はるまき日記 の商品レビュー
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はとこの姉さんから譲り受けた育児エッセイ本。 子育て歴、6ヶ月の私、シンクロ度が半端ない。 「あ~わかる。」ということが絶妙な表現たっぷりに書かれているので、何度も吹き出した。大好き。 2011.3.11の東日本大震災の頃の日記がホントにリアルでストレートに心を掴まれた感じ。 現在、育児中の方におススメ。 ”いつもいつもこちらを見ているまんまる顔のはるまきは、夜道をどこまでもついてくる満月に似ている” 84p
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江古田ちゃんの人が書いたエッセイ。 最初の漫画だけで「あぁ、間違いなく江古田ちゃんの生みの親だわ」と思えるハイパークオリティです。 文字になっても、やっぱり面白いものは面白い。 しかし3/11の地震以降は、やはり深刻な内容が多く・・・ 自分を含め、この時期に親になった者には避けら...
江古田ちゃんの人が書いたエッセイ。 最初の漫画だけで「あぁ、間違いなく江古田ちゃんの生みの親だわ」と思えるハイパークオリティです。 文字になっても、やっぱり面白いものは面白い。 しかし3/11の地震以降は、やはり深刻な内容が多く・・・ 自分を含め、この時期に親になった者には避けられない問題だなぁと思いました。 後半、また尻上がりに笑いの濃度が上がってきます。 『写真付き年賀状』に関しての見解が清々しくて最高ですww 夫に対してドライな所も読んでいて気持ちが良い。 育児中のカーチャンにオススメです。 (ちなみに、育児中の母親は男性作家のエッセイを読まない方がいいと思います。 びっくりするほどストレスがたまるよ! ソースは自分) 最後の漫画で、あぁやっぱりこの人は4コマの鬼才だな、と実感。すっごい面白いです。
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この本を読んで一番楽しいのは、きっと作者とその家族だ。 それは、内容がつまらないとかそういう意味ではない。はるまきちゃんを一番愛しているのが彼らだからだ。 子の成長をほほえましく、おもしろおかしく綴ったエッセイは、宝物だ。そのときにしか見られない、ほっといたらどんどん忘れてしまう輝いた瞬間の連続を、写真や映像のようにまた違う形で残す育児エッセイ、プライスレス。 偏愛…大いにけっこうじゃないか。私だって自分の娘以外、同年齢の子どもや親戚の子を見たってかわいいと感じる重さは3分の1以下だ。そんなの誰にもいうわけないけど、親だからこその「自分の子が一番」なのだ。 はるまきちゃんと同学年で同じく髪の毛多めの女児をもつ親として、わかるわかるが満載であった。 子育てまっただ中の今だからこそ共感できることがうれしい。 著者は江古田ちゃんからのファンであるが、漫画の中のような言葉のキレ味はエッセイにするとやや鈍くなったような。 そして、子育て中のさみしさみたいなものがもっとあるのかなぁとも思う。時々は書かれていて、グッときたりもしたのだが。 私が感傷的な性格だから、人も同じと思いすぎなのかしら!? その線は、大いにある。
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今まで読んだ育児物の中では自分の感性に一番近い感じ。娘達の赤ちゃん時代を思い出して懐かしいやら寂しいやら…
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帯文:"あの『臨死!!江古田ちゃん』の瀧波ユカリ、初エッセイ!" 目次:プロローグまんが、はじめに、2010年11月,12月、2011年1月~11月、あとがき、エピローグまんが
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育児エッセイは多々あるけど、今のところこれがシンクロ率No.1。 赤子のかわいすぎる行動ネタはどんなエッセイにもあるけれど、この作者は、「この子はいつか自分たち親から独立して、一人で生きていく」というのを頭の片隅に置いている。だから客観的にこの子の行動をアテレコできるし、今のうちにと親バカ発揮のネコかわいがりもできるんだと思う。 江古田ちゃん読んでても思うけど、きわめてクールに現実を見られる人。だから震災後の移住は驚いたけど、仕事上叶うなら、氾濫する情報に惑わされてモヤモヤしたまま東京で過ごして後悔するより合理的な選択かとも思う。 個人的ツボは、「もはや産後ではない」→「産後レジュームからの脱却」。夫婦の日常会話によく出てくるなこんなセリフ。
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『江古田ちゃん』を描いた人のコドモ本が出ているらしいのはチェックしていたが、現物をみる機会がなく、久しぶりに立ち寄った駅のなつかしの本屋で発見、ぴらぴらっと見たらまんがが入ってて、その4コマにぐぐっと引き寄せられたこともあって、ついそのまま買ってしまう。あとで確かめると、『江古田...
『江古田ちゃん』を描いた人のコドモ本が出ているらしいのはチェックしていたが、現物をみる機会がなく、久しぶりに立ち寄った駅のなつかしの本屋で発見、ぴらぴらっと見たらまんがが入ってて、その4コマにぐぐっと引き寄せられたこともあって、ついそのまま買ってしまう。あとで確かめると、『江古田ちゃん』の6巻も前後して出てるらしい(これは同居人があとでぽちぽちと注文)。 プロローグまんがに続いて、登場人物紹介。江古田ちゃんは、もとい、瀧波ユカリは1980年うまれだと初めて知る。本屋でぺらぺらっとやったときは、もっとまんががあったような気がしたが、笑わせる扉写真をはさんで、間はほとんど字で(イラストがときどき入っている)、エピローグまんがで終わる。 ところどころで、ツボにはいって、ぐふふふふふふふと笑いつつつ読む。 先に『江古田ちゃん』を読んでいるという私のバイアスもたぶんあるが、コドモ、そして夫や自分、周りの人たちを観察しそれを書きとめた記録としてのおもしろさがある。 おもしろかったところはいろいろあるが、たとえば、ある日(コドモ4ヶ月のころ)のこんな日記。かってに「~~だから、こうだよね」的解釈を披露され、それを怒るに怒れなくて困る話。 ▼「結婚したら性格が丸くなったね」「妊娠してから顔が優しくなったんじゃない?」「子供産んでからやっぱり母親らしくなったね」なんてことをこの数年言われまくっている。そういうのって「やけにイライラしてるね、今日生理?」って言われるのと同じくらい返事に困るのだけれど、みんななんだかうれしそうに言ってくるもんだから怒り出すわけにもいかない。それに怒ったところで「ホルモンの関係で怒りっぽくなってるんだね…」と言われてしまうのがオチだ。世間は既婚・子持ちの女性は菩薩のようであってほしいと強く願っているようだ。 私の結婚や妊娠や出産は、あなた達が私を都合良く解釈するための道具ではありません。(p.64) 怒るに怒れないキモチに共感しつつも、あるときには自分が「~~だから、こうだよね」的解釈を垂れ流していることもあるやろうな、、、と思う。 オムツ替えの楽しさを発見した話もおもしろかった。 瀧波ユカリが出産前に一番不安だったのは、オムツ替えだったという。自分のブラジャーだって1週間同じのを着けっぱなしにするような自分が、子供のひんぱんな排泄のたびにオムツ交換などしてやれるわけがない、地獄だと思っていた、だがそれは杞憂だったと。オムツ替えは面倒ではあるが、「何が出るかな♪何が出るかな♪」的な楽しさがあると。 ▼今日、ネットで「子供のオムツを替えるのがどうしても嫌なんだけどどうしたらいい?」という父親からの相談を見つけた。彼に足りないのは、親としての意識とか子供に対する愛情とかではなく、人生を楽しむ才能だと思う。きっとオムツ替えを嫌がるような男とデートしてもつまらないだろう。オムツの中身を見ながら、一緒に心から笑ってくれる夫でよかった。(pp.60-61) 2011年3月11日の震災以降、N○Kの番組「お○○さんといっしょ」に異変が起きていた話、つまり、震災の影響でスタジオ収録に子どもが参加することが見送られているらしいこと、しかし「そんな説明は番組内ではいっさいしない。誰がどう見ても普段と違うのに、出演者は「え? いつもと何ら変わりありませんよ?」という態度で、こちらをうっすらと不安な気持ちにさせる」(p.128)といった記述に、瀧波ユカリのセンサーの鋭さを感じる。 怖くて怖くて仕方がなくなって、3月15日、瀧波ユカリは、めったに買わない正規料金でヒコーキに乗り、コドモを連れて北海道の実家へ帰った。北海道で飛行機を降りて、体中の筋肉が弛緩したという。4月にいちど東京へ戻るが、「真偽のわからない情報に踊らされるのはこりごりだ」と、事態が落ち着くまでと北海道へ移住する。 この育児日記の連載をしていた1年をふりかえり、「あとがき」で、瀧波ユカリは「私は変わったなと思う」と書く。「良い悪いではなく、「女」から「母」になったとかそういう話でもなく。ただいろんなところが、いろんなふうに変わった。」(p.253)と書いている。 その変わったということが、ものすごく印象に残った。『江古田ちゃん』の6巻はどんなんなってるんかな~ (7/22了)
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面白かった! 江古田ちゃんのノリで育児。 人生も育児も楽しめる人なんだと思う。漫画はちょっとで本当に日記形式。 子供がいる人もいない人も楽しめる一冊!
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同じ子育て中&同世代ということで、すごく共感することが多かった。 何より、こんなにちょいエロ目線の子育て日記って見たことない。 江古田ちゃんファンじゃないと、ちょっと驚くかもしれない(笑) 現在うちの子は6カ月、はるまきちゃんは1歳過ぎまでが描かれているので、 最初は、あーな...
同じ子育て中&同世代ということで、すごく共感することが多かった。 何より、こんなにちょいエロ目線の子育て日記って見たことない。 江古田ちゃんファンじゃないと、ちょっと驚くかもしれない(笑) 現在うちの子は6カ月、はるまきちゃんは1歳過ぎまでが描かれているので、 最初は、あーなつかしいな、中盤は日常「あ!はるまき日記に書いてあった!」と感じるようになり、後半は、成長していくはるまきちゃんに、瀧波さんと一緒に「もうちょっと大きくならないで~」と思ってしまった。 そして、はるまきちゃんが誕生してすぐ起こる東日本大震災。 そうだ、あのときうちの子が産まれていたら、同じように死ぬほど不安になったにちがいない。 あのとき、たくさんのお母さんたちが、子供を抱えて大きな大きな不安と闘ってたんだ、そして改めて被災地のお母さんたちの苦悩といったら、そりゃ、もう・・・とほんの少しではありますが、実感できたような気がします。 そういう意味でも、子育て前の人にもぜひ読んでもらいたい一冊!
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大変さばかり強調される子育ての面白さが書かれた本。子育てに限らず、楽しむ視点が秀逸。読みやすいし、思わず笑っちゃうので色んな人に読んで欲しい。
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