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天地明察(上) の商品レビュー

4.1

508件のお客様レビュー

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2024/02/20

上巻読了 江戸時代、四代将軍家綱の時代のお話。 お城幹部との碁打ち青年である春海が、碁打ちを退屈と感じる最中、老中酒井から全国各地、天測(星の位置を観測して緯度、経度を測量)して周るという一大事業を命じられ、見事成し遂げるまでの物語 春海の謙虚さに感心させられっ放しであると...

上巻読了 江戸時代、四代将軍家綱の時代のお話。 お城幹部との碁打ち青年である春海が、碁打ちを退屈と感じる最中、老中酒井から全国各地、天測(星の位置を観測して緯度、経度を測量)して周るという一大事業を命じられ、見事成し遂げるまでの物語 春海の謙虚さに感心させられっ放しであるとともに、江戸時代から、当時は算術と呼んでいたみたいですがいわゆる数学がここまで盛んだったとは、知らなかったので驚きでした、計算機もないのに、そろばんや算木(ネットでどんなものか調べた)なんかを使って難しい計算をしていたこと、天測も電子部品なんかは当然ないわけで、巨大な観測機を毎回組み立てて手間暇かけて観測していたことなんかが描かれていて、面白かったです 下巻の展開に期待

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2024/01/10

図書館にて。 時代劇×青春! まだ(下)読んでないけど、これは良い予感。 大河ドラマ観てるみたい。 個人的には恋愛パートはいらんけど、こういうの大好きです。

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2023/07/31

 上巻にして、この読後感。しきりに人にお薦めしたい本に登り上がった。  時代は江戸が泰平の世として安定しようとする時期で、自身の生まれが、その人の人生をほぼ決定してしまう世において、囲碁の家に産まれた安井算哲こと渋川春海が、ただ研鑽することでなく、決められた手筋を教示する囲碁の世...

 上巻にして、この読後感。しきりに人にお薦めしたい本に登り上がった。  時代は江戸が泰平の世として安定しようとする時期で、自身の生まれが、その人の人生をほぼ決定してしまう世において、囲碁の家に産まれた安井算哲こと渋川春海が、ただ研鑽することでなく、決められた手筋を教示する囲碁の世界、仕事に倦み、算術への尽きぬ興味から、偶然(いや必然なのか)ながら一気に話は北極星測定、暦作成の命を授かる。  それにしても登場人物が、何とも生き生きとして魅力的である。才能漲る、何処か主人公と対極的な位置で碁の道に生きる本因坊道策、磯村塾の村瀬義益と神社に奉公している女性の、えんの会話などついついこちらがニヤニヤとしてしまう。そして観測隊隊長の建部昌明と副隊長の伊藤重孝の老練コンビの、決して老いを感じさせない、子供心と探究心を持続している素晴らしさなど、このような魅力的な人物が織り重なり、日頃当然のように成り立っていて、今や疑ってもいない暦の真実に気づかされ、今よりも誤りを正すことの難しい時代において、未知のものへの挑戦に自然と吸い寄せられてしまった。  下巻が楽しみである。

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2023/07/20

以前、新婚旅行の際に異国に携えて行って読んで以来、ちょうど10年ぶりの再読。 ストーリーなど、ほぼ忘れてしまっていて、新鮮な気持ちで読めたのだが…こんなに面白かったっけ!?というのが素直な感想。 春海をはじめとする登場人物が皆魅力的だし、どんでん返しが何度もあったり、伏線回収がし...

以前、新婚旅行の際に異国に携えて行って読んで以来、ちょうど10年ぶりの再読。 ストーリーなど、ほぼ忘れてしまっていて、新鮮な気持ちで読めたのだが…こんなに面白かったっけ!?というのが素直な感想。 春海をはじめとする登場人物が皆魅力的だし、どんでん返しが何度もあったり、伏線回収がしっかりあったり、ラストが序章につながっていたりと、構成も秀逸。 読んでいて何度も涙が出た。 この小説を選んで読んだこと、まさに”明察”!

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2023/07/06

江戸時代、囲碁棋士安井算哲又の名を渋川春海が改暦に挑む話。上巻は算術に心掴まれ、北極星観測に向かう話で面白くワクワクする。算術を挑む所は緊張して、北極星を初めて3人で測る所は心が震える。ちょっとそこで感極まったもん。何より伊藤さん建部さんが好きになる。最後はふぅと一息吐いた。下巻...

江戸時代、囲碁棋士安井算哲又の名を渋川春海が改暦に挑む話。上巻は算術に心掴まれ、北極星観測に向かう話で面白くワクワクする。算術を挑む所は緊張して、北極星を初めて3人で測る所は心が震える。ちょっとそこで感極まったもん。何より伊藤さん建部さんが好きになる。最後はふぅと一息吐いた。下巻が大変気になる

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2023/06/27

よかった。読み応えもあり、文章もしっかり地に足がついてると言うか、浮かれた感じのない、信憑性を感じる。 作文してる会話なども当然あるはずだけど、全て史実のように感動して読んだ。 天才と努力と、そして、関わってきた人たちのタスキを繋ぐという思い。じんときた。 保科正之もかっこよ。

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2023/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

算術の世界がこんなにも楽しく感じるのは、正直意外過ぎました。塾で、神社で…いろんなところで問題を出し合い、解き合う。「失敗を恐れてはいけない」この言葉が胸に響く。だからこそ、解けたときの「明察」って気持ち良いのだろうな。学生時代に、この本に出会えていたら、数学に対しての意識が少しは変わっていたかもしれないと思うと惜しい。この算術が、これからどう関わってくるのか…楽しみです。

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2023/06/24

養老さんのお勧めだったので読みました。宇宙の仕組みを数学で解き明かす。好きこそものの上手!こんなにワクワクできる人生は最高ですね!

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2023/06/23

時代ものというよりは青春小説のイメージ。それが嫌ではないけれど、意外とこういう感じなんだ〜と頷く感じ。

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2023/05/07

読んでいてすごく爽やかな風が吹き抜けた気になる上巻。上巻のテーマは算術と測量でしょうか。塾や神社の絵馬に算術の問題を書いて、答えを解かせるというこの時代の風習に、へえーと思いました。主人公は碁打ちを職業としつつ、算術、測量、暦術に優れた若き侍。上巻の後半は測量。各地を巡って星を観...

読んでいてすごく爽やかな風が吹き抜けた気になる上巻。上巻のテーマは算術と測量でしょうか。塾や神社の絵馬に算術の問題を書いて、答えを解かせるというこの時代の風習に、へえーと思いました。主人公は碁打ちを職業としつつ、算術、測量、暦術に優れた若き侍。上巻の後半は測量。各地を巡って星を観測して、緯度を計測するというもの。この時代は大変だなぁと月並みな感想ですが、思いました。一緒に旅をしていた2人も良かった。年をとっても常に探究心が大事だなぁと感じました。自分も見習いたい!そして算術については、主人公は、江戸時代の天才、関孝和に挑みます。『明察』なのか、『無術』なのか、最後はドキドキして読みました。下巻もすっごく楽しみです。

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