あの日、君と Boys の商品レビュー
テーマに惹かれて、あと伊坂幸太郎さんの逆ソクラテスが良いというのを見たから読んだけど、確かに逆ソクラテスはとても良かった。最後の、本当にそうなってしまったのか、実際そうではないのかと、どっちとも想像がつく終わりもよかった。 他の話は、短編だからなのかここから先は!?って思う話がい...
テーマに惹かれて、あと伊坂幸太郎さんの逆ソクラテスが良いというのを見たから読んだけど、確かに逆ソクラテスはとても良かった。最後の、本当にそうなってしまったのか、実際そうではないのかと、どっちとも想像がつく終わりもよかった。 他の話は、短編だからなのかここから先は!?って思う話がいくつかあったかな。あんまり印象に残らない話が多かった気がした。短編って難しいんだね。
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逆ソクラテスがすごくよかった。教師期待効果、実際ある。教師だけじゃなくて、周囲の大人。多くの人の捉え方。精一杯抗おうとしていた。「僕は、そう思わない」って、とても良い。何かを主張するのに相手を否定する必要はないよなって今改めて思った。何かとの比較とかではなくて、ただ、自分がどう思...
逆ソクラテスがすごくよかった。教師期待効果、実際ある。教師だけじゃなくて、周囲の大人。多くの人の捉え方。精一杯抗おうとしていた。「僕は、そう思わない」って、とても良い。何かを主張するのに相手を否定する必要はないよなって今改めて思った。何かとの比較とかではなくて、ただ、自分がどう思うかをはっきり言えるのって、本当に強い人だなって思う。いつか再会してほしい。四本のラケットも好きだった。
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4.5 伊坂の「逆ソクラテス」が非常に面白い。その他はまあまあくらい。先入観に負けてないように子供に読んでもらいたい本。 先入観でレッテルを貼る久留米先生やいじめっ子に対して、草薙を見直させるために、テストや絵画、野球教室で色々と画策する。自分の考えや思いを伝えることの重要さに気づいていく小学生の話。安斎の魔法の言葉。「僕はそうは思わない」。野球教室のときに、草薙自身が打点王氏に褒められた時の「僕は、、僕はそうは思いません」のシーンとそれを見た安斎の笑顔のシーンがとても良い。その後の約束、二本の指を前に突き出し「顔を洗ってちゃんと自分の目で見てみろ」という大人たちの先入観に負けなかったぞのサイン。話の冒頭のプロ野球選手が馬鹿にされていた草薙のことだと分かるあたりが伊坂っぽくてニヤリと感動させられる。安斎の父親が長い懲役を受けていて、それに負けたくなかったのだろう。 ソクラテスはプラトンの先生で、自分が完全じゃないと分かっていた。久留米先生は逆だから逆ソクラテス。教師期待効果。教師がこの生徒は将来優秀になると思って接していると実際にそうなる。逆もまた然り。
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*あの日、君との出会いで、僕の人生は少しだけ変わった。不思議な聡明さで、教室に流れるいじめの空気を変えた君。風変わりな振る舞いで、僕のコンプレックスをほんの少し溶かしてくれた君。誰よりもがむしゃらに、夢を追いかけていた君―。人気作家8人がこの一冊のために描いた、不器用で、ナイーブで、ひたむきな「少年たち」の物語。胸をわしづかみにする青春が、ぎゅっと詰まっています* 伊坂幸太郎氏目当て。「逆ソクラテス」、期待を裏切らない素晴らしい仕上がりです。この作品だけでも読む価値大です。 一見辛くてやるせない内容ですが、伊坂氏の手に掛るとそれすらもスパイスになり、ほんの少しと見えた希望が大きく膨らんでいく様は本当に感動ものです。そして、読み終えたら、もう一度最初からじっくり読んで欲しい。心が震えます。
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2016、8、28読了 2018、10、26二回目読了 面白い。これだから短編集はやめられない。 全部で8つの作品が収録されている。どの作品も唸る。一番目の伊坂幸太郎先生で度肝を抜かれてから、目が離せなくなって最後まで読んじゃう。「僕はそうは思わない。」「ペダルを踏む足の捻挫。...
2016、8、28読了 2018、10、26二回目読了 面白い。これだから短編集はやめられない。 全部で8つの作品が収録されている。どの作品も唸る。一番目の伊坂幸太郎先生で度肝を抜かれてから、目が離せなくなって最後まで読んじゃう。「僕はそうは思わない。」「ペダルを踏む足の捻挫。折れてる。」「言っちゃいけない。」「テニス部のグーパー」「ミネオと町田さん」「大きい人、小さい人」「野球少年、不良少年」「映画好きの就活」最後まで読んで強く思うことは、1人1人に生き抜いていく人生があるということ。多感な時期の男の子を題材にしているので、その中の揺らいでいるものや不安、葛藤が感じられた。
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「少年たち」をテーマにした複数作家のオムニバス、とのこと。Boysの年齢制限がよくわからないので、短編集として見るとまとまりがない印象。 伊坂幸太郎「逆ソクラテス」がかなり良い。あとは、山本幸久「マニアの受難」も悪くはないけれど、これが読みたくて手に取った本なので、期待していたほ...
「少年たち」をテーマにした複数作家のオムニバス、とのこと。Boysの年齢制限がよくわからないので、短編集として見るとまとまりがない印象。 伊坂幸太郎「逆ソクラテス」がかなり良い。あとは、山本幸久「マニアの受難」も悪くはないけれど、これが読みたくて手に取った本なので、期待していたほどではなかった印象。内容も、Boysかと言われるとちょっと違うような気がする。
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とにかく逆ソクラテスが気分爽快、とってもよかった。 ちょっと読んでから日が空いてしまい、ほかはあまり覚えていない。
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「あの日、君と Girls」の少年版。自分は男性なので、どちらかと言えばこちらの方が心情的に「ああ、こんな気持ちにもなったかな」と思う部分が多かった。良かったのは色々な知恵で価値観を決めつける先生をギャフンと言わせようとした伊坂幸太郎氏「逆ソクラテス」、ミネオの正体にやられたと思...
「あの日、君と Girls」の少年版。自分は男性なので、どちらかと言えばこちらの方が心情的に「ああ、こんな気持ちにもなったかな」と思う部分が多かった。良かったのは色々な知恵で価値観を決めつける先生をギャフンと言わせようとした伊坂幸太郎氏「逆ソクラテス」、ミネオの正体にやられたと思った中村航氏の「さよなら、ミネオ」、野球ネタでノスタルジックな気持ちになった、柳広司氏「すーぱー・すたじあむ」、読後感は一番良かった山本幸久氏の「マニアの受難」。感想はこんなところです。
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8人の作家が描く少年たちの物語 ほとんどおもしろかった 特に、伊坂幸太郎の逆ソクラテス 、 柳広司のすーぱー・すたじあむ、 が好きだった 少年たちが微笑ましい
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「少年の青春」をテーマに8人の作家たちが描いたアンソロジー短編集。 8人の作家とは、伊坂幸太郎、井上荒野奥田英朗、佐川光晴、中村航、西加奈子、柳広司、山本幸久。 伊坂さんの「逆ソクラテス」は鮮やかで気持ちいい。好きです。正直、他の作品を逸していた気がする。少年の機転の効いたアイデアでいじめられっ子を救い、担任教師を追い込んでいく。決め台詞は、「僕はそうは思わない」。 ちょっとした話なんだけど、心をグッとつかまれる。短編なんだけど山場もしっかりと用意されていてこれだけ心に残るっていうのはあまりない。伊坂さんのセンスを感じる作品。
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