置かれた場所で咲きなさい の商品レビュー
この本は道徳的教本である、と感じた。 「どんなところに置かれても花を咲かせる心を持ち続けよう」 現在の状況が満足できない時、不満を言う癖がある。新たな環境でチャレンジする時、未知のモノに対する不安があり尻ごみをしてしまう。この言葉は自分に対する戒めであると同時に安心感を与えてく...
この本は道徳的教本である、と感じた。 「どんなところに置かれても花を咲かせる心を持ち続けよう」 現在の状況が満足できない時、不満を言う癖がある。新たな環境でチャレンジする時、未知のモノに対する不安があり尻ごみをしてしまう。この言葉は自分に対する戒めであると同時に安心感を与えてくれる。花を咲かせようとする努力が現状改善・新たな挑戦へとつながる。 「結果がよかった時は人の功績に。悪かった時は自分が悪者となる」 結果が思うようにいかない時は周囲のせい、うまく行った時は自分の手柄のように感じる。しかし、それだと相手を責め続けてしまい自分に問題があったとしても棚上げしてしまう。自分が悪者となる、ということを意識することによって反省をしたり、次はどうすれば良いのか改善策を考えるきっかけとなる。人の功績だと考えることによって周囲へ感謝の念が芽生え喜びを分かち合うことが出来、共感が生まれる。自分の手柄だ、と考える時に比べてハッピーな気持ちが膨れ上がる。次回以降も周囲の協力を得やすいのではないだろうか。 「まず考え、次に感じ、その後に行動する」 私は考えるより先に行動する癖がある。その結果、同じような失敗を重ねてしまう。腹が立った時もそう。相手に感情をぶつけてしまい関係がこじれ気まずい雰囲気になってしまう。まず考えてから行動するよう心掛ければ、このようなことは未然に防げるだろう。 「何もできなくていい。ただ笑顔でいよう」 周囲に他者が集まりやすい人たちに共通しているのは素敵な笑顔だ。笑顔でいる人は話しかけやすい雰囲気を持っており、そうした人たちと接していると心が休まる。笑顔を意識していると自分の内面もハッピーな感情になるという。よし、私も今日から笑顔を少しずつ意識してみよう。 辛い時に読みたい本! キリスト教の話が出て来るけど、信者じゃなくても読める。
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人が生きていく上で悩みや苦悩は尽きないが、それらが人生をより深く豊かにしていくのではないかと考えさせられた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
修道院に入り、35歳の若さで学長を勤めることになった著者が励ましてくれるエッセイ。 置かれた場所で咲きなさい…という言葉もそうだが、著者が人からかけてもらった言葉、出会った詩、聞いたエピソードなどを取り混ぜてある。 タイトルだけみると、とても強気な、ぐいぐいくるような著者なのかと思っていたが、著者自身の言葉ではなく感銘を受けた言葉を集めたもの。 そういう意味では、完全な宗教観に則って書かれたというよりも、キリスト教の教えに近いところにいた人たちの言葉、近づこうと努力した人たちの言葉が書かれているので、イメージしやすく、いい意味でうまく信仰を日常に取り入れた視点の本だなぁと思われる。 小さなエピソードや言葉ごとにまとまっている、短いエッセイ集。いちばんなるほど、と思ったのは、生きる意味を見いだす考え方のはなし。 生きるのが辛ければ、自分が生きることで幸せを感じる人のことを考える。そのために生きる。 死ぬことが辛ければ、自分の死をもって世の中にふりそそぐ祝福を考える。 たぶん、一人一人、よいなぁと思う言葉は違うのだろうな、と思う。たまに見返すと、生きるのが辛いことも前向きな気持ちを呼び覚ましてくれる栄養剤のような本。
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今更…と思いつつ、わが身を振り返り「今だ!」と手に取りました。 想像以上にキリスト教全開でしたが、中高プロテスタントの学校だったのでついてはいけました。 話し半分以上、八分目行かないくらいに自分の中に落とし込もうと思います。
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「大切なのはカルカッタに行くことよりも、あなたたちの周辺にあるカルカッタに気づくこと」 「親の価値観が子供の価値観をつくる」
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岡山のノートルダム清心女子大学の学長として36歳の若さで就任され、2016年12月89歳でお亡くなりになった渡辺和子さんのエッセイ。 表題の言葉は、1人の宣教師から贈られた英詩から抜粋された教えだそうです。 Bloom where God has planted you. ...
岡山のノートルダム清心女子大学の学長として36歳の若さで就任され、2016年12月89歳でお亡くなりになった渡辺和子さんのエッセイ。 表題の言葉は、1人の宣教師から贈られた英詩から抜粋された教えだそうです。 Bloom where God has planted you. (神が植えたところで咲きなさい) その後この詩は 「咲くということは、仕方がないと諦めるのではなく、笑顔で生き、周囲の人々も幸せにすることなのです」 と、続きます。 私自身は25歳の時に脱サラして、地元岡山を自力で飛び出し、大阪の地に身を置くことを選びましたが、 家庭や仕事等の都合で、どうしても自分の身を置く場所を選べない人は居ると思います。 そんな中で、環境は変えられなくても心持ちは変えられると綴られています。 本当にその通りだなと痛感。 私はキリスト教徒ではないけど、宗教に関わらず人として生きていくためのエッセンスが多く語られている美しい本です。 2012年の年間ベストセラー2位の本書。 自分の生き様に違和感を覚える方、 日々の暮らしが満足いかず疲弊している方にオススメの1冊です。
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人生において何度も読み返したい本。 すでに3回目だが、これほど読み返して飽きる事なく、 心に響く本はなかなか出会えないと思う。
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昔、就活をしていた頃同じグループ面接だった子が座右の銘として、置かれた場所で咲きなさいという言葉を言っていて、ずっと気になっていた本。 細かく章が区切られて読みやすい。 同じ現実でもどのように捉えて行動するかは自分次第で、その積み重ねが人生なんだと感じた。 読み終わるととて...
昔、就活をしていた頃同じグループ面接だった子が座右の銘として、置かれた場所で咲きなさいという言葉を言っていて、ずっと気になっていた本。 細かく章が区切られて読みやすい。 同じ現実でもどのように捉えて行動するかは自分次第で、その積み重ねが人生なんだと感じた。 読み終わるととても励まされ、あたたかい気持ちになる一冊。
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※このレビューにはネタバレを含みます
・読む目的 生きやすく、また働いていく上で糧になることを得る。 ・要約 著書渡辺和子さんが経験し感じてきたことそこでわかったことを人生の教訓として載せている。心に刺さった言葉 信頼は98%。あとの2%は相手が間違った時の許しのためにとっておく。 ・感想 家にあったから読んでみたというスタートであったが思いのほか共感できる部分、知らぬ間に実践していたこともあり全体的に納得して読めた。しかしまだ、本書はわたしには早かったように思う。これから荒波に揉まれていくであろう人生の壁にぶつかった時に是非もう一度読んでみたい。また違った感想が芽生えるだろう。 ただ上記の一文にはハッとさせられたものがあった。人を全力で信じると少しでも裏切られた時に傷つく。人を100%信じてみよというのは綺麗事だったのかもしれない。間違いを犯さない人は世の中で誰一人としていないのだからそのちょこっと2%はお互いの許しあえる部分として残しておくべきだと感じた。
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2020年1冊目、実家の本棚にあったので。1冊ずっと置かれた場所でっていう話をしているのではなく、人生の様々なことについての筆者のエッセイという感じ。キリスト教的視点を交えた穏やかな思想を読むことができた。読みやすいがまとまりがあまりないのと、自分の体験と思考の記述の結びつけが強...
2020年1冊目、実家の本棚にあったので。1冊ずっと置かれた場所でっていう話をしているのではなく、人生の様々なことについての筆者のエッセイという感じ。キリスト教的視点を交えた穏やかな思想を読むことができた。読みやすいがまとまりがあまりないのと、自分の体験と思考の記述の結びつけが強引すぎるかも。
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