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悲鳴伝 の商品レビュー

3.8

140件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    37

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    5

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2012/06/29

個人的には戯言より好きかな? もちろん巻にはよるけど。 とりあえず西尾作品の主人公の中では一番好きかも。 なんとなく最初は串中弔士ぽい印象も受けましたが、 西尾維新作品の誰かに似てるけど誰にも似てない感じでした。 この主人公の組み立てや物語のきっかけはやっぱりあの未...

個人的には戯言より好きかな? もちろん巻にはよるけど。 とりあえず西尾作品の主人公の中では一番好きかも。 なんとなく最初は串中弔士ぽい印象も受けましたが、 西尾維新作品の誰かに似てるけど誰にも似てない感じでした。 この主人公の組み立てや物語のきっかけはやっぱりあの未曾有の大震災からと、 その後の日本の動きから来てるのかなと思います。 世間の悲しみと自分の中の感情の温度差とか、 そうゆうのをあのとき感じた人って少なくないと思うんですよね。 作品的には戯言とかりすかに近い作風でしょうか。 じつに西尾維新らしい展開とオチで、 最後の余韻もすばらしく個人的には大満足でした。

Posted byブクログ

2012/06/25
  • ネタバレ

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地球の悲鳴、人類の行動。 人類の3分の1が死亡した地球の叫び以降、人々は平穏に過ごしていた空々空はとある出来事によって地球撲滅隊に入るハメになる。 彼らの目的は地球との戦い、即ち人間のふりをした怪人を殺すこと、と言っても怪人たちは特殊なゴーグルでみないとわからない上に本人たちは怪人である自覚はまったくない。 そう彼らの行動は全くほめられたものではない、一応怪人は社会を傾けるらしいのだがその根拠も全くない、果たしてこの話はどこへ行こうというのか。 いや面白かった、西尾維新最長の長編小説なのだが、分厚く持ちにくいので前後編かもっと大きな本でも良かったのだが面白かった。 この話って実はよくある正義のヒーローモノを究極まで考えて行くと、こういう作品に行き着くというかひとつのルートだよね。 もっと言えば地球撲滅隊は社会のメタファーでもあるし、地球の悲鳴は西尾維新スレの感想だと震災のメタファー。 主人公が逃げ出すのが結構いい加減な気がしないでもないがそういう作品なのではある。 物語は意外な幕切れで終わるが、続編の前フリとも考えられるし、あらかた語ったとも言える。

Posted byブクログ

2012/06/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

救いがない終わりと言われてたけど、果たしてそうだろうか? 少なくともあの終わり方だったら、空々くんに救いがあったような気がする。自然に人のように振る舞えたんじゃないかと思う。剣藤さんにしても、ベストではないにしてもベターだったと思う。 分厚さに見合った満足感だった。 久しぶりにじっくり読めたってのもあるけれど。 いーちゃんのようでいて、全然違う空々は読んでてじわじわと侵食されてく感じ。性格自体はすこっと受け入れられたんだけど、理解はちょっと時間かかった。 西尾維新らしいキャラクターだなあと、本当に思った。

Posted byブクログ

2012/06/23

一言で言うといわゆる『人類を救う選ばれしヒーロー物語』です。 西尾さんの作品としては真面目というか軽いノリの遊びは少ない作品かと思います。 ただ、登場人物の名前のつけ方や行動の仕方、台詞の使い方はしっかりと西尾節がきいていました! あ、そこでその台詞使うんだ(笑)とか。 結末...

一言で言うといわゆる『人類を救う選ばれしヒーロー物語』です。 西尾さんの作品としては真面目というか軽いノリの遊びは少ない作品かと思います。 ただ、登場人物の名前のつけ方や行動の仕方、台詞の使い方はしっかりと西尾節がきいていました! あ、そこでその台詞使うんだ(笑)とか。 結末は「これで終わるのか…」と少しもにょりました(笑) 続きを書こうと思えば書けるように、舞台に広がりを持たせてある終わり方だったので。 でもこれ以上だらだら続きを書いたら話がもたつくかな、と思います。ので、個人的希望は続編出されずにこのままで。

Posted byブクログ

2012/06/27

好き嫌いは別れると思うけど、不思議と毎回私には好みな話をしてくれる作家さんです。毎回突拍子もない設定で楽しませてくれます。 この作家さんの好きなところは、どんなに突拍子もない設定のキャラでも、根底ではまともってどういうことか、と言うことを理解していて、自分がそれからどれだけ逸脱し...

好き嫌いは別れると思うけど、不思議と毎回私には好みな話をしてくれる作家さんです。毎回突拍子もない設定で楽しませてくれます。 この作家さんの好きなところは、どんなに突拍子もない設定のキャラでも、根底ではまともってどういうことか、と言うことを理解していて、自分がそれからどれだけ逸脱しているかもちゃんと理解していて、それでもなお、逸脱した行動を起こす自分を否定しないところだと思っています。 今回の話もそんな感じで、何事にも動じなさすぎる少年が主人公です。 傍らに、洗脳された故に冷酷な行動をとれるけど、実は己の行動に心底傷ついている少女がいるので、余計に少年の異常さが際立っています。結局、物語の最後になっても問題は何一つ解決せず、むしろふりだしに戻っただけになりましたが、安易に解決しないのもこの作家さんの味だと思いますよ

Posted byブクログ

2012/06/19
  • ネタバレ

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<あらすじ> ある日人類は、地球が発した悲鳴を聞き、その3分の1(23億人)が死んだ。 第1話「ヒーロー誕生!地球の悲鳴が聞こえるか」 無感動無感情な主人公・空々は、親兄弟関係者全員を殺した地球撲滅軍に、人類を滅ぼそうとする地球と戦うヒーローになってくれと頼まれる。 第2話「戦え!ぼくらの英雄グロテスク」 親兄弟を殺されても何も感じない空々は地球撲滅軍に入り、地球が人間社会に送り込んだ怪物『地球陣』を倒すため、軍から支給された、身体が透明になり地球陣が見えるスーツ『グロテスク』を装着する。 第3話「届け必殺!グロテスキック」 地球陣は人間に擬態しているのでグロテスクでしかその姿を見ることが出来ないし、普通の人が地球陣の姿を見ると、あまりの神々さに感動して目がつぶれてしまうので、感動しない空々しか地球陣を見ることが出来ない。そしてグロテスクを装着し透明になった空々は地球陣の後頭部を踏みつけ殺すことに成功する。 第4話「頼れる仲間だ!狼の血を引く少女」 空々の両親兄弟を殺した後、空々の世話役となり共に生活している女剣士・剣藤がペット・在存を連れてきた。剣藤は犬だというが、空々には9歳の少女だった。在存は軍が地球陣の擬態を研究して作られた『犬に見える人間』だったのだ。 第5話「炎の戦士!熱き血潮の燃える魂!」 自由を願う在存のため、空々は在存と共に家を出るが、空々の関係者全員を殺した炎を操る『放火魔』に発見され、在存は殺されてしまうが、空々は『放火魔』を返り討ちにして再起不能にする。 第6話「幼稚園が危ない!二人の女剣士」 名実ともにヒーローになった空々は小学校時代の女先輩・花屋と再会する。彼女は軍メンバーで副室長だった。そして空々と剣藤と花屋の3人は幼稚園児に擬態した地球陣を虐殺する。 第7話「さらば友よ!空を翔けるヒーロー(前編)」 唯一の親友が空々の花屋は、空々と一緒に暮らして仲良くなった剣藤に嫉妬して、副室長権限で剣藤を殺す。 第8話「さらば友よ!空を翔けるヒーロー(後編)」 空々と花屋がタイマンで戦う!? 果たして勝者は?空々が選んだ道とは? <感想> サクサク読めてとっても面白かった。地球撲滅軍に所属するメンバーが、戯言シリーズみたいな感じのニックネームだった。

Posted byブクログ

2012/06/15

なんて云うか、小説ならではなんだろうけど、落ち着きが悪い、気持ち悪い話だ。理不尽と云うか非道いと云うか、すんなり受け入れにくい変な感覚かな。話としては面白いけどね。

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2012/06/15

西尾維新の描くヒーロー物のアンチテーゼ作品。大した能力を持たない主人公が勝つという図式とか主人公の鈍感さとか個々の要素を取り出せば確かにヒーローっぽいですが、敵を倒す直接的な理由が明かされていないし残虐行為はするしで見事に真反対です。グロテスキックのネーミングが的確過ぎる(笑)。...

西尾維新の描くヒーロー物のアンチテーゼ作品。大した能力を持たない主人公が勝つという図式とか主人公の鈍感さとか個々の要素を取り出せば確かにヒーローっぽいですが、敵を倒す直接的な理由が明かされていないし残虐行為はするしで見事に真反対です。グロテスキックのネーミングが的確過ぎる(笑)。それでいて後味は意外と悪くないというのは、流石だなあと思います。ある意味西尾さんの王道であり、そして愛と友情と正義の物語でした。

Posted byブクログ

2012/06/11

今までの作品とはまた違う感じでおもしろかったんだけど、すごい、なんかいろいろぶっとんでるところは相変わらずだった。 んーなんか。お話っぽいお話って感じなのかな。 伏線が張られてる割に回収されてないっていうか…うーん。 よくわかんないけど、タイトル、サブタイトルからイメージした話の...

今までの作品とはまた違う感じでおもしろかったんだけど、すごい、なんかいろいろぶっとんでるところは相変わらずだった。 んーなんか。お話っぽいお話って感じなのかな。 伏線が張られてる割に回収されてないっていうか…うーん。 よくわかんないけど、タイトル、サブタイトルからイメージした話の内容とは全然違ってて、なんだかだまされた感。本編読んでからサブタイトルとか見てみても違和感ないのがすごい。

Posted byブクログ

2012/06/10

なんというか……この終わり方はないだろ! 序盤面白くなくて中盤からやっと面白くなってきて最後は「えっ?」みたいな感じだった。

Posted byブクログ