悲鳴伝 の商品レビュー
少年よ,逃げろ. どこにでもいない十三歳の少年のひどく壮大で,とてつもなく高突無形で,しかし意外とよく聞「かない」物語でした. 久しぶりに時間を忘れて読み耽ってしまいました. どうしてこんな物語を思いつくのでしょうね.
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久々に分厚い本だったな。 ―英雄になりたければなればいい。誰もそれを邪魔したりしない。きみが誰かの邪魔者になるだけだ。― この書き出しからはじまった、地球VS人間のお話。 でも、ほとんどが人間側の内部崩壊って感じです。 「偉きゃ黒でも白になる」ってフレーズが頭に浮かびましたね 内容は????って所も多かったですが まぁ、テンポよく読めたからいいかな??
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2012/5/9読了。流石に厨二感全開だったけれど楽しめてしまう自分は西尾維新作品に適性がある、要するにガキでオタクであるとの分析ができる。しかし流石に設定投げっぱなしが過ぎるだろう…また続編をやるのだろうか?
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化物語よりは,戯言シリーズよりな雰囲気. 劣等感とか,存在意義とかがマイナス側によってる人にとって,西尾維新の小説は共感性にあふれているわけだけど,今回も,マイナス側の人間にあふれた内容だった. 心が動かない主人公,みんなが泣いてるときに空気読んで泣いた方がいいのかな,とか,多分そこら中のみんなが1度は思ったことがあるだろうに,それを救世主能力まで格上げして,小説化するところなんて,さすがだと思う. 自分に存在意義のない剣藤とか,よかった. 最後のシーンとかなかなか,良かった. まだまだ掘り下げてほしいキャラクターがいくつかいたけど,シリーズ化するんだろうか 地球とか,ガジェットとしてしか使ってないし,ストーリーをほぼ動かしてないし. 続編期待.空々空がいーたん並みにぼこぼこにされることを願って.
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おもしろかった!! 久々の西尾作品(わたしの中で) 西尾さんは当たり外れが大きいような気がする(あくまでもわたしの中で) これはすんごく面白かったわけじゃないけど わくわくして読めた 楽しい5時間30分でした 主人公が無感動人間なのはわかるけど、 その葛藤とか、だからこそ、...
おもしろかった!! 久々の西尾作品(わたしの中で) 西尾さんは当たり外れが大きいような気がする(あくまでもわたしの中で) これはすんごく面白かったわけじゃないけど わくわくして読めた 楽しい5時間30分でした 主人公が無感動人間なのはわかるけど、 その葛藤とか、だからこそ、が面白いな~ ふつうそういう発想は生まれなそう トンデモな展開も 中身とじゃっかんズレがあるハイテンションヒーローものっぽい章タイトルもいいな 主人公、けっこう好きかも もっと読みたい! って思いました。 図書カード購入本です
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西尾維新の原点回帰と言っても過言ではない 戯言初期を思い起こすようなエグい設定に、個人的には物語シリーズより楽しめた 特に、章始まりの0の部分が復活してたのは嬉しい
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最近軽いのばかりだったので待望の長編。 突如日常から切り離され、地球と戦うことになったって、そんなことは彼のセカイには何の影響もない。人類の存亡だって、彼女との関係を表現する一つの出来事でしかない。大事なのは愛だ。たとえ理解できないとしても。 異常者が異常者のまま幸せになる物語が...
最近軽いのばかりだったので待望の長編。 突如日常から切り離され、地球と戦うことになったって、そんなことは彼のセカイには何の影響もない。人類の存亡だって、彼女との関係を表現する一つの出来事でしかない。大事なのは愛だ。たとえ理解できないとしても。 異常者が異常者のまま幸せになる物語が西尾維新のテーマだとするのなら、彼はそれを確かに全うしたはずだ、愛せなくても愛されてはいたんだから。
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破滅的・絶望的な始まりや主人公空々空(そらからくう)の精神性はいかにも西尾維新著って感じで、『少女不十分』よりも西尾維新作品の集大成って感じがする作品。 主人公の精神性は戯言シリーズの戯言遣いみたいな感じですが、この作品の設定ではそれがうまく具体的な能力でアドバンテージになるよ...
破滅的・絶望的な始まりや主人公空々空(そらからくう)の精神性はいかにも西尾維新著って感じで、『少女不十分』よりも西尾維新作品の集大成って感じがする作品。 主人公の精神性は戯言シリーズの戯言遣いみたいな感じですが、この作品の設定ではそれがうまく具体的な能力でアドバンテージになるような設定にされてて面白いと思いました。
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簡潔に。 西尾維新を読みはじめたい人は『悲鳴伝』からでいいかもしれませんね。最長巨編ではあるけど1冊ですし。 さて。 一体いつから――萌えキャラは死なないと錯覚していた? さすが、西尾先生。 キャラが立った登場人物は、あとは生きていても蛇足とばかりに殺します。 過去話で大活躍するパターンもあるんですけどね。 これが結果を決めて物語を書くという手法なのでしょうか。 最期に西尾維新作品をいくつか読んでる人間として、 戯言に近い雰囲気でした。狼ちゃんが出夢くんと被って見えたし、後半は欠陥製品と死線の蒼が一歩間違えてたらこうなってたのかもーっと思いつつ読みましたし。 ただしデウス・エクス・マキナな赤い人相当のキャラがいないで色々酷かった。 オマケ。 帯の英雄譚ってのと各章題が嘘っていうと言い過ぎだけど明らかな誇張なのはご愛嬌……、というか面目躍如なのかな?
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