光 の商品レビュー
大好きなフィリパ・ピアスの名前が出てきてびっくりした。 道尾秀介も子供のころ、読んだんだなあ。 個人的には各作品よりもその作品の終わりに 書かれている短い解説文みたいなほうが魅かれた。 そこにすべてが集約されていたような気がする。 フィリパ・ピアス的な作品を目指したのかなあ。
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山間の街に暮らす小学4年生の利一、宏樹、清孝、慎司とその姉で6年生の悦子。 彼らの日常と遭遇した事件、そしてその顛末を描いた物語。 道尾さんの描く少年というのは、本当にトホホで甘酸っぱくってこっ恥ずかしくって。 いろいろなことを思い出させてくれます。 その上今回の少年たちは珍し...
山間の街に暮らす小学4年生の利一、宏樹、清孝、慎司とその姉で6年生の悦子。 彼らの日常と遭遇した事件、そしてその顛末を描いた物語。 道尾さんの描く少年というのは、本当にトホホで甘酸っぱくってこっ恥ずかしくって。 いろいろなことを思い出させてくれます。 その上今回の少年たちは珍しく翳がないので、読んでいて素直に微笑ましかったです。 いや、途中からはかなり不穏な事態になるのですが、それはそれ。 楽しませていただきました。 第1章の「夏の光」は既読で、初読時もキュウリー夫人がとても強烈だったのですが。 今回、全体を通してもやっぱり強烈でした。素敵すぎる。 こんなおばあちゃんになりたいもんです。 ただね、道尾マジックを待ち焦がれる身としてはやっぱり最後のサプライズは不要だな、と。 こんな無駄撃ちせずに、ドカンと騙す作品を書いてくださいよ。 と思わずにはいられない。
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子供の頃の思い出を通して、思春期ならではの心の不安定さや、性に対する目覚め、葛藤、などなどが、道尾さんならではのタッチで、心あったまる言い回しで、思わず物思いに耽ってしまいました。あの頃が1番よかったかもな〜 そして、最後はやっぱり道尾さん。 あれ?そうだったのか⁈という意表を...
子供の頃の思い出を通して、思春期ならではの心の不安定さや、性に対する目覚め、葛藤、などなどが、道尾さんならではのタッチで、心あったまる言い回しで、思わず物思いに耽ってしまいました。あの頃が1番よかったかもな〜 そして、最後はやっぱり道尾さん。 あれ?そうだったのか⁈という意表を突く展開はさすが、道尾作品に飽きないのはそのためでしょうね。
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さわやかな話。前半のキュウリー夫人のぶっきらぼうな姿から後半のそれぞれの描写。胸があったかくなる。読んだ後には、前を向く自分の背中をおしてくれる。
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少年達の冒険と友情を描いた連作短編集。最初の数編は日常の謎物のミステリー仕立て。後半は少年達の冒険活劇に。 主人公が少年の頃を回想して書いた小説、という形式。 語り手が誰か?という点でちょっとした仕掛けがあったが、あっと驚くような仕掛けはなかったし、毒気もない。 道尾さんも随分落ち着いちゃたなあ、という感じだが、こういった爽やかな感じなのも嫌いじゃない。
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面白いのだが、以前の持ち味だった凄まじいまでのどんでん返しの技は封印してしまったのだろうか。 あの技は物語をイビツにしてしまう諸刃の剣なのだが、とても魅力的なものだった。
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道尾版「スタンド・バイ・ミー」。これまででもっとも後味の良い作品かもしれない。ちょっとした謎はあるけれど、それがメインではない。発端は夏休み中、秋を経て冬の大事件へとつながっていく一連の出来事を駆け抜けていく小学生達の姿が、懐かしくやるせなく胸を打つ。この作者は子どもを書くと本当...
道尾版「スタンド・バイ・ミー」。これまででもっとも後味の良い作品かもしれない。ちょっとした謎はあるけれど、それがメインではない。発端は夏休み中、秋を経て冬の大事件へとつながっていく一連の出来事を駆け抜けていく小学生達の姿が、懐かしくやるせなく胸を打つ。この作者は子どもを書くと本当にうまい。特に今回は(もちろん陰翳はあるけれど)基本的なトーンが明るいので、気持ちよく読むことができる。 一方、天の邪鬼な読者としては、そろそろ以前のような「世界を反転させるワザ」を繰り出す作品も読みたいもの、などと思っていたらば、最新作「ノエル」はどうやらその路線らしい。いやあ楽しみ! 「文学賞メッタ斬り!」で読んだのだが、かの宮部みゆきさんが直木賞の選考会で、道尾さんがどんでん返しを封印してしまった(ように見える)ことを非常に残念がって「翼を持っているのになぜ地上に降りてしまったのか」という趣旨のことをおっしゃってたとか。その気持ちはよーくわかる。 それはそれとして、本作はとても良くできた少年ものだと思う。ふりかえってみると、この作者の書く「罪を犯す人」は、最近の一連の作品はもちろん、ホラーであってもミステリであっても、いつも悲しみを背負っていることに気づく。そこが良さだなあと思った。
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小学生ってこうだよなあ。大人になるってなんだろう。伝える言葉を知らなかったけどたくさんのことを感じた子供時代。それを熟成させて生きていける大人になりたい。
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この胸のつまるような息苦しいような感じ。 最後に近づくにつれ急展開で非日常に突入して行くのに違和感を覚えたけれど、これはこれで切なくて巧み。時々くすっと笑ってしまう可愛らしさも新鮮でした。 改めて章末の文章を読むと、ああ、と思う。 そう、私にもあったのだ。そしてもう終わってしま...
この胸のつまるような息苦しいような感じ。 最後に近づくにつれ急展開で非日常に突入して行くのに違和感を覚えたけれど、これはこれで切なくて巧み。時々くすっと笑ってしまう可愛らしさも新鮮でした。 改めて章末の文章を読むと、ああ、と思う。 そう、私にもあったのだ。そしてもう終わってしまった。少女の日々が。
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前半に出てきた人魚の生首!?にビックリ。それがクライマックスに活躍!? 内容的になかなか話が進まないので、読むのに一週間くらいかかった。
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