二重生活 の商品レビュー
尾行か~。一生縁がないと思うけど、もしされて自分の行動を全部見られたら、やましさがなくても恥ずかしいな~。 たまたま見かけて尾行してみた相手の不倫現場に出くわしたら、どんどん自分の彼氏の浮気疑惑も確信に変わっていくというのは分かるような気がする。結局、どんなに親しい人でも他人の奥...
尾行か~。一生縁がないと思うけど、もしされて自分の行動を全部見られたら、やましさがなくても恥ずかしいな~。 たまたま見かけて尾行してみた相手の不倫現場に出くわしたら、どんどん自分の彼氏の浮気疑惑も確信に変わっていくというのは分かるような気がする。結局、どんなに親しい人でも他人の奥底にある気持ちはわからないってことか・・・。
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サスペンスのようなドキドキ感を味わいながら読了。 知らず知らずに自分が作った波紋に巻き込まれ、振り回されていくのが面白い。 妄想の広がり方が理屈好きな(でも理屈に徹底できない)女子大学院生らしい。 ラストのざらっひやっとした雰囲気もいい。 見ず知らずの相手を尾行する、というのは...
サスペンスのようなドキドキ感を味わいながら読了。 知らず知らずに自分が作った波紋に巻き込まれ、振り回されていくのが面白い。 妄想の広がり方が理屈好きな(でも理屈に徹底できない)女子大学院生らしい。 ラストのざらっひやっとした雰囲気もいい。 見ず知らずの相手を尾行する、というのは読書で疑似体験をすることに似てるかも。 実際には許されないけれど、生々しい追体験のような、中毒性のある行為かもしれないと想像してしまった。 そして、装丁が素敵。 中表紙はいい匂いがするのではないかと思って、ついクンクンしてしまった(笑)
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文学的、哲学的尾行をする女の人のお話。 尾行するのおもしろそう。でも時間もかかるし、忍耐もいるし、寒空や炎天下、強風にも耐えないといけないかもしれないし、お金もかかりそう。 探偵だったら仕事だからできるかもしれないけど、何の利益もなければやっぱりできないなあ。疲れるし。 偶然、朝いつも同じ駅から電車に乗っている人が帰りの電車に乗っていて、同じ駅で降りたら「家どこかな~?」なんて思ってついて行っちゃうかもね。
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何度も読みたい程ではないが、面白かった。自分なら…と考えながら読んでいた。ただ、ラストがあまりに普通だつた
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大学院生の白石珠は、ある日ふと、近所に住む既婚男性、石坂史郎を尾行してしまう。大学の講義で知ったアーティスト、ソフィ・カルによる「文学的・哲学的尾行」が心に残っていたから。そして珠は、石坂の不倫現場を目撃する。他人の秘密を知ることに、ぞくぞくとした興奮を覚えた珠は、石坂の観察を繰り返す。だが徐々に、秘密は珠と恋人との関係にも影響を及ぼしてゆく。 ★秘密を知ることに喜びを覚え、尾行した内容を記録する。私には悪趣味としか思えない。いったい何をもって、文学的・哲学的なのか、理解できないまま読み終わった。
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人は道ですれ違う見知らぬ人に寛容でもなくまた残酷でもない。いわば風景なのだ。その風景の中からひとりを切り抜き追跡する。 ベースはたわいもない中年男の不倫をめぐる物語と、男と同棲する大学院生の尾行者とのかかわりなのだが、 「尾行」を哲学的文学的に考察する・・とかいう言い訳よりも、人間の関係とはなんとオモシロイことなのかと、それだけの理由で読み進めてしまいました。
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小池真理子なのでもっと濃密で情熱的な恋愛小説かと期待して手にしたけれど、大分違う様相だった。文学的・哲学的尾行として近所の良き家庭人に見える男を尾行して、その男の不倫を知ったことが自らの同棲相手への疑惑、嫉妬に繋がっていく。う~ん、なんだかなあという思い。でもその文学的・哲学的尾行の本の著者のソフィ・カルの事はちょっと興味深い。図書館に著書があるかなあ?
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『文学的、哲学的尾行」って、、、なんだかんだ言ってもストーカーと紙一重。尾行される側は不気味だし怖いと思う。ただ、この小説は主人公の心理描写あるいは妄想でなりたっていて、それが案外面白かった。
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主人公の珠って女は矛盾だらけ。 同棲相手に対してくどくどと嫉妬の言葉を垂れ流すくせに 自分は自分で憧れの教授がいたり。 文学的哲学的尾行とかいいながら 結局尾行そのものにはまっていくなんて。 でも人間なんてそんなもの 共感してしまう自分もいる。
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珠は大学院で学ぶ学生。講義に刺激を受けて、絵に描いたような幸せ家族に見える近所の石坂の後をつける。彼には恋人がおり、妻はそれを知る。さらには石坂に自分のことを気づかれて……。同棲相手の卓也と女優の三ツ木桃子との関係を疑う。実生活と空想世界との二重生活がテーマ。濃い話。
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