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旅屋おかえり の商品レビュー

3.9

266件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2022/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

よかった!人に代わって旅!?と思ったけど、その旅を通じて、依頼主もおかえりも幸せになれるなんて、素晴らしすぎる。 ちょびっ旅を干されたあとも、チームちょびっ旅のみんながおかえりのことを気にかけており、おかえりは本当にみんなに愛されているんだなぁ…と羨ましくなった。

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2022/04/27

NHKのTVよりあっさりした秋田の旅、TVより涙が出てくる四国の旅、原作を静かな時間に読むことができて、心穏やかになりました。

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2022/03/29

ドラマ化されたのを機に読んでみた。ドラマとは少し設定が違っていたが個人的にはこちらの方が好きだった。 売れないタレント・丘えりか、通称「おかえり」唯一のレギュラー番組『ちょびっ旅』が打ち切られたタイミングで舞い込んだ不思議な依頼。 難病で入院中の娘に代わって旅をしてくれないか…...

ドラマ化されたのを機に読んでみた。ドラマとは少し設定が違っていたが個人的にはこちらの方が好きだった。 売れないタレント・丘えりか、通称「おかえり」唯一のレギュラー番組『ちょびっ旅』が打ち切られたタイミングで舞い込んだ不思議な依頼。 難病で入院中の娘に代わって旅をしてくれないか…『旅屋おかえり』の誕生だ。 数年前に様々な理由で旅が出来ない依頼人に代わってぬいぐるみを預かって、ぬいぐるみの目線で旅の様子を録画して依頼人に送るサービスが紹介されていたのを思い出した。 だがおかえりの『旅屋』は単に依頼人代わりに旅行を楽しむという気楽なものではない。 最初の依頼は依頼人の娘・鵜野真与が入院前に家族でした旅のあまりに苦い記憶を払拭すると共にそれ以来ギクシャクしている真与と父親の関係を取り戻すこと、さらに出来れば真与が前向きになれるような、そんな旅にしたいのだ。 大変なミッションだが、おかえりは自分で言うように周囲の人々や旅先で出会う人々に恵まれている。長年旅番組をやって来たという経験値だけではこんなに温かな旅の映像は出来ない。 おかえりは北海道礼文島で高校まで過ごしてから東京に出てきた。その直前に父親を亡くしたおかえりにとって事務所の萬鉄壁社長は父親のようなものかも知れない。 副社長の元セクシーアイドル・澄川のんのも、『ちょびっ旅』の市川ディレクターやスタッフたちも番組が打ち切られても『旅屋』に協力してくれて、家族のように温かい。 ところが後半の『旅屋』の依頼は厄介だ。依頼人は『ちょびっ旅』の元スポンサー〈江戸ソース〉の江田会長で、彼女が幼い頃に生き別れた妹の一人娘、つまり姪の元に行って共に妹の墓参りをしてほしい、墓前に供えて欲しいと袱紗を託されるというプライベートに踏み込んだ内容。 そのミッションをクリアすれば『ちょびっ旅』を復活させるとの言葉に沸き立つおかえりや萬社長たちだが、江田会長が訪ねて欲しいという姪の名前を聞いた途端に萬社長や市川ディレクターらが顔色を変える。 こちらの話は最初の依頼以上に家族関係に踏み込んだ話だった。おかえりのキャラクター通り真っ直ぐに姪・国沢真理子にぶつかるのだが、見事玉砕。さらには萬社長まで行方不明になってしまう。 長年拗れた関係を修復するのは難しい。家族(元も含めて)なら尚更のこと。そこをおかえりがどう繋ぐのかと思っていたが、おかえりが何かをしたというよりはタイミング良く彼女が現れたという印象。 ただおかえりの年齢といいキャラクターといい、真理子や萬社長にとって良い出会いだったということだろう。 旅に直接行けなくても『美しい風景を、とびきりの笑顔を、きらきらした思い出を』届けてくれるおかえりの旅。 おかえり自身も『おかえり』が聞きたくて旅をしている。『おかえり』と言ってくれる人がいる。そのありがたさを感じるために旅をしているのかも知れない。 旅と『おかえり』。反対のようで繋がっている、良いタイトルだ。

Posted byブクログ

2022/03/03

この表紙の鮮やかな青空のような清々しい物語だったなぁ。 私は、旅はどこへ行くかではなく、誰と行くかだよなぁと思ってきた人なんだけど、おかえりの旅は違う。旅って出逢いなんだなぁ、と思わせられる。 おかえりはとっても元気でとっても清々しくて、まさしく表紙の青空のよう。 周りの人に可愛...

この表紙の鮮やかな青空のような清々しい物語だったなぁ。 私は、旅はどこへ行くかではなく、誰と行くかだよなぁと思ってきた人なんだけど、おかえりの旅は違う。旅って出逢いなんだなぁ、と思わせられる。 おかえりはとっても元気でとっても清々しくて、まさしく表紙の青空のよう。 周りの人に可愛がられ、おかえりも周りの人に元気を与える。 こんなおかえりの旅をもっとたくさん読みたいなと思っていると、後半はちょっと重い話に‥‥。 後半の人間模様に釘付けになってしまいページを捲る手が止まらなくなってしまいました。 人を許すことや、前へ進むこと、これは簡単なことではない。何年もかかってしまうこともある。でも進めた時にはやっぱり表紙のような青空が待っているなぁ、とまた表紙を眺める私。 とても良い読後感でした。 続編も楽しみです。

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2022/02/14

元アイドルの丘えりか。 年とともに出演依頼は減少し 旅番組ひとつだけが現在のレギュラー。 だが「おかえり」は、その番組が好きだった。 知らない土地に行って人とふれあい その場所の魅力を視聴者に伝えること。 もともと旅好きの彼女にとって 長年一緒に番組を作ってきたスタッフ含め それ...

元アイドルの丘えりか。 年とともに出演依頼は減少し 旅番組ひとつだけが現在のレギュラー。 だが「おかえり」は、その番組が好きだった。 知らない土地に行って人とふれあい その場所の魅力を視聴者に伝えること。 もともと旅好きの彼女にとって 長年一緒に番組を作ってきたスタッフ含め それはとても大切な仕事だったのだ。 ちょっとしたミスでスポンサーを怒らせ 打ち切りになるまでは…。 落ち込む「おかえり」のもとに ひとりの女性客が訪れた。 彼女の娘は旅番組のファンだったが 難病に倒れて生きる気力を失っているという。 女性は「娘の行きたかった場所に代わりに行き 旅の様子を記録して見せることで 手術を受ける気持ちを呼び起こさせて」と 費用・報酬を添えて頼み込む。 悩んだ末に引き請け、目的地に向かう「おかえり」。 ところが晴れ女の彼女にしてはめずらしく 現地は最悪の天候。 スタッフなしのひとり旅では 撮影もレポートも自分でやらねばならず 期待していたはずの景色も得られない。 あの旅番組のように明るく楽しいものをと 思えば思うほどうまくいかない。 けれど、なんとしてもやりとげなければ…。 というのが、まず前半。 艱難辛苦ありつつも、素敵な出会いがあって 旅は無事に終えることができます。 この成功に気をよくした事務所の社長と 他にも旅行の代行を引き請けたりして タレントじゃなくて「旅屋」だな〜 でもそれも充実感があって楽しいな〜 なんて思いはじめた頃、後半が始まるのです。 全体に、すごく人間関係に心揺さぶられる話。 主役の「おかえり」も苦労人だし 事務所の社長や、たったひとりの女子社員 (その事務所、タレントも 「おかえり」だけなんですけどね) 旅番組のスタッフたち、旅先で出会う現地の人たち 前半と後半の依頼に関わる家族…。 ああ〜、やっぱり旅はいいっ!!  旅に出ようよ、明日から。  いいことあるよ、大丈夫!  (P78)

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2022/02/09

泳ぎ続けないと死んでしまうマグロ! いいえて妙だった。 私も旅が好き。 旅をベースにしたこの小説はこの時期に読んでいてなんだかとっても嬉しかった。

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2021/11/11

丘えりか=おかえり 旅番組のリポーターをクビになり、旅に行けない人の代わりに旅をする旅屋となる。 旅って、大事だ。 人は今いる場所からやっぱりどこか遠くへたまには行かなきゃ、とつくづく思った。 この2年、旅や、人との触れ合いが少なくて、狭い世界で生きてると、あー、旅に出たい!と...

丘えりか=おかえり 旅番組のリポーターをクビになり、旅に行けない人の代わりに旅をする旅屋となる。 旅って、大事だ。 人は今いる場所からやっぱりどこか遠くへたまには行かなきゃ、とつくづく思った。 この2年、旅や、人との触れ合いが少なくて、狭い世界で生きてると、あー、旅に出たい!と思う。 体験すること、違う景色を見ること、ご当地のご飯食べたり、知らない人と話したり、方言を耳にしたり、無茶苦茶旅に出たい。

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2021/10/22

じんわりする作品だった。 旅は、2種類ある。物理的な旅と、心の旅。 誰かのために旅をする。それは重荷もあるけれど、とっても素敵だなぁ。 旅を通して、誰かの閉ざしていた心をゆっくりとほぐす。 おかえりちゃんだから、できたこと。 会長の思いを届けたときのシーン、うるっときた。伝わっ...

じんわりする作品だった。 旅は、2種類ある。物理的な旅と、心の旅。 誰かのために旅をする。それは重荷もあるけれど、とっても素敵だなぁ。 旅を通して、誰かの閉ざしていた心をゆっくりとほぐす。 おかえりちゃんだから、できたこと。 会長の思いを届けたときのシーン、うるっときた。伝わった。 今もきっと、コロナ禍で動けない人たちの気持ちを胸に、どこかで旅をしているんだろうなと想像した。 ふるさとに帰ったときのおかえりちゃんの物語が読みたくなった。きっと家族が暖かく出迎えてくれるんだろうな。続編に期待!

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2021/10/21

短編集かのように いろいろなところに旅をするのかと思いきや、 描写されてる行先は3箇所ほど。 途中で眠たくなったので、 読むのをやめました。 旅レポーターが依頼を受けて旅行する、話かな。

Posted byブクログ

2021/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

実直で楽観的な主人公が、旅の依頼を受けた人やその先にいる人のわだかまりを次々にほぐしていく物語り。 周りにどう言われようとも自分の直感を信じて行動する性格は、同著者作「奇跡の人」の去場安とどこか重なるところがあった。 主人公おかえりの感性で切り取られた風景、食べ物、そしてまわりの人々の営みが豊かで、ほんわりしててよかった。

Posted byブクログ