ブレイズメス1990 の商品レビュー
早く続きが読みたい!思わせ振りな終わり方。これだけで完結しないと知っていたら、続編が文庫化してから読んだのに。その後のバチスタシリーズで触れられていないからといって、存在しないわけじゃないけど、ハートセンター設立はどうなるのか気になるな。
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研修医世良シリーズ、ブラックペアン1988に続いて第2段。 海堂尊作品のシリーズで、このシリーズが一番好き。 バチスタシリーズより10年以上昔の話。 登場人物がかぶっていて、面白い。
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前作「ブラックペアン1988」では研修医1年生で、高階と渡海に散々振り回された世良が、今回もインパクトのある新キャラクター天城によって振り回されるハメに。。。 その異端性の強い天城を核にエンターテイメント性のあるストーリーを展開しながら、その中に金と医療、そして建前と現実といった...
前作「ブラックペアン1988」では研修医1年生で、高階と渡海に散々振り回された世良が、今回もインパクトのある新キャラクター天城によって振り回されるハメに。。。 その異端性の強い天城を核にエンターテイメント性のあるストーリーを展開しながら、その中に金と医療、そして建前と現実といった恒久的な問題をうまく絡ませた作品として仕上がっている。こういった問題提議の仕方は他作品でも見られるが、テンポの良い作品性とのバランス感にはつくづく感心してしまう。。 しかし、今回のこの天城は強烈だった!ここまで見事に医師として天才的な腕を持ちつつ、更には資金調達から行政へのアプローチまでこなす経営手腕と行動力を有するキャラクターは反則じゃないだろうか… こんなのをぶつけられたんじゃ、流石の高階もキツくて当然かと。。。。 …まぁ、その位の経験を経たからこそ、今の「高階院長」が存在するのだろうが。。。 経験値と言えば、「極北クレイマー」で感じた世良への違和感も、その変化の背景に天城の存在があった事が分かって少し納得できてきた。 桜宮サーガ的な観点から興味をそそられたのは、これだけインパクトのある天城の姿がその後のシリーズでは未だに描かれていないところだろう。 少なくとも、現代の物語である「白鳥・田口シリーズ」等での桜宮市には心臓外科専門医療機関なるものの存在は触れられていない。 つまり、天城が進めるスリジエ・ハートセンターの設立を含め、その道筋が思惑通りにはいかないことを暗示している訳で、天城が唱える医療機関の有り方に対して何が立ちはだかるのだろうか? そして、その時に高階と天城との直接対決はあるのだろうか??
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海堂尊の桜宮サーガの一端を担う作品。タイトル通り、1990年の設定なので、ブラックペアン1988から2年後の話となる。 モナコから天才心臓外科医である天城雪彦をスリジエハートセンター設立のために連れてくるところから物語が始まる。日本では仁術とされる医療へ金の話を持ち込み、また、...
海堂尊の桜宮サーガの一端を担う作品。タイトル通り、1990年の設定なので、ブラックペアン1988から2年後の話となる。 モナコから天才心臓外科医である天城雪彦をスリジエハートセンター設立のために連れてくるところから物語が始まる。日本では仁術とされる医療へ金の話を持ち込み、また、手技を公開する公開手術を行うなど閉塞した日本の医療界へ騒動と新風を巻き起こす。 一気に読んでしまった。そして、あのキャラって、他の本のあそこで出てきたようなぁとか思いながら読むと楽しい。 個人的には高階先生が佐伯先生に怒られるところが好き。
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面白いんだけど、なんていうか続編ありですか?という感じ。 登場人物は皆さんキャラが濃くて、わかりやすいからいい。
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最初はこの人、なんだかな…と思うのに、だんだんこの人の先行きが心配になってくる。他の本にも出てきてくれるかしら? そろそろ自分で相関図書こうかな。
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面白くない訳じゃないのだけど、何か違う気がする進み方でそれが解消されなかったなぁ 冒頭も入り難かったし、世良が最期まで迷っているのをみるとこの巻は完結してないんだと強く思って不満足感が残る 今回はミステリーではない 桜宮サーガの一部分であることは、確かな彩りがあったので良しとして...
面白くない訳じゃないのだけど、何か違う気がする進み方でそれが解消されなかったなぁ 冒頭も入り難かったし、世良が最期まで迷っているのをみるとこの巻は完結してないんだと強く思って不満足感が残る 今回はミステリーではない 桜宮サーガの一部分であることは、確かな彩りがあったので良しとして次を楽しみにしよう ブラックペアンが星4なのでこれは3で
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ブラックペアンのその後を描くものがたり、新米外科医の世良の目から、桜宮を舞台に医療の問題を抉る。著者の作品のキャラクターが登場し、ファンにはたまらない一冊。 この著者のシリーズはいくつか読んでいるが、ブラックペアンに始まる本シリーズが一番面白いと感じている。 「チームバチスタの栄光」シリーズに出てくるキャラクターも随所に表れて、興味深い。ただ本シリーズの主人公の世良や今回の新キャラクター天城が、その後のシリーズに描かれていないところが、彼らの行く末に何らかの不幸が待っていることを暗示していて、その後が楽しみでもあり、怖くもある。
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今では比較的珍しくなくなった「公開手術」を前面に出して、その後ろで、タブーってことになっている、「医療とカネ」の問題を取り上げている、バブルの頃の日本の医療のお話。 看護師の妹が、結構カネの話をするので、あんまり医療人がカネカネ言うなと、道徳的に姉として指導するわけですが、こう...
今では比較的珍しくなくなった「公開手術」を前面に出して、その後ろで、タブーってことになっている、「医療とカネ」の問題を取り上げている、バブルの頃の日本の医療のお話。 看護師の妹が、結構カネの話をするので、あんまり医療人がカネカネ言うなと、道徳的に姉として指導するわけですが、こういう極端すぎる例を見てしまうと、一概に道徳だけで押さえつけるのはなぁ、と考えてしまいます。 まぁ、表向きは公開手術のお話なので、もともと劇場型な海堂ワールドがもう祭りみたいになってて、慣れてない人は引いちゃって大変なことになりそう。ある程度他の本で免疫つけてからにしましょう。 また、この前段のお話であるところの、「ブラックペアン1988」が分からないと世良くんの良さは完全に分からないと思いますので、こっちもしっかり読みましょう。 私は忘れちゃったので、こいつを復習として再読しようと思います。 個人的には、海堂ワールドに珍しく、世良くんと美和ちゃんのドキドキするお話が盛り込まれているのが非常に良かったです。むふ。
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医療現場だけでなく,良心だとか道徳心だとかが絡む職業の世界にも,運営するための経済という問題は当てはまりそうな気がする。1991の文庫化も楽しみ。
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