なんのための仕事? の商品レビュー
【夏の17冊目】 西村さんの本はいつも面白い。 聴くの本質とは何か、考えるとも繋がる、本当に読みたくなる言葉がある。 思考と感覚の話が、すごく納得だし、考えを深めたくなった。
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“デザイナー”とは、才能とアイデアに溢れた眩しい存在だと、遠い世界の人だとずっと思ってきた。 けれど、大企業や世の中の一般論に圧倒され、絶望し落ち込んで悩んだり。なんか違う、と思ってもそこには確かに需要があって葛藤したり。仕事に対して絶対的な自信が持てなかったり。凄く私と似て...
“デザイナー”とは、才能とアイデアに溢れた眩しい存在だと、遠い世界の人だとずっと思ってきた。 けれど、大企業や世の中の一般論に圧倒され、絶望し落ち込んで悩んだり。なんか違う、と思ってもそこには確かに需要があって葛藤したり。仕事に対して絶対的な自信が持てなかったり。凄く私と似ていて驚いた。 それでも、人と人の対話を諦めずに信じて行動しつづけること。 《こうしたい。どうする?》を問い続けること。 彼らのその前向きさと強さ、共に仕事する相手への尊敬のまなざしにグッとくる。デザインに携わる方へのインタビューを軸に展開される話だけど、どんな形であれ働く人の胸に迫る内容だと思う。 『仕事は常に、自分と他の人の間にある』。 今年から新しい仕事を始めるタイミングで読めたことが、本当によかったと思う。 そういう姿勢と視点で働いていきたいし、彼らの言葉を忘れたくない。
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印象としては、総集編のようだ デザインとは何か はたらくとは何か 生きるとは 豊かさとは そういうものをすべてひっくるめて テーブルに並べて、どう思う? と問いかけるような作品だ 一番得たものは、エフスタイルを知ったこと その本をその何年後かに買ったこと ユニット、手作り、DIY まるでパンクロック、そういうバンド感は リアルでライブ的でなんだかエモい そういう温かいものが好きだ 温度が少しでも高い方に手を伸べたい デザイン 上手さ 上辺だけ そういうものはなんとなく心の熱を下げてしまう気がする 冷めた関係(人だけでなく物の関係含む) は、なんとなく寂しい、なんだか豊かさから遠い気がする。 物が多いなって、最近身の回りを見て思った もっとガンガン減らして、身近にあるものだけを 丁寧に見つめて生きて行けたらどれだけいいだろうって 夢を見るように思う(←掃除しろよ!) なんだかもう一度新しく始めたくなる 心の窓を開け放って 新しい風を入れたくなる
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その答えはまだまだ見つけられそうにない。おそらく自分自身は死ぬ直前までなんらかの仕事をしているのだろうと思う。
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【概要】 デザインに限らず多くの人は何かの下請けになりがちで、自分の居場所の確保ができていないと感じる人が多いと思う。 そんな人向けに著者も含めた5人の仕事と考え方をインタビュー形式で紹介されている。 【感想】 仕事がテーマなのでしょうがないところもあるが、多面的に話題に触れて...
【概要】 デザインに限らず多くの人は何かの下請けになりがちで、自分の居場所の確保ができていないと感じる人が多いと思う。 そんな人向けに著者も含めた5人の仕事と考え方をインタビュー形式で紹介されている。 【感想】 仕事がテーマなのでしょうがないところもあるが、多面的に話題に触れている分浅く、どうも自分の身になったと思うことが無かった。 自分のできる範囲で仕事をできている人たちが羨ましく感じた。 どの仕事は結局人と人の関わりあいで、それが自然と大事になっているという印象だった。 【気に入った表現】 著者の商品づくりのペースが落ちていって焦っているときに --- 自分たちが運営しているのは小さいながらも一つのブランドだ。それは生き物のようなもので、代謝や呼吸がいるし、息づいている感じが無いと人々の関心も離れてしまう。 せっかく火を起こした焚き火にあまり薪をくべられずにいて、消えるまでいかないけれど置き美のようにしてしまっているような感覚があった。
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『いま本当に必要な仕事は、人が「生きてゆく」ことを可能にする仕事だと思う。』お金は生活のために必要。でも交換価値だから、生活に必要な分だけあれば足りる。深めたいのは、周りの人たちとの関係性。なるべく、どの局面でも正直に素の自分で通していくこと。素の自分が出来ることを、人のためにな...
『いま本当に必要な仕事は、人が「生きてゆく」ことを可能にする仕事だと思う。』お金は生活のために必要。でも交換価値だから、生活に必要な分だけあれば足りる。深めたいのは、周りの人たちとの関係性。なるべく、どの局面でも正直に素の自分で通していくこと。素の自分が出来ることを、人のためになることを、やっていこうと思う。それでいいんだ、と同じ方向を見てうなずいてくれたような本だった。
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昨日に引き続き西村さんの著書。ストレートな問いである。 「働いているか、お金を使っていると居場所がある」、というのが今の都会の状態。けれど、そこに「生の全体性」はないのではないか。 たとえば味噌を自分で作ったとか、クリーニングに出さずに自分で洗濯してアイロンをかけたと...
昨日に引き続き西村さんの著書。ストレートな問いである。 「働いているか、お金を使っていると居場所がある」、というのが今の都会の状態。けれど、そこに「生の全体性」はないのではないか。 たとえば味噌を自分で作ったとか、クリーニングに出さずに自分で洗濯してアイロンをかけたとか、電車に乗らず何駅か歩いて帰ってきたとか、そういうときに人はどこか嬉しそうだ、と。 著者はそれを「他愛のない話になるけど」と前置きして言っているが、僕はその他愛のないことを追い続けてきた気がする。スケールは違うが、我が意を得たり。 「納まりの悪い事実を味わいながらジタバタする自由を大切にしたい。」 これだ!
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働くことの本質に迫れる一冊。 「福祉」の視点から読んでも、興味深い内容でした。 私の仕事はデザインではないけれど、様々な情報はいったん頭の中で視覚化・構造化しているので、それを紙に書き出して、共有して深めていけるようになれば、もっと濃い時間を、もっと深まる時間を持てるようにな...
働くことの本質に迫れる一冊。 「福祉」の視点から読んでも、興味深い内容でした。 私の仕事はデザインではないけれど、様々な情報はいったん頭の中で視覚化・構造化しているので、それを紙に書き出して、共有して深めていけるようになれば、もっと濃い時間を、もっと深まる時間を持てるようになるのかな?と思いました。
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2012年4月初版 西村佳哲 著 == 人が「意味」を感じられる仕事を、国や企業が供給できなく なってきている。「仕事自体を自分たちでつくっていく能力」が意味のある仕事を獲得するために必要になっていく。そして“意味”は、人とかかわっていく能力=「関係能力」からしか、育たない。 ...
2012年4月初版 西村佳哲 著 == 人が「意味」を感じられる仕事を、国や企業が供給できなく なってきている。「仕事自体を自分たちでつくっていく能力」が意味のある仕事を獲得するために必要になっていく。そして“意味”は、人とかかわっていく能力=「関係能力」からしか、育たない。 働き方を長年見つめてきた著者が、デザイナーという立場を通じて感じる、現代社会における「意味のある働き方」についての一冊。
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デザイナーとして仕事をするとは?を丁寧に西村さんの言葉で書かれている。西村さんの本はいろいろと読んできたけれども、これが一番しっくりくる。西村さん自身の言葉もとてもたくさん入っているのが気に入りました。
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