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日本の難題をかたづけよう の商品レビュー

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30件のお客様レビュー

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2024/09/04

(2012/10/10) 入手したとき、何だったっけこれ?と思ったけど、編者を見て納得。 TBSラジオ夜のニュース報道番組Digの水曜パーソナリティ荻上チキさんが編集した本。 チキさんは81年生まれ。というとこは30歳。 あー、最近なんだか30歳前後の人と縁がある。同僚、自動車事...

(2012/10/10) 入手したとき、何だったっけこれ?と思ったけど、編者を見て納得。 TBSラジオ夜のニュース報道番組Digの水曜パーソナリティ荻上チキさんが編集した本。 チキさんは81年生まれ。というとこは30歳。 あー、最近なんだか30歳前後の人と縁がある。同僚、自動車事故の相手、チキさん、、、 この本はセミナーと称して、5人の方が論文を寄せている。 ◎まえがき 荻上チキ ◎1章 社会を変える新しい経済学――マーケットデザインの挑戦 安田洋祐 ◎2章 データで政治を可視化する 菅原琢 ◎3章 社会学は役に立つのか?――ひきこもりの研究と政策を具体例として 井出草平 ◎4章 環境エネルギー社会への想像力と実践 古屋将太 ◎5章 「社会モデル」へのパラダイムシフトをまなざす 大野更紗 ◎付録 貧しい人びとの仕事をつくる 梅本優香里 ◎あとがきにかえて 荻上チキ みな若い。みな30代かな?1章から80年、76年、80年、82年、84年。梅本さんは不明。 こういう世代の人が社会に影響を与える世の中。 二回り上のわれわれ世代もまだこれから一花咲かせにゃ! でもね、論文自体はそんなインパクトなかった。 1章は囚人のジレンマとナッシュ均衡 2章は政治。議員を選ぶことをデータで、、、 3章は社会学とは何ぞや、役に立つとは何ぞやから入って、大学生の引きこもりを分析 4章は環境エネルギー。原発にからめて。 5章はおなじみ大野さん。難病と社会モデル。 宮台さんの名前が2か所で出てきたのがさすが。3章と4章。 それと、チキさんの活動、シノドスってのが気になったので、URLをメモ。 http://synodos.jp/ まあお暇なら。

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2022/08/22

学究の先端という事ではないが、アカデミックな講義を分かりやすく解説する内容。複数の講師の中では、最も安田洋祐氏のプレゼンが読みたくて手に取ったが、期待通りの内容。 同氏のセミナーでは、マーケットデザインが解説される。マーケットデザインの実例としての「周波数帯オークション」「研修...

学究の先端という事ではないが、アカデミックな講義を分かりやすく解説する内容。複数の講師の中では、最も安田洋祐氏のプレゼンが読みたくて手に取ったが、期待通りの内容。 同氏のセミナーでは、マーケットデザインが解説される。マーケットデザインの実例としての「周波数帯オークション」「研修医マッチング」「腎臓交換メカニズム」「学校選択制」など、事例を示しながら、社会システムや市場を設計・修正する機能を持つマーケットデザインの可能性を素人にも分かるように解説する。 読み続けると、時々グッと難しく感じる瞬間があるが、まるで「痛みを感じたら言ってね」と事前に声がけする歯医者のように、これから難しくなるからねと、行き届いた進行。で、ゲーム理論から一気にマスキンの定理に入る。マスキンの定理は、恐らく安田洋祐から聞かないと理解できなかっただろう。 定式化されたゲームのナッシュ均衡が社会目標と一致する時に、「ナッシュ遂行される、ナッシュ遂行可能」と表現する。ナッシュ均衡の説明も、分かりやすい。そこから、ソロモン王の知恵についての例話により、本当の母親が見抜けられるか否かに挑戦する。結果、偽の母親の戦略的行動を取れば、真偽不明に陥るジレンマがあるため、不可能という結論。不可能である事の証明コストを減じたのが、ノーベル賞受賞者であるマスキン。 正しい母親を見抜くためには「マスキン単調性」を満たす必要がある。これを満たさねば、社会目標は理論的に達成できない。「マスキン単調性」とは。流石に難易度が上がるが、理解できない程ではない。 他にも選挙問題点をデータで可視化するセミナー、社会学における引き篭もり問題など、一つ一つが広がり過ぎず、浅くならない範囲。非常にためになる良書。

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2016/06/12

気鋭の学者が、各分野の新たな知見により社会現象を考察するヒントを示す、というオムニバス形式。 1のマーケットデザインによる社会制度の設計 2の政治分野への計量分析の応用 が学問領域的に近く、興味深かった。 1のマーケットデザインは概念的に初めて知り、その可能性に興味がわいた...

気鋭の学者が、各分野の新たな知見により社会現象を考察するヒントを示す、というオムニバス形式。 1のマーケットデザインによる社会制度の設計 2の政治分野への計量分析の応用 が学問領域的に近く、興味深かった。 1のマーケットデザインは概念的に初めて知り、その可能性に興味がわいた。例示されているゲーム理論に基づく真偽選択が、どうやって制度設計と結びつくのか、非常に興味がある。 2については、憶測と印象でイメージされがちな政治の世界のメカニズムを経験則によらず、定量的なデータから裏づけし、読み取ってみようという試みがなされていた。政治に限らず、行政過程においても、企業の意思決定過程にも、同じアプローチは可能と思われる。非常に面白い可能性を感じた。

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2015/08/13

本のタイトルから日本の抱える問題について解決策でもかいてあるものと思っていた。しかし、この予想は裏切られた。どちらかと言うと問題を分析する、又は議論する道具についての内容の説明のように感じた。 何か問題を議論するには客観的に判断できるデータと中立的な分析手法が必要と言われている感...

本のタイトルから日本の抱える問題について解決策でもかいてあるものと思っていた。しかし、この予想は裏切られた。どちらかと言うと問題を分析する、又は議論する道具についての内容の説明のように感じた。 何か問題を議論するには客観的に判断できるデータと中立的な分析手法が必要と言われている感じがした。同意できる部分は多かったので、読んでみて良かったなと思う。 ただ、手法の部分に主眼が置かれていたので、この手法を使った問題解決の提言のようなものも読みたかった。

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2015/07/08

【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&m...

【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&materialid=11200820

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2014/06/11

当事者性と客観性が問われている気がします。 菅原さんの論文は、あくまでイメージに囚われずに客観的な分析をするとイメージとどう乖離するかがわかる。 また、大野更紗さんの文章は当事者になってわかること、使い古された「バリアフリー」なんて言葉は、使い古してはいけないんだなと、感じる。

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2013/11/24

関係者間の利害調整を生業とする我々にとって、本書に説かれているような理屈は、常に頭の中を巡っているものだが、これが学問となって、「ゲーム理論」や「ナッシュ均衡」といった専門用語で語られると、何だか別の世界の出来事のような印象を受ける。 我々はこういったロジックを、大学で学ぶわけで...

関係者間の利害調整を生業とする我々にとって、本書に説かれているような理屈は、常に頭の中を巡っているものだが、これが学問となって、「ゲーム理論」や「ナッシュ均衡」といった専門用語で語られると、何だか別の世界の出来事のような印象を受ける。 我々はこういったロジックを、大学で学ぶわけでもなく、教科書を読むわけでもなく、ひたすら上司に怒られながら、長年の実務経験の中で、独力で身につけてきた。それもまた、究極のOJTとして意義深いのかもしれないが、できればもう少しスマートに体得したいと思うのは私だけだろうか。 昨年、英国のとある役所を訪れたとき、行政の責任者とともに、「エコノミスト」の名刺を持った人が出てきて、大変驚いた。我々の国では、行政の実務者と社会科学の研究者が机を並べて仕事をすることは稀だ。 行政と研究の垣根を低くして、人材が頻繁に行き来すれば、学問の分野で得られた知見をもっと実務に活かせるようになるのではないか。そんな柔軟性がもう少しあってもいいと思うのは、私だけではないはずだ。

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2013/04/30

チキさんの提唱するポジ出しの具体例が書かれている。 全体に共通するのは,エヴィデンス(客観的なデータ,事実)と 実学を重要視しているところです。 安田さんの章――マーケットデザイン,ゲーム理論等――が 一番,面白かったかなぁ。 井出さんのひきこもり対策は, その対策の網からモ...

チキさんの提唱するポジ出しの具体例が書かれている。 全体に共通するのは,エヴィデンス(客観的なデータ,事実)と 実学を重要視しているところです。 安田さんの章――マーケットデザイン,ゲーム理論等――が 一番,面白かったかなぁ。 井出さんのひきこもり対策は, その対策の網からモロに外れてしまっている人からすれば, 絶望するばかりである(汗)。 網から漏れてしまった人にも光を当ててもらいたい。 それなりの人数はいると思うので。 古屋さんの自然エネルギーを軸とした環境エネルギー社会論は, 部分的には可能だけど ――その漸次的,暫時的なものが重要なのかもしれないが――, 全体的にはまだ詰めが甘い感じはする。 トータルとして可もなく不可もない新書って感じ。

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2013/03/20

安田洋祐氏のマーケットデザインについての論考が、初めて触れる概念もあり、興味深かった。日常のもろもろの意思決定についても、うまく応用出来たら素敵だな、と思う。 上記の論考をはじめ、基本的にすべての論考が食い足りない感はあるけれど、まあこういう作りの本なのだから仕方がない。 本書...

安田洋祐氏のマーケットデザインについての論考が、初めて触れる概念もあり、興味深かった。日常のもろもろの意思決定についても、うまく応用出来たら素敵だな、と思う。 上記の論考をはじめ、基本的にすべての論考が食い足りない感はあるけれど、まあこういう作りの本なのだから仕方がない。 本書は「書き手のサンプル」のように捉えて、読者はここから気に入った著者の単著にステップアップすればいいんじゃないかな。

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2013/03/02

5人の識者が自分の専門分野の講義をする本です。 人によって当たり外れ大きいのが難点ですね。特にエネルギー分野の人は信頼性に欠ける噂話とデータが多いので玉に瑕だなあと思いました。鵜呑みにせず考えないといけないのはこれに限らずすべての人に当てはまることですけれどもね。 しかしながら、...

5人の識者が自分の専門分野の講義をする本です。 人によって当たり外れ大きいのが難点ですね。特にエネルギー分野の人は信頼性に欠ける噂話とデータが多いので玉に瑕だなあと思いました。鵜呑みにせず考えないといけないのはこれに限らずすべての人に当てはまることですけれどもね。 しかしながら、社会学についての話や政治をデータ化して可視的にみられる講義はとてもエキサイティングで面白かったです。マーケットデザインの話も面白いけれども、あれは学問なのかなあ? 題名である「日本の難題をかたづけよう」のためには、いろんな分野からアプローチする方法があります。自分には何ができるんだろうと考えさせられる本でした。

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