小川洋子の偏愛短篇箱 の商品レビュー
この本で出会えた作家さんが多い。横光利一の短編が一番好き。泣いた。内田百閒も、牧野信一も、これからたくさん読みたい。
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【美しすぎる日本語の連続に打ちのめされる】世の中にまだこんなに宝石のような短編があったのか、と驚かされた、というより衝撃を受けた。 もはや落雷だ。立ち直れなくなってお正月は寝込んだ。 すべての短編を二度、三度読んだ。つぎの短編を開くたび、これ以上、美しい文章が出てきませんよう...
【美しすぎる日本語の連続に打ちのめされる】世の中にまだこんなに宝石のような短編があったのか、と驚かされた、というより衝撃を受けた。 もはや落雷だ。立ち直れなくなってお正月は寝込んだ。 すべての短編を二度、三度読んだ。つぎの短編を開くたび、これ以上、美しい文章が出てきませんように、と気づいたら願うようになっていた。しかし、願いは虚しく打ち砕かれる。こころの準備をする。びくびくしながら目で文章を追う。目前には、言葉にはできないはずの情景が広がっていくだけであった。まるで難儀なことなど一つもないかのように。細やかな感情と繊細な仕草までもがするすると編まれていく。平然と横たわる鉱石を見て思わず聞きたくなった。 なぜ書けるのですか。 短編ごとに書かれた小川洋子のあとがきを読んで、さらにショックを受ける。なんなんだ、この人たちは。。わたしが今まで読んできた短編はなんだったんだ。。
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※このレビューにはネタバレを含みます
小川洋子の偏愛短篇箱 前書きの中にある、”16に仕切られた中にきれいに並べられた、かさぶたや爪”のイメージにぴったりの体のどこかがぞわぞわっとする16の短編集です。 【奇】 件 内田百閒 押絵と旅する男 江戸川乱歩 こおろぎ嬢 尾崎翠 兎 金井美恵子 【幻】 風媒結婚 牧野信一 過酸化マンガン水の夢 谷崎潤一郎 花ある写真 川端康成 春は馬車に乗って 横光利一 【凄】 二人の天使 森茉莉 藪塚ヘビセンター 武田百合子 彼の父は私の父の父 島尾伸三 【彗】 耳 向田邦子 みのむし 三浦哲郎 力道山の弟 宮本輝 雪の降るまで 田辺聖子 お供え 吉田知子 まあ、でもこれだけ鬱々としていやな小説ばかりあつめたなあという感じです。 竹蔵
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いきなり序文が名作です。必死で隠すわけではないけれど、できれば人には見せたくない、時折取り出してはこっそり楽しむコレクション。それを表に出すのはさぞかし勇気と勢いが必要だったことでしょう。 正直なところ、収められた短編のうち理解できたのは2作品だけ。「件」の悲しみもいまいちピンと...
いきなり序文が名作です。必死で隠すわけではないけれど、できれば人には見せたくない、時折取り出してはこっそり楽しむコレクション。それを表に出すのはさぞかし勇気と勢いが必要だったことでしょう。 正直なところ、収められた短編のうち理解できたのは2作品だけ。「件」の悲しみもいまいちピンとこなくて、目の前に小川氏がいたとしたら微妙な空気が流れていたでしょう。けれどどの作品も、この人にとって大切なコレクションで、それを打ち明けてくれたのだと思うと無碍に突き放す気になれない。信頼されたようでちょっと嬉しくて、少しは理解できないかと努力したくなる。人間同士の距離の詰め方というのは、こういうものではないかと思います。 各短編に寄せられた解説は、自分とは異なる視点の面白さを感じられました。解説を読んでから短編を読み返すと、全く新しい景色が見えてくるかもしれません。
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今まで読んだことのない不思議な話ばかりで感動しました。現実でも夢でもない別の世界に迷い込んでしまったような読書体験でした。
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好きなミュージシャンが「影響を受けた」と公言している音楽を、なるほどわかるような気がする、といいながら聴く時の感覚に近い。小川洋子が好む作品を小川洋子の解説付きで読めるという贅沢な短編集。個人的には江戸川乱歩と田辺聖子のやつが好き。
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小川洋子さんへのリスペクトが高まった。単行本で読んだので、名久井直子の装丁もとても素敵。 金井美恵子さんの作品を読んだことがなかったので、これを機にとても興味を持った。
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動物というか獣もの(?)が印象的。獣の方が神聖みある気がするんだが。件、兎、へビ。他もいろいろ面白く読めた。怪奇な話の押絵と旅する男、幻惑的な花ある写真、シュールな耳、物語というよりなんだかドキュメンタリーのようなみのむし、とか。小川先生より上世代の作家たちの作品がほとんどで、普...
動物というか獣もの(?)が印象的。獣の方が神聖みある気がするんだが。件、兎、へビ。他もいろいろ面白く読めた。怪奇な話の押絵と旅する男、幻惑的な花ある写真、シュールな耳、物語というよりなんだかドキュメンタリーのようなみのむし、とか。小川先生より上世代の作家たちの作品がほとんどで、普段読まないものが読めて面白かった。
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小川洋子さんを構成する物語の数々の一端を垣間見ました。 面白かったです。 「押絵と旅する男」「雪の降るまで」のみ再読だったのですが、どちらも大好きです。特に、雪の~の以和子さんは不思議な魅力があります。 その他は、「兎」「お供え」の狂気が好きで、それぞれの作者の金井美恵子さんと吉...
小川洋子さんを構成する物語の数々の一端を垣間見ました。 面白かったです。 「押絵と旅する男」「雪の降るまで」のみ再読だったのですが、どちらも大好きです。特に、雪の~の以和子さんは不思議な魅力があります。 その他は、「兎」「お供え」の狂気が好きで、それぞれの作者の金井美恵子さんと吉田知子さんは文庫を買いました。 「みのむし」を外で読んだので、たけさんの絶望とその後の行動に泣いてしまいました。 それぞれのお話の後についている、小川洋子さんの小さなエッセイも好きです。小川洋子さんはこのような読み方をされるのだな、と。 もうひとつの小川洋子さん編集の本も持っているので、読むのが楽しみです。
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お気に入りの短編の後に書いているレビューが面白く、 「陶酔短編箱」も借りたが、短編はすべて読んでない。
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