箱庭旅団 の商品レビュー
盛りだくさん。いろんな雰囲気を味わうことができる。私はずっとあの少年はどこ行った、と思ってた。いい意味で、淡い楽しみを味わえる。少年の旅は、まだ続くのでは?!
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世にも奇妙なショートショートが16作も掲載されてます。心温まるものもあれば、不気味な作品も、とにかくバラエティに溢れてます。箱庭療法を受けてる8才少年が時空を超えて(?)各ストーリーに関わってるのでリンクを探すのも面白いです。 個人的には幽霊が出ると言われるアパート「七号室に住む...
世にも奇妙なショートショートが16作も掲載されてます。心温まるものもあれば、不気味な作品も、とにかくバラエティに溢れてます。箱庭療法を受けてる8才少年が時空を超えて(?)各ストーリーに関わってるのでリンクを探すのも面白いです。 個人的には幽霊が出ると言われるアパート「七号室に住むミッちゃん」の正体…最後に「ここであの人が繋がるのか!?」と驚きました。最後に正体がハッキリしてよかったです。
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時々思わず「ぞわっ」と寒気がするような話が多い。 話同士がつながっているとは、最後までわからなかった。 ちゃっかり著者も話に登場するところはお茶目。 個人的に好きなのは「黄昏ラッパ」。 「Automaticのない世界」はパラレルワールドの話なのだが、つい最近ちょっと気にしていたことなので、興味深かった。
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16編のお話がつまった短編集。 それぞれのお話が独立しているようでいて、ゆるやかな繋がりをみせる。 様々なエッセンスを振り撒きながら綴られる物語の数々は味わい深く、多種な余韻を残してくれる。 掴み所の無い不思議な旅をしたような気持ちで本を閉じることが出来ました。 「さきのぞきそば」「クリスマスの犬」「『Automatic』のない世界」「黄昏ラッパ」が良かったです。 特に「黄昏ラッパ」がお気に入りです。 もう少し一緒に旅をしたかった。旅の続きも見せて欲しい。
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少し不思議な世界を少年と白馬が旅する話……という説明では到底足りない、ボリューミーな内容となっています。短編的な話が多く読み応えばっちりです。 誰でも一度は「そういえばアレなんだったんだろ」とか「アレってやっぱ幽霊だったのかな?」とか思うような不思議な経験をされていることかとは思...
少し不思議な世界を少年と白馬が旅する話……という説明では到底足りない、ボリューミーな内容となっています。短編的な話が多く読み応えばっちりです。 誰でも一度は「そういえばアレなんだったんだろ」とか「アレってやっぱ幽霊だったのかな?」とか思うような不思議な経験をされていることかとは思いますが、そこに人間の感情や記憶、想いという”下地”が重なるとこんなにも豊かな物語になるのだなぁと改めて作者の力量に感嘆しました…し、泣きました。不思議な話で泣くというのも変な話な気がしますが、胸の辺りがじわぁっと温まって自然とぽろ…ってお話が多くて…。私が特にぐっときたのは豆腐屋のコウジくんのお話です。悲しくて泣くというより、恋しくて泣く、と言いますか………とにかく素敵なお話でした。 読み進んで行くと、今までの旅程がただ物語を通り過ぎていたのではなく、全てを重ねてきたのだと気付かされる。そういう仕掛けも面白かったです。 普段小説を読むペースは結構早い方なんですが、これは3日くらいかけてじっくり読みました。短編集(全体通して一遍の物語でもありますが)としても楽しめますので、本を読むのに時間を割けない人にもおすすめです。
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おもしろかったです。 不思議ワールドな短編16作品。 好きですね、この作風。 この作家さんの本、もっと読んでみようと思いました。けど、1冊読んでました。
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最初の方はコンセプトがいまいちわからずに読んでいましたが、最後の章まで読んで合点がいきました。ひとつひとつの話も面白いけど、これは一冊まとめて読んだ方が楽しめると思います。 お気に入りは「Automaticのない世界」 こういう不思議でぞくっとくる話は大好きです。きさらぎ駅な怖さ...
最初の方はコンセプトがいまいちわからずに読んでいましたが、最後の章まで読んで合点がいきました。ひとつひとつの話も面白いけど、これは一冊まとめて読んだ方が楽しめると思います。 お気に入りは「Automaticのない世界」 こういう不思議でぞくっとくる話は大好きです。きさらぎ駅な怖さ。 「月の砂漠」の幻想的な世界観も好き。
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箱庭療法を気に入ったこどもが、箱庭の砂をならして作った世界。 砂の海から空に向かって30センチのアクリル定規の橋を架け 買ってもらったばかりの白馬の人形と共に、その子は忽然と姿を消して。。。 箱庭という、誰にも邪魔されない小さな世界に閉じこもることに 幼いながらも罪悪感を抱いて...
箱庭療法を気に入ったこどもが、箱庭の砂をならして作った世界。 砂の海から空に向かって30センチのアクリル定規の橋を架け 買ってもらったばかりの白馬の人形と共に、その子は忽然と姿を消して。。。 箱庭という、誰にも邪魔されない小さな世界に閉じこもることに 幼いながらも罪悪感を抱いていたのでしょうか。 白馬に跨った少年は、時間を飛び越え、姿かたちを変えながら 16の小さな物語のそこここに現れて、さまざまな世界を見つめるのです。 アンソロジーに収められた『いっぺんさん』で、ひとめ惚れした朱川湊人さん。 不思議で、ちょっと怖くて、でも温かい連作短編集です。 ホラー小説のネタにしようと、幽霊が出るとの噂のあるアパートに引っ越しながら やたらと付近住人に人気の幽霊に嫉妬する作家の卵を描いた『ミっちゃんなんて、大キライ』 うらぶれたそば屋「阿陰野庵」(あかげのあん!)の裏メニューのおかげで 運命の歯車がカチャリと噛み合い、動き出す音が聞こえるような『さきのぞきそば』 友人の祖母に振り込め詐欺を働くまでに荒んだ男の人生を 車に撥ねられた犬がクリスマス・キャロルのように軌道修正する『クリスマスの犬』 「プ~パ~」というのどかな豆腐屋ラッパの音とともに 町の人の心を温かく包み、家族の運命をも変えるコウジくんがせつない『黄昏ラッパ』 この4作がとても素敵です♪
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短編なのだけれど話がところどころ繋がっている。 こんな不思議な話をどうやって考えるのだろう? 中でも、ミッちゃんの話が気になった。スリラーやホラー小説の新人賞に応募するとなるとここまでやってしまうかも。ここまで期待して入居したのに周りからミッちゃんのことばかり言われたら除け者にさ...
短編なのだけれど話がところどころ繋がっている。 こんな不思議な話をどうやって考えるのだろう? 中でも、ミッちゃんの話が気になった。スリラーやホラー小説の新人賞に応募するとなるとここまでやってしまうかも。ここまで期待して入居したのに周りからミッちゃんのことばかり言われたら除け者にされた気分よね。
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連作短編集。 ちと不思議で、怖くて懐かしくてほっこりするような話が いろいろ入っている。 「黄昏ラッパ」が好き。
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