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天地明察(下) の商品レビュー

4.2

619件のお客様レビュー

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    250

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2012/06/14

渋川春海の改暦への軌跡。一気に読ませる文体と読後の爽やかさ。春海が30代後半になる終盤がやや飛ばし過ぎな感があるが、作者の生年を確認してやや納得。自分より年長者の熱い心を書くのは大変だと思うもの。 週間連載のマンガで和算がテーマのものなどがあるが、そんなのを読んでると、イメージが...

渋川春海の改暦への軌跡。一気に読ませる文体と読後の爽やかさ。春海が30代後半になる終盤がやや飛ばし過ぎな感があるが、作者の生年を確認してやや納得。自分より年長者の熱い心を書くのは大変だと思うもの。 週間連載のマンガで和算がテーマのものなどがあるが、そんなのを読んでると、イメージが湧きやすいかも。

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2012/06/13

後半は一気に読めました。関孝和がいつ出てくるのだろうと思っていましたが、登場のしかたはビックリしました。 登場人物たちがとても素敵で、春海もその中でひとまわりもふたまわりも大きくなってくる様がとても面白く、最後には感動です。 映画が楽しみです。

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2012/06/11

史実をもとにした、"暦(こよみ)"の刷新にまつわる歴史の物語。 20年越しの改暦プロジェクトの、一筋縄ではいかない経緯が描かれていきます。 日本でも後に"和算"と呼ばれるようになる算術・算学が、 当時の世界水準で見てもTOPクラスにあった...

史実をもとにした、"暦(こよみ)"の刷新にまつわる歴史の物語。 20年越しの改暦プロジェクトの、一筋縄ではいかない経緯が描かれていきます。 日本でも後に"和算"と呼ばれるようになる算術・算学が、 当時の世界水準で見てもTOPクラスにあったのは聞いたことがありましたが、 ここまで精緻な術法の積み重ねであったとは、、 数学は数Ⅰで止まった文系な私ですが、一気に読んでしまいました。 そういえば映像化もされるとのことですが、"JIN"の影響か、 えんさんは綾瀬はるかさんが浮かんでました、、時代も全然違うんですけどね(汗

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2012/06/10

とても気持ちのよいお話でした! 残念だったのは、私に数学の知識がなかったことくらいです。何がどうすごいのかおかげさまでとんとわからなかった!

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2012/06/10

映画で宮崎あおいさんが演じる妻は、あまり出番がなかったなぁ・・・男泣きに泣く、って感じのお話でした。どんな映画になるか楽しみ♪

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2012/06/13

江戸の時代、一介の碁打ち・渋川春海が、20年にも亘り挑んだ改暦事業のその闘いと挫折と喜びを垣間見ることのできる興味深い内容。 タイトルから、なんとなく天文関連の話かなーと思っていたけど、まさか数学から入るとは思いもよらなかった。数字苦手な人間の偏見で、うんちく臭い内容かと疑ってし...

江戸の時代、一介の碁打ち・渋川春海が、20年にも亘り挑んだ改暦事業のその闘いと挫折と喜びを垣間見ることのできる興味深い内容。 タイトルから、なんとなく天文関連の話かなーと思っていたけど、まさか数学から入るとは思いもよらなかった。数字苦手な人間の偏見で、うんちく臭い内容かと疑ってしまったけど、それが無く、すっきりとした文でとても読みやすかった。 そして、すっきりとした簡潔な文なのに、主人公の春海や、その周囲にいて、春海を陰日向にかかわらず、支える人、己の希望・野望・情熱を預ける人、見守る人、挑む人々の息遣いや気持ちが、伝わってきた。さらに春海が情熱を傾け、試行錯誤し、喜び・挫折を味わい、人の出会いと別れを繰り返し、乗り越えて、たどり着こうとする後半はずっしりと重かった。その分、最後の最後、彼が目指し、たどり着いた「春の海辺」には、言い知れぬ気持ちのよい読後感があった。 ただ、やや簡潔すぎて物足りない部分もあったけど、まとまりがよかったので、久しぶりに一気読みができる本でした。

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2012/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江戸時代に日本初の暦を作成した渋川春海を中心にした改暦を描いた小説。 戦国や幕末を描かなくても、こうゆう静かに熱い小説を描けるのね。 当時は天の理をつかむことは物事すべてを掴むことだったんだろう。 今は素粒子物理学などに取って代わられているけど、 自分も小学生の頃に世界がどうやって出来ているのかがわかる気がして 天体や宇宙にものすごい興味を持っていて、そっち方面の科学者になりたいとか思っていたので この小説の登場人物にとても共感して楽しめましたよ。 あと面白い小説の感想に書くのは野暮だけど、 この当時、保科正之は公共事業、貧困の救済と学業の奨励を徹底的にやって 「加賀に乞食なし」と呼ばれるほど経済を活性化させて藩政をよくしたらしいので 今の与野党は歴史に学ぶべき。

Posted byブクログ

2012/06/07

期待して読んだが・・・なにかが足りない。物語がきれい過ぎるのか?おおげさに美化されたストーリーではないか?作者は違うが「のぼうの城」を読んだあとの感覚に近いような・・・。読み応えが感じられず残念。

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2012/06/07

「たかが暦だと何度も自分に言い聞かせねばならなかった。そして、されど暦だった。  今日が何月何日であるか。その決定権を持つとは、こういうことだ。  宗教、政治、文化、経済ー全てにおいて君臨するということなのである。」

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2012/06/07

何回も震えるほど感動した。 主人公をはじめ登場人物がだれも己の天命を知っていて、お互い支えあいながら改暦という大事業へと邁進する姿がすがすがしく気持ちがいい! 読了感が最高!!!

Posted byブクログ