プラチナデータ の商品レビュー

東野圭吾【著】

2022/10/29

現実でもあり得そうな話で妙にリアルだった。まさかの犯人ではあったので読んでいて全然分からなかった。事件を起こした犯人の動機も共感しがたい。この様なDNAシステムは一見、犯罪も無くせるし抑止力にも繋がるし良さそうに見えるが、支配される側の国民にとってはメリットだけでは確かにないなと考えさせられた。

2022/10/26

二重人格やDNAデータなど、少し厨二病心をくすぐるような話題の中、人間の汚さや上級国民の闇などがよく描かれていて読む手が止まらなかった。

2022/10/10

匂っていた映画スピード感
畳み掛けるような伏線回収は気持ちよく読み進められた
チクシたちの温かい人同士のコミュニティにとても惹かれるくらい金や権利の殺伐とした世界
いいぞ浅間ァ！
性（サガ）ってやつは…

2022/10/10

プラチナデータって、そういうことか！

あちこちに謎があって、どういうこと？と思ってる間にストーリーが進んでいき、最後バババッと伏線が回収される、まさに推理物の面白さでした。

2022/08/27

夢中で読んだ！　
映画は観てないけど、本帯にキャストと写真が載っていて、脳内は二宮和也と豊川悦司！

未来は犯罪ゼロの世の中⁈ 全国民のDNA情報をデータベースにするシステムを目指すプロジェクト。
犯罪者本人のDNAが未入力でも、３親等までの血縁者がデータにあれば割り出せたり、本人の特徴を詳細に弾き出せたり…。
本当にこんな管理社会が近未来に来るのでは⁈と頭に過った。

連続殺人、プロジェクトチームの秘密、主人公:神楽龍平、昔気質の刑事:浅間など、役者はたくさん。
ジェットコースターに乗り切った読了感！

2022/08/22

一度映画を観た際に、あまり面白かった記憶がなかったのでずっと原作には触れてこなかった。しかし、いざ原作を読んでみると、あのときの感情が嘘のように物語に引き込まれた。国民のDNA情報と紐付けられて犯人が導けるシステムを用いてもNot Foundというエラーが吐き出され、それが単なるデータ不足なのではなくとんでもなく大きな秘密が隠されていることが示唆されたのにはハラハラした。官僚や役人などの場合、サンプルから人物が特定されないようなデータ（プラチナデータ）となっていることには、階級社会の深い闇を感じた。

2022/08/03

　国民の遺伝子情報を集めて、近親者などからでも犯罪者を探し出そうとするDNA捜査に纏わる長編作品。アメリカでは現在、全く新しいDNA捜査の手法も編み出されているようで、それに近い内容の小説なのかなと感じる。ただ、世の中に完璧なものは存在しないもので、必ずどこかに抜け穴がある。今回はそれがタイトルにもなっている「プラチナデータ」というものだ。「支配される側より支配する側のほうがいい」とはよく言ったもので、世の中の仕組みは大抵支配者に有利なようになっている。
　住みよいところとは、いったい何なのかなと考えてしまう。

2022/07/16

天才の頭脳が都合のいいように国に使われる。そんなストーリーの中に個人の抱える問題がうまく繋がってくる。

2022/06/23

国民の遺伝子情報を管理し、そのデータをもとに犯人を捜査するDNAシステムが導入された。検挙率は上がったが、国民からの難色も集まっているこのシステムには、思わぬ罠があった──。

国が国民の遺伝子情報を管理し、あらゆることに活用する。利益があるように見えて、その裏側には隠された真実がある。管理する側とされる側の埋まらない格差。非現実的なようで、今現在の社会でも起こりうる題材だ。
とはいえ、マイナンバーでさえ普及していないのだからまだまだ先の話だろうか。

もう一人の"彼"視点の話が気になった。
彼から見える世界は、どのような色だったのだろう。

2022/07/09

原作を先に読んでしまったので、多分映画は観ない。
この手の作品は原作の読みごたえに比べて
どうしても映画の評価は落ちるし
設定や登場人物まで違うようなので。

東野作品は細部のストーリーやディテールに
後で気付いて唸ることも多い。
読み落としたのか伏線なのか分からず
何度か最初から読み直した。
しばらくしてから再読予定。