕される問題意識が、幾つかの章に整理され掲載されている。

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2022/07/04

第1章 自分を軸に 揺らぎ 見ること ゾーン 自己観察 スランプへの対処 選択と集中 対談 ルールに適応する事 第2章 社会を軸に なぜ敵が必要なのか 孤独産業 自己犠牲 ムラ社会 正義の強要 心のぽっかりを埋める 対談 ツイッターと日本文化 第3章 コミュニケーション 心変わ...

第1章 自分を軸に 揺らぎ 見ること ゾーン 自己観察 スランプへの対処 選択と集中 対談 ルールに適応する事 第2章 社会を軸に なぜ敵が必要なのか 孤独産業 自己犠牲 ムラ社会 正義の強要 心のぽっかりを埋める 対談 ツイッターと日本文化 第3章 コミュニケーション 心変わりと説得力 問いを抱える人 偏見は加速する 議論と対立 対談 スポーツが社会にできる事 第4章 スポーツ 燃え尽き症候群 厳戒の概念 いい人でいる事 夢中の集積 対談 撤退の戦略、滅びの美学 第5章 ふたたび、自分を軸に モチベーション 深く入り込む 自分にで会う ターニングポイント

Posted byブクログ

2018/12/22

 イチローに通じるものを感じる、現代のアスリート。  走ることや競技自体が目的ではなく、それらを通して自己を内省している印象。  自覚的な事と、客観的な視点が組み合わさった語録。

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2016/02/06

諦める力を読む前に読んでしまったので、まだまだ、筆が固いなあと言う感じだった それはそれとして、「僕は思う」という言葉がよくでてくる。あくまでも「僕」の哲学を言っているだけであり、理解してもらおうとかそういった余計なことを捨てることが書いてあった。理解させようとしたって、理解しな...

諦める力を読む前に読んでしまったので、まだまだ、筆が固いなあと言う感じだった それはそれとして、「僕は思う」という言葉がよくでてくる。あくまでも「僕」の哲学を言っているだけであり、理解してもらおうとかそういった余計なことを捨てることが書いてあった。理解させようとしたって、理解しない。それが他人。自分を愛すること。自分がどう思っているのかをかいた本だと思った。

Posted byブクログ

2015/11/21

著者が過去のツイッターで言ったことを中心に、考え方などを紹介している。 彼の本は何冊か読んでいるが、その中でも一番硬い文章で読むのに時間がかかった。 気になった言葉 人生の成功とはこうであると言い切れる人はいない。仮に今あったとしても将来も間違いなくそうだという保証もない。 ...

著者が過去のツイッターで言ったことを中心に、考え方などを紹介している。 彼の本は何冊か読んでいるが、その中でも一番硬い文章で読むのに時間がかかった。 気になった言葉 人生の成功とはこうであると言い切れる人はいない。仮に今あったとしても将来も間違いなくそうだという保証もない。 成功よし、失敗なおよし 自分が変われば周囲は変わる。でもそのためには自分が演じている役割を客観視しないといけない。 9秒台と13秒台の子を一緒にすると、日本では13秒台の子に関しての差別を問われるが、欧米では9秒台の子が平均に合わせたコーチングを受ける事で満足に才能を伸ばせない子の差別が言われる 練習は誰だけそれを理解してポイントを押さえて意識できるかで効果がかなり違う。 作業的スポーツと創造的スポーツ 短期目標の連続と長期目標から落とし込んだ短期目標では、後者の方が強い。 僕よりも思いが強かった人も、努力した人もいたかもしれない。でもハードルでは僕が才能を持って生まれてきた。

Posted byブクログ

2015/10/06

淡々と人生観を語るスプリンター為末大。 為末氏が放つ独特の考え方は、容易に自分の世界に投影させることができ、自分の競技人生、いや人生そのものをも考えさせられた。 「競技人生の前半は足し算。必要な練習を足していってそれで強くなる。 でもある年齢から回復が追いつかなくなって練習...

淡々と人生観を語るスプリンター為末大。 為末氏が放つ独特の考え方は、容易に自分の世界に投影させることができ、自分の競技人生、いや人生そのものをも考えさせられた。 「競技人生の前半は足し算。必要な練習を足していってそれで強くなる。 でもある年齢から回復が追いつかなくなって練習を削らないといけなくなる。 選手のセンスが出るのはどちらかというと引き算から。」 わがままを言わせて貰うと、上記の様な、歳になるにつれてどんな考えを為末氏はしていたのかをもっと知りたかった。

Posted byブクログ

2015/07/23

ツイッターのつぶやきを書籍化したもの。正直、為末大さんの事はほとんど知らなかったのだが、内容的には面白かった。短いセンテンスの羅列だが、ところどころにドキッとするような名言が隠れている。これからはこういう形の本も増えてくるかもしれないな。

Posted byブクログ

2015/06/14

先日、南直哉さんと為末さんの対談本を読み、為末さんの内省の鋭さに驚きました。本書は、為末さんのTwitterをまとめたもの。とかく軽いつぶやきの多い気がするTwitterですが、ここでも短い言葉の中に、深い内省が溢れていました。 他人の評価を基準にすると、走ることが義務になり、...

先日、南直哉さんと為末さんの対談本を読み、為末さんの内省の鋭さに驚きました。本書は、為末さんのTwitterをまとめたもの。とかく軽いつぶやきの多い気がするTwitterですが、ここでも短い言葉の中に、深い内省が溢れていました。 他人の評価を基準にすると、走ることが義務になり、楽しさが失われ、結果も出なくなる。子供のような無邪気な夢中さが最強。他の本でも為末さんが繰り返し指摘していることです。この心境にたどり着くまでに氏が体験してきたであろう強烈なアスリートとしての厳しい世界。それが垣間見れるように思います。

Posted byブクログ