箱庭旅団 の商品レビュー
最初はショートショートとして読んでいたが、だんだんと繋がっていく世界に首をかしげ、最後の話で、なるほど、と。単に主人公だけが旅をしているのでなく、真理を知った女の子の存在があるのもまたよかった。
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じゃあ、ぼくらも行こうか……次の旅へ(p.285) 【感想】まず題名に惹かれました。とても好み。それぞれのちいさな物語はなんだかはみ出してしまいそうなのに結局あんまりはみ出さず日常に戻っていい話って感じになるのがむしろ不思議。 【内容】十六編のちいさなお話集。話にはちょっぴりつな...
じゃあ、ぼくらも行こうか……次の旅へ(p.285) 【感想】まず題名に惹かれました。とても好み。それぞれのちいさな物語はなんだかはみ出してしまいそうなのに結局あんまりはみ出さず日常に戻っていい話って感じになるのがむしろ不思議。 【内容】十六編のちいさなお話集。話にはちょっぴりつながりがある。 【一行目】ふと気がつけば、いつものように森の入口に立っていた。
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大好きな箱庭の世界に入って旅をする少年 死んだ孫が雨の日にだけお気に入りのおもちゃを探しに戻ってくる 等々 ちょっと不思議なお話を集めた短編集 懐かしいような、切ないような そんな気持ちにさせてくれるお話たちです
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不思議な雰囲気の短編連作集。星新一チックな話や、О・ヘンリーっぽいのや、怪談ぽいのやら、とにかくいろいろあって飽きさせないし、後半になって「ミッちゃんてミツエちゃんなのか!」とか、「マギーってマーガレットなんだ!」とかちょいちょい楽しかった。私は、「黄昏ラッパ」が一番好きだったな...
不思議な雰囲気の短編連作集。星新一チックな話や、О・ヘンリーっぽいのや、怪談ぽいのやら、とにかくいろいろあって飽きさせないし、後半になって「ミッちゃんてミツエちゃんなのか!」とか、「マギーってマーガレットなんだ!」とかちょいちょい楽しかった。私は、「黄昏ラッパ」が一番好きだったな。こんなにショートなのにウルッとなった。どれもいい話だったけどね!
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朱川さんの作品は素晴らしいものが多いが、その中でもこれは極めつけの1冊。冒頭の「旅に出ないか」から一気に物語の中に引き込まれる。その題の通り、読者は郷愁に満ちた物語の世界へ旅に出る。超自然的な要素の強い物語が多いのだが、それほど怖くはない。死後におばあさんの家をたずねる女の子が出...
朱川さんの作品は素晴らしいものが多いが、その中でもこれは極めつけの1冊。冒頭の「旅に出ないか」から一気に物語の中に引き込まれる。その題の通り、読者は郷愁に満ちた物語の世界へ旅に出る。超自然的な要素の強い物語が多いのだが、それほど怖くはない。死後におばあさんの家をたずねる女の子が出てくる「秋の雨」のように切なさを感じる物語が多い。私が一番好きだったのは「黄昏ラッパ」。夕方に聞こえてくる豆腐売りのラッパの音と、コウジくんの笑顔が忘れられない物語。結末に嬉しい驚きが待っている点も素晴らしい。
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時代も場所もバラバラな世界を「箱庭」に見立てて、短編の妙手である直木賞作家が紡いだ、笑いあり、涙ありの少し不思議な連作小説集。
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短編でとっても読みやすかった。最初は久々の朱川湊人の本だったのでちょっと進まなかったけど笑 一つ一つのお話に微妙なつながりがあればもっとおもしろく読めたかも。 人間の言葉を話すフクロウ、‘出る’と噂の部屋、オツベルの工場にやってきた宇宙人、深夜に扉を叩く黒ずくめの男、他の本を燃...
短編でとっても読みやすかった。最初は久々の朱川湊人の本だったのでちょっと進まなかったけど笑 一つ一つのお話に微妙なつながりがあればもっとおもしろく読めたかも。 人間の言葉を話すフクロウ、‘出る’と噂の部屋、オツベルの工場にやってきた宇宙人、深夜に扉を叩く黒ずくめの男、他の本を燃やす1冊の古びた赤い本、その席限定の千円のもりそば、雨の日にだけ訪れる亡くなった孫、サンタクロースに似た獣医、女性編集者の不思議な体験、友達になれば願いを叶えてくれる地蔵、世の中の流行を決める神獣、ぐうたら大学生二人の奥義、みんなから愛された豆腐売り、、、少年は旅に出る。物語にあふれた世界で、何かと出会うために。
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図書館にて。 「黄昏ラッパ」という話が、心に残った。 私は、笑顔が苦手だ。親しい人とは平気なのに、初対面の人や、苦手な人には、上手く笑えなくなってしまう。 それに、可笑しくもないのに、笑っていたら、変な人だと思われるんじゃないかと考えてしまうこともある。 だけど、この話を...
図書館にて。 「黄昏ラッパ」という話が、心に残った。 私は、笑顔が苦手だ。親しい人とは平気なのに、初対面の人や、苦手な人には、上手く笑えなくなってしまう。 それに、可笑しくもないのに、笑っていたら、変な人だと思われるんじゃないかと考えてしまうこともある。 だけど、この話を読んで、笑顔は特別な表情なんだなと、改めて、感じた。 笑顔には、人の心の扉を、いとも簡単に開けてしまう力があるのだろう。 確かに、仏頂面の人より、ニコニコ笑っている人の方が親しみやすいし、また会いたくもなる。 笑顔一つが、他の誰かとの話のきっかけになり、関係性をつくることができたなら、これほど簡単で、素敵なコミュニケーション法は無いと思う。 今までは、それほど、笑顔を重要視していなかったけれど、「笑う門には福来たる」という言葉に、少し納得したような気がした。 辛いときほど、笑顔に救われることもある。 これからは、何も無い時こそ、笑顔を大切にしよう。それが、前向きに生きていくための秘訣の一つなんだろうなと思った小説でした。 あと、最後に、夜歩き地蔵は、本当に無責任だなと、読みながら、笑ってしまった。
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後味は良い感じの話。短編だが繋がっている。さきのぞきそばが一番、うらやましい世界だった。こうすればうまくいくのにって助言はいつだってしてほしい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一見つながっていないようで、不意に話がつながって。 特につながりがわからない作品も交じっていたり。 連作という感じはあんまりなかった。それでもちょっとづつ読むのはすごく楽しかった。
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