光 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
道尾さんの子供に対する観察眼はいつもながら感心させられます。 タイトル通りいろいろな「光」がちょいちょい出てきます。 だけど・・って感じ。 最近道尾さんって、子供の目線をテーマにしてますよね。嫌いではないけど、「シャドウ」がきっかけで道尾作品を読むようになった私にとってはなんだか物足りないです。
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(No.12-56) 子供たちの成長物語。 小学4年生の利一、慎司、広樹、清孝、慎司の姉・悦子(6年生)の一年間の経験ですが、間に挟まれる文章があるので、これは大人になってから思い出を書いているのだろうと読者は分かります。 やったこと、知った事を言わずにいる。ある人のために・...
(No.12-56) 子供たちの成長物語。 小学4年生の利一、慎司、広樹、清孝、慎司の姉・悦子(6年生)の一年間の経験ですが、間に挟まれる文章があるので、これは大人になってから思い出を書いているのだろうと読者は分かります。 やったこと、知った事を言わずにいる。ある人のために・・・。これって大人でも難しいこと。 第一章「夏の光」だけは他で読んだことがありその時も感動したのですが、再読でもやっぱり良いなあと思いました。 第二章で、真面目で怖いイメージの教頭先生の過去の話を聞いた子供たちは、何を感じたのか?言葉に出来ない複雑な想いを受け取ったことは、疲れとともに忘れられない思い出になったでしょう。 全体を通して清孝のおばあさんがすごく良いんです。普通ならちょっと変な人と避けられてしまうかもしれない人。でも子供の前だからと取り繕ったりしない、子供と対等に本音で相手をする人というのは貴重な存在でしょう。利一たちは得がたい経験をしたと思う。 後半になり年下の男の子と知り合い、そして大事件! 事件のことを考えるとやや読後感は悪いのですが、全体としてはすごく良かったです。トリックにこだわる話より、私はこういうのが好きなのでこれからもこっち路線で行ってくれるといいな。 ほんのちょっぴりサプライズ付き、ミステリの端っこくらいに入るのでしょうか? 読んで良かったです。
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途中いろいろと言いたくなることはあったのだけれど、読み終えて、もうそんなこともどうでもいいかと思えてしまった。 少年少女から大人になっていくその過程で、あきらめたもの捨てたものわかってしまったこと。 子どもだったころの瑞々しい気持ちを懐かしみ、そしていつしか大人になりその間にな...
途中いろいろと言いたくなることはあったのだけれど、読み終えて、もうそんなこともどうでもいいかと思えてしまった。 少年少女から大人になっていくその過程で、あきらめたもの捨てたものわかってしまったこと。 子どもだったころの瑞々しい気持ちを懐かしみ、そしていつしか大人になりその間になくしてしまったものに思いを馳せた。 そのどちらもがわかる年齢になってしまったのだと、少し寂しくもなった。 そんな仕上がり。
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どちらかといえば好きではない作品であり、最近のものは意欲が上がらず読むのに苦労する。それでもなんとか読み続けてきたが、そろそろ限界だ。卒業しようかと思う。 何年かあと、時間を置いてから手に取るかもしれない。そのときに何冊出ているか、楽しみだ。できることならこの本で読むのを止め...
どちらかといえば好きではない作品であり、最近のものは意欲が上がらず読むのに苦労する。それでもなんとか読み続けてきたが、そろそろ限界だ。卒業しようかと思う。 何年かあと、時間を置いてから手に取るかもしれない。そのときに何冊出ているか、楽しみだ。できることならこの本で読むのを止めてしまったことを後悔させて欲しい。 これはまったくの個人的な意見だ。読んで自分で判断すること。
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読んでいて、自分の小学生の時の記憶とか経験を思い出しました。 とても懐かしい感じがして、タイトル通りに素敵な内容でした。
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少年たちのキラキラした日々が懐かしく、また羨ましい。 ミステリー色のない作品でも、文章から道尾さんらしさがわかる。
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子供って自分で自分の気持ちがわかっているようなわかっていないような感じで、はたからみたら訳わかんない行動をとってしまう。そんな子供達を描かせたら上手いな〜道尾さん。子供たちと頑固でキュートなキュウリー夫人との心の交流があたたかくて切ない。
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作品の内容というよりも、登場人物の描写や心の動きを文にする上手さはやはりさすが道尾さんです。子供のころ感じたワクワク感やハラハラ感、チクッと痛くなるような心理描写も巧みに表現されているのではないでしょうか。
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こういう、大人が読む子供時代の物語では、 最高にわくわく出来た物語を知っているので、 そちらを読み直したくなりました。
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ああ、良いなあ。素直にそう思える読後感だった。さすが道尾秀介、文章のセンスが光ってる。巧い。読み終えたらタイトルがとても心に響くのも良い。素敵な小説だった。[2012.07.04]
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