まちの幸福論 の商品レビュー
2021.19 ・やりたいこと、できること、求められてることの組み合わせから、人と人とのつながりが機能する町が作られる。 ・「安心」は、そこに住む人が課題を理解していること。 ・目的や思考を一つに固定させずに、色々な価値観を持つことが豊かに暮らすにつながる。
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阪神・淡路大震災を目の当たりした著者の「自分が設計した建物が倒壊して人々が命を落とすかもしれない」と考え,「モノを作らないデザイナー」になったという話は印象的。 「計画された偶然」とう話も,なるほど! でした。
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p172にこうある。たとえば、19世紀イギリスのデザイナーであるウィリアム・モリスは「つくる人と使う人双方にとっての幸福としての、民衆による民衆のための芸術」という考え方を主張している。
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3.11以降の未来について、迷ったり、どうもできない歯がゆさや がっくりくることもありましたが、進んでいく指針と考え方をくれた本でした。
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私も大好きなクランボルツのプランドハプンスタンス理論などにも触れられている。この人のニュースWebのコメントが印象的だったので読んだ。ヒト、マチ、モノなどなどあらゆるものへの敬意を感じるコミュニティデザインはこのように生まれるんだなあ、と感心。
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「課題先進国」日本 …少子高齢化、自殺、孤独死、自然災害、エネルギー、経済、教育、農業 日本にはあげたらきりがないほどの課題が山積している。 街づくりとはそんな課題に対するのひとつの答えなのだろう。 アイデアをかたちにする時、前提として、 課題をしっかりと把握して本質をとこ...
「課題先進国」日本 …少子高齢化、自殺、孤独死、自然災害、エネルギー、経済、教育、農業 日本にはあげたらきりがないほどの課題が山積している。 街づくりとはそんな課題に対するのひとつの答えなのだろう。 アイデアをかたちにする時、前提として、 課題をしっかりと把握して本質をとことん考えなくてはいけない。 山崎さんが伝えたいことは 『たくさんの仲間と出会い、刺激を与え合い、議論を繰り返しながら発想を広げて、新しい時代を切り開いていくプロセス。 そのプロセスに自分から飛び込んでいく覚悟』 なのだと思っている。
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山崎亮がコミュニティデザインを手掛けることになったきっかけや一つワークショップの実例が実況中継されていて、ファシリテーションの様子がわかる。 立体交差を主張する住人に、確かに立体交差が一番の解決策と言い、その後にメリットを述べて、そのメリットは立体交差以外では実現できないのかとい...
山崎亮がコミュニティデザインを手掛けることになったきっかけや一つワークショップの実例が実況中継されていて、ファシリテーションの様子がわかる。 立体交差を主張する住人に、確かに立体交差が一番の解決策と言い、その後にメリットを述べて、そのメリットは立体交差以外では実現できないのかというのを考えてみるように流すのは非常にすばらしいと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
○京都造形芸術大学教授、studio-L代表で、コミュニティデザイナーである山崎亮氏の著作。 ○前著に引き続き、コミュニティデザインとは何かについて、具体的な経験をもとに、解説・説明するもの。 ○本書においては、特に、東日本大震災後のコミュニティの未来(再生?)を中心に、被災地での大学生を中心としたワークショップの様子を描いている。 ○地域振興に対する著者の味方が、極めて実務的で大変勉強になる。
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山崎亮さんの本はこれが2冊目となる。 まちの活気を取戻すためには、主体となる住民が変わらなければならない。 共通の課題を認識させ、合意形成をする上でファシリテーション力。 提案を実行してもらうために、結果を想像させ行動を起こす、共感を生むデザイン・コミュニケーション力(プレゼン)...
山崎亮さんの本はこれが2冊目となる。 まちの活気を取戻すためには、主体となる住民が変わらなければならない。 共通の課題を認識させ、合意形成をする上でファシリテーション力。 提案を実行してもらうために、結果を想像させ行動を起こす、共感を生むデザイン・コミュニケーション力(プレゼン)が求められる。 本書で紹介されている、先手先手のための”4事象”の考え方は、仕事でもすぐ活用できそうだ。 新しいアイディアを実行する上で、常に主導権を失わないよう、この思考法はすぐ実践したい。
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コミュニティデザインから、まちの幸福論を論じている。 他者に委ねられてきたまちの活動。負担になることを第三者がやってくれるとわかっていれば、誰だって助けてもらおうと思うものだ。いたれりつくせりの環境ができてしまうと、そこに暮らす人はお客さんに変わってしまう。その結果として住民の...
コミュニティデザインから、まちの幸福論を論じている。 他者に委ねられてきたまちの活動。負担になることを第三者がやってくれるとわかっていれば、誰だって助けてもらおうと思うものだ。いたれりつくせりの環境ができてしまうと、そこに暮らす人はお客さんに変わってしまう。その結果として住民の主体性が失われていく。 まちづくりに携わる者は、住民をお客さん扱いしてはならないし、住民もまた、楽な生活を与えてもらおうと思ってはならない。まちの幸せをつくるための原点となるのは、「このまちは自分たちのものだ」という住民の覚悟だ。 いま住民にまちづくりの主体となることが求められていると思う。
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