光 の商品レビュー
限りなく★2に近い3。ちょっと残念。前にも書いたけど、道尾さんの作品はかなり作り上げられた感じがある印象がある時があって、今回のはまさにそうだった。 多分、小説版「ズッコケ3人組」的な世界。世界観はいいんだけど、ちょっと押し付けっぽく感じてしまった。 道尾さんは同世代だから、もし...
限りなく★2に近い3。ちょっと残念。前にも書いたけど、道尾さんの作品はかなり作り上げられた感じがある印象がある時があって、今回のはまさにそうだった。 多分、小説版「ズッコケ3人組」的な世界。世界観はいいんだけど、ちょっと押し付けっぽく感じてしまった。 道尾さんは同世代だから、もし自分の子供時代を描くにしても、ここまで昔のイメージの世界にはならないはず。という事は、描かれる描写そのものにリアルさが意外とないから、この世界観が少し嘘くさい。 ちょっとしたどんでん返しもどちらかというとあざといし、最後の急な悪の展開もとってつけた感じで入り込めない。 子供目線の作品がかなり多いけど、そろそ大人の話を書いてほしい。
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小学生の利一は、クラスメイトの清貴が、みんなで可愛がっていた野良犬ワンダを殺したとクラスメイトの宏樹らに責められている場に出くわす。果たして真相は…? 今という時間がギュッと濃厚だった気がする少年少女時代。 劣等感、優越感、後ろめたさ、勇気、いろんな感情がむき出しのまま自分に押し寄せてきた。主人公が体験し、感じたことは、かつて自分や親しい友達が味わったことのありそうなことばかりで、苦く、痛々しく、そして微笑ましくもある。 温かみのある物語が、道尾さんお得意の捻りをスパイスにして、ときにハラハラさせながら進んでいく。 今までの道尾さんの作品の中で3本指に入るくらいお気に入りになった。 「あのころ、わたしたちは包まれていた。まぶしくて、涙が出る――。 都会から少し離れた山間の町。小学四年生の利一は、仲間たちとともに、わくわくするような謎や、逃げ出したくなる恐怖、わすれがたい奇跡を体験する。 さらなる進境を示す、道尾秀介、充実の最新作! 」
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道尾秀介の最新刊。少年時代を振り返り、当時の眩しい友情・思い出・冒険を綴った郷愁を誘う作品。 物語としては面白かったです。でも、やっぱり初期の道尾作品を知っているファンとしては、少しさびしい気もします。ついついあのちょっと捻って歪んだ世界を期待してしまうんですよね・・。 これが道尾さんの作品でなければ、もっと評価して、「良かったよ」と言えるのでしょうが・・。決して悪くはないのですが、複雑な心境。
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良し悪しの判断があいまいな子供が、自分たちなりに感じた素直な気持ちで誰かにために力を合わせる姿を、心の成長とともに描いた作品。 いつもながら、この筆者の子供を描く巧さには感嘆させられます。
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田舎の小学4年生を中心とした探検、冒険、逃走劇。この言葉からも分かるように、物語ではハラハラ、ドキドキ、ワクワクの連続で、童心に帰させてくれる作品でした。再開発が進む町の様子から、原風景が失われていく寂しさも感じ取れます。夏休み、地元に帰って、昔遊んだ場所(自然)へ赴くのも、いい...
田舎の小学4年生を中心とした探検、冒険、逃走劇。この言葉からも分かるように、物語ではハラハラ、ドキドキ、ワクワクの連続で、童心に帰させてくれる作品でした。再開発が進む町の様子から、原風景が失われていく寂しさも感じ取れます。夏休み、地元に帰って、昔遊んだ場所(自然)へ赴くのも、いいかなと思いました。
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あ~~?ないから~wwwと思ってたら、続きがあった。そりゃそうかw ちょい甘ですけど、★5つで。だって、好きなんだもん、道尾さん♪
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【収録作品】夏の光/女恋湖の人魚/ウィ・ワァ・アンモナイツ/冬の光/アンモナイツ・アゲイン/夢の入口と監禁/夢の途中と脱出 小学四年生の少年たちと仲間の一人の姉・小学六年生の少女。単なる少年時代の友情と冒険の物語が、小学三年生の都会からの転校生が入ったことで一転する様が怖い。
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道尾作品では久々に良いもの読んだという感じ。自分の中では中期に良いものが多くて、人に訊かれても「最近の作品は、中期に比べると微妙な作品が多いよ」としか言えなかったんだけど、これはじわりじわりと心を捉えて離さない。どんでん返しが好きな人に受け入れられるかは分からないけど、一度読んで...
道尾作品では久々に良いもの読んだという感じ。自分の中では中期に良いものが多くて、人に訊かれても「最近の作品は、中期に比べると微妙な作品が多いよ」としか言えなかったんだけど、これはじわりじわりと心を捉えて離さない。どんでん返しが好きな人に受け入れられるかは分からないけど、一度読んでみて欲しいな
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夏休み中の少年達の成長物語。個人的に大好きな設定。いつも憧れるのは、子供の頃って男の子の方が断然楽しそう!ということ。オトナになると大変だから・・・かな。
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「仲間とともに経験した、わくわくするような謎。逃げ出したくなる恐怖と、忘れがたい奇跡。」 恥ずかしいような甘酸っぱいような少年の日のキラキラと冒険のワクワクがいっぱい。 道尾さんの小説で少年が出てくるとやりきれない思いになることが多いし、今回もいつそっちに転んでもおかしくないよ...
「仲間とともに経験した、わくわくするような謎。逃げ出したくなる恐怖と、忘れがたい奇跡。」 恥ずかしいような甘酸っぱいような少年の日のキラキラと冒険のワクワクがいっぱい。 道尾さんの小説で少年が出てくるとやりきれない思いになることが多いし、今回もいつそっちに転んでもおかしくないような雰囲気で、ハラハラしながら読んだけど、何とも清々しい読後感。 この作者さんの小説読んで清々しいだなんて何とも意外(笑)だけど、これはこれですごくよかった!
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