1,800円以上の注文で送料無料

皇帝のかぎ煙草入れ 新訳版 の商品レビュー

4.3

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/09/25

非常にうまい。トリックに凝りすぎて結局なにが起こったのかわからないというものではなく、なんでこんなことに気づけなかったんだとある種快哉を叫ぶような騙しの技術である。

Posted byブクログ

2019/07/20

騙された。 トリックは、解説を聞けば分かりやすく簡単なのに。これがカーの推理小説で一番有名なのもよくわかる。記憶を消してまた読みたい本の一つ。

Posted byブクログ

2019/04/10

ハラハラドキドキしながら読み進みました。 うわー、やられたーという感じです。 まさかねー。そうだったのか! 犯人の名前は書けませんが、本当に人間の心理を巧みに描いた作品だと思います。

Posted byブクログ

2018/04/09

ミステリーの古典名作を今さら読む… これは中学生か高校生くらいのときに読んだ記憶があります。読んでいるうちにストーリーをうっすらと思い出しました。 よって鍵となるプロットも途中で思い出してしまいましたが、それでも楽しく最後まで読了。名作。 カーの代表作というと『火刑法廷』を挙げる...

ミステリーの古典名作を今さら読む… これは中学生か高校生くらいのときに読んだ記憶があります。読んでいるうちにストーリーをうっすらと思い出しました。 よって鍵となるプロットも途中で思い出してしまいましたが、それでも楽しく最後まで読了。名作。 カーの代表作というと『火刑法廷』を挙げる人が多い訳ですが、個人的には今ひとつ馴染めません。『ユダの窓』やこちらの方が好きです。

Posted byブクログ

2017/05/19

「アリバイ崩し」の傑作として名高い本作だが、精緻なトリックよりも、男女の愛憎や金銭でのいがみ合いなど、人間の泥臭く生々しい修羅場を盛り込んだ〝ドラマ〟仕立てのストーリー自体が面白い。部外者であるはずの探偵自らも邪心を起こし、事件関係者らのもつれた痴情に加わってしまうという「厳格な...

「アリバイ崩し」の傑作として名高い本作だが、精緻なトリックよりも、男女の愛憎や金銭でのいがみ合いなど、人間の泥臭く生々しい修羅場を盛り込んだ〝ドラマ〟仕立てのストーリー自体が面白い。部外者であるはずの探偵自らも邪心を起こし、事件関係者らのもつれた痴情に加わってしまうという「厳格な本格」を〝脱線〟したラストには、謎解きのスリルのみならず、娯楽性の高い筋書きを重要視したカーのユーモア感覚/異才ぶりが表れている。 勘の良い読者なら、序盤の流れで犯人の目星は凡そつくだろうが、幾重にも捻りを加えたプロットは、読者の甘っちょろい推理を引っ掻き回す。綿密に練り上げたはずの殺人計画は、実行犯さえも意図せぬ事態によって、さらに捩れ、迷宮へと嵌まり込んでいく。雑多な下働きの登場人物であろうとも、しっかりと本筋に絡める仕掛けの見事さは、やはり巨匠だけのことはある。 1942年発表でありながら、科学的捜査は別として些かも古びていないのは、機械的な推理物では飽き足りなかったカーの小説家としてのプロ意識が成せた技だろう。

Posted byブクログ

2017/04/30

元夫との離婚を果たし、 新たに魅力的な婚約者を得た イヴ・ニール。 だが彼女はその婚約者の父を 殺害した容疑を掛けられる。 事件当時、元夫が部屋へ 忍び込んで来ていたため、 身の潔白を主張出来ない彼女は 窮地に立たされてしまう。 やはり主人公が追い詰められる様は こちらの胸も...

元夫との離婚を果たし、 新たに魅力的な婚約者を得た イヴ・ニール。 だが彼女はその婚約者の父を 殺害した容疑を掛けられる。 事件当時、元夫が部屋へ 忍び込んで来ていたため、 身の潔白を主張出来ない彼女は 窮地に立たされてしまう。 やはり主人公が追い詰められる様は こちらの胸も苦しくなるため、 序盤はなかなか読み進めるのが 難しかった。 しかし、展開が非常に早く、 じりじりと締め付けられる感が 無かったのは幸い。 また、追い詰められるイヴに 力強い味方が早々と登場したのも 個人的にはかなり助けられた。 その後は一気に物語へ吸い込まれた。 真相に近づくとページを遡り、 巧妙に張り巡らされた伏線の 見事さにため息が出る程だった。 評判に偽りなし!という名作だった。

Posted byブクログ

2016/12/05

主人公の女性が狡猾な犯人の罠にはまっていくところ思わず感情移入して胸が痛くなるくらい。次第に謎は解かれていきやがて暴かれる意外な犯人とトリック。心理トリックは見事としか言いようがない。クリスティも絶賛したのが分かる。カー作品にしては読みやすい部類。後半は一気に読み進めてしまった。...

主人公の女性が狡猾な犯人の罠にはまっていくところ思わず感情移入して胸が痛くなるくらい。次第に謎は解かれていきやがて暴かれる意外な犯人とトリック。心理トリックは見事としか言いようがない。クリスティも絶賛したのが分かる。カー作品にしては読みやすい部類。後半は一気に読み進めてしまった。「かぎ煙草入れ」が日本人にはピンとこないことが難点といえば難点か。

Posted byブクログ

2015/10/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古典的な推理小説が読みたい気分だったから読んだが、視点人物がころころ変わるのが序盤から気になって、昔はそんな文体も普通だったのか、それとも叙述トリックの一種なのか(つまり犯人はこいつなのか)とモヤモヤしどおしだったが、結果は後者だった。キャラ造形なんかは面白かったが、だからといって映像化には向かない作品と思う。一応映画もあるようだけど。

Posted byブクログ

2015/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イヴが巻き込まれた危機的状況に乗せられて、まんまと騙されてしまった。後から読むと不自然な描写が幾つも含まれていたのに。 登場人物の言動に惑わされ、トリックとしては狡いと感じるところもあるが、次から次へイヴに降りかかる災難に引き込まれ、ついつい読んでしまう。読後感も悪くなく、おすすめな小説である。

Posted byブクログ

2015/04/06

うわぁ…すげぇ綱渡り… でも嫌いじゃないですこういうの。 こういった構図の事件ではかなり効果的な技ではないかしら。明かされてみればなぜ気付かなかったのかと悔しがる方もいると思いますが、それは作者の上手さでしょう。だってカーだもん。 あんまり言うとネタバレになるので控えますが、この...

うわぁ…すげぇ綱渡り… でも嫌いじゃないですこういうの。 こういった構図の事件ではかなり効果的な技ではないかしら。明かされてみればなぜ気付かなかったのかと悔しがる方もいると思いますが、それは作者の上手さでしょう。だってカーだもん。 あんまり言うとネタバレになるので控えますが、この心理的トリックをこの時代に実践しようとした姿勢に感服です。

Posted byブクログ