まちの幸福論 の商品レビュー
地域(主に山間部を中心とした地方)が抱える問題を解決するためのコミュニティデザイン。危機感を持つための本。
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街づくりのデザインについて深く考察と実践があり、方法論も具体的3回くらい読み直したいし、こんな人なら講師に呼びたい
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NHKの震災特番「東北発☆未来塾」で、被災県の学生らが10年後の東北の姿をプレゼンするという企画があったが、その経過を本にまとめたものが本書の軸。 「デザイン思考とは、こんなことができたらいいなというアイデアと、それを実現するための課題の間を行ったり来たりしながら作り上げていくも...
NHKの震災特番「東北発☆未来塾」で、被災県の学生らが10年後の東北の姿をプレゼンするという企画があったが、その経過を本にまとめたものが本書の軸。 「デザイン思考とは、こんなことができたらいいなというアイデアと、それを実現するための課題の間を行ったり来たりしながら作り上げていくもの」との山崎さんの言葉通り、抽象的な願い事やどこかで聞いてきたような話にとどまりがちな学生たちの提案を、いわゆる「千本ノック」を通じて、オリジナルな提案に解きほぐしていく様子は面白いと思った。 ただし、自分的には、中公新書から出ている「コミュニティデザインの時代」のほうが有益なネタが多いのではないかと思っている。 それと本書の本筋からは少し外れるが、後半に紹介されていたカリフォルニアの再生研究センターのライル所長の話はドキッとさせられた。 日本からもこの再生研究センターに視察に行くらしいが、このセンターが研究していることは日本の農村地域がモデルなのに、知りたいことがあれば、まず自分たちの国の集落に目を向ければいいのに、なぜわざわざアメリカまで視察に来るのかと、機嫌が悪くなるのだそうだ。 こないだの「ニッポンのジレンマ」でも言ってたが、我々はもう、欧米のほうが先進的で、我々はそこから課題解決の方法を学ばなければならないという単線的な思考からは抜け出さなくてはならないのだと思う。
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2012.10.02読了。 情熱大陸で見て、こんな仕事があるんだ、面白そうだなと思っていた。 その山崎亮さんの本。 特に第3章の東北、被災地の未来を学生とともに考えていくワークショップの内容は興味深かった。 実現したい未来像に近づけていき、実現できそうなリアリティのある未来像...
2012.10.02読了。 情熱大陸で見て、こんな仕事があるんだ、面白そうだなと思っていた。 その山崎亮さんの本。 特に第3章の東北、被災地の未来を学生とともに考えていくワークショップの内容は興味深かった。 実現したい未来像に近づけていき、実現できそうなリアリティのある未来像を作っていく過程。 Yes,andを話し方の基本にする。 これって普段から気をつけて使っていきたいなと。 それだけで、相手の受け取り方が全然違うのも頷ける。 誰だって否定されたら気分が悪い。 中山間地域のコミュニティデザインにしても、やってあげるだけではなく、自分たちのまちなのだから、まちの人たちと一緒になって考えていく。 自分の田舎もそうだけど、だんだん元気がなくなってきた自分のふるさと。何となく誰かがやってくれる的な気持ちがあったと思う。 それじゃだめだと言う山崎さんの言葉にハッとした。 コミュニティデザインに関してだけではなくいろいろ学べる部分があり、読んで良かったと思える本。
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人と人がつながるしくみをデザインする、コミュニティデザインについての本。 Planned Happenstance 自分にとって幸運な偶然が起きやすい行動、についての紹介が興味深かったです。 まさに、まさに、でした。 ハードとソフトのデザイン。 そこで生活する人たち、そこを利...
人と人がつながるしくみをデザインする、コミュニティデザインについての本。 Planned Happenstance 自分にとって幸運な偶然が起きやすい行動、についての紹介が興味深かったです。 まさに、まさに、でした。 ハードとソフトのデザイン。 そこで生活する人たち、そこを利用する人たちの気持ちを大切にすること。 そして、「幸せ」とは何か。 言葉をかさねること、対話をかさねること、お互いを大切に思うこと。 人と人とのつながりについて興味のある方にお勧めの一冊です。
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山崎さんの本を読むのは三冊目ぐらい? 不可視な未来を、コミュティはどの様にデザインすればよいのか。リーダーシップの在り方や、バッグキャスティングという方法など。
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コミュニティデザイナーの山崎亮氏の仕事は、シャッター街や過疎地など日本の抱える課題を、「地域の人達が解決する」為の場を作ること。問題を解決するにはそのまちの人たちが積極的に関わらなければ解決できない。その方法は東日本大震災後の東北の未来を考えるワークショップで学生達を対象に進めら...
コミュニティデザイナーの山崎亮氏の仕事は、シャッター街や過疎地など日本の抱える課題を、「地域の人達が解決する」為の場を作ること。問題を解決するにはそのまちの人たちが積極的に関わらなければ解決できない。その方法は東日本大震災後の東北の未来を考えるワークショップで学生達を対象に進められているが、この方法は他の問題に対する解決方法としても参考になると思う。このワークショップの始めに出てくる「プランドハプンスタンス論」の幸運な偶然を起こす人の特徴として、好奇心。持続性。楽観性。冒険心。柔軟性。というのがあるが、この要素により知らず知らず自分にとって幸運な然が起きやすい行動をとることになるらしい。少し意識して行動しよう。
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「人の心が動き、自ら行動し。まちと関わるようになれば、少しずつ顔見知りが増え、信頼できる仲間が増え、まちの公共空間が本当の意味で生活者のもととなる。」 最近の取材でも同じことを取材相手から感じることはありました。受動的であっては何もできない。だから、観光都市を目指すのではなく...
「人の心が動き、自ら行動し。まちと関わるようになれば、少しずつ顔見知りが増え、信頼できる仲間が増え、まちの公共空間が本当の意味で生活者のもととなる。」 最近の取材でも同じことを取材相手から感じることはありました。受動的であっては何もできない。だから、観光都市を目指すのではなく、まちの支え手をどれだけ育てていくかが大切だと筆者は訴えます。 欠けている視点は、その支え手は多くはまちづくり以外に仕事を抱えているという点。必ずしもどこの街にも学生がいるわけではない。その一点では普遍性を持てないかもしれない。 でも、まちづくりを純粋に楽しむ、という方向性は正しいと思う。税金の投入ではなく「私たちがこの町でこれをしたいから、する」という意気込みこそが、まちを作る糧になる。 課題先進国の日本の中で、ひとつの解決策を示そうとしている。 「限られた知識の鎖に縛られたまま課題に取り組もうとするから、借り物の発想しかできなくなる」 筆者の千本ノックをぜひ、受けてみたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2012/07/29 多気町立多気図書館----県立図書館。 2012/07/09 津市津図書館----芸濃図書館。 2012/07/22 再借用。
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まちづくりのファシリテーターとして活躍する著者、山崎さんの活動経験を集めた一冊。 yes andの考え方や、プレゼンテーションにおけるデザインの重要性など、汎用性の高いテクニックにも触れられる。 また、プランドハプスタンス理論、バックキャスティング、シナリオプランティングとい...
まちづくりのファシリテーターとして活躍する著者、山崎さんの活動経験を集めた一冊。 yes andの考え方や、プレゼンテーションにおけるデザインの重要性など、汎用性の高いテクニックにも触れられる。 また、プランドハプスタンス理論、バックキャスティング、シナリオプランティングといった仕事を進めていく上で参考になる思考法も紹介されている。 「まち」に興味がない人も実務書感覚で読めるかも。
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