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感性の限界 の商品レビュー

4.1

75件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    2

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2012/12/01

人間の行為や意志は、人間が自分で思ってのことでは無い、ということ。 アンカリング効果により、行為は自分の思いとは違うところにいってしまう。自分の自由な意志と思っているけど、環境に適応すべくその選択をとっているだけ。などなど。 台本のようにセリフで進めるので、苦手なタイプだけど、限...

人間の行為や意志は、人間が自分で思ってのことでは無い、ということ。 アンカリング効果により、行為は自分の思いとは違うところにいってしまう。自分の自由な意志と思っているけど、環境に適応すべくその選択をとっているだけ。などなど。 台本のようにセリフで進めるので、苦手なタイプだけど、限界シリーズで一番面白かった。

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2012/08/13

いつものことながら、軽妙なタッチでフレーズが次々と出てくるので、正味90分ほどで読了。どちらかというと詳しい分野のことだったからなのかも。認知や哲学に興味はあるけど、とっつくところがわからない人が読むと展開が開けるとおもいます。

Posted byブクログ

2012/08/12

知的好奇心をガンガン刺激する「限界」シリーズの三作目。 ヒトはどこから来たのか? ヒトは何のために生きるのか? 今回も面白い話が満載でした。

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2012/07/23

『理性の限界』『知性の限界』に続くシリーズ第三弾。実感としてどんどん感性が権力を持つ時代になってきているなあと思う。なので、こうやって感性のどの辺りに限界があるのかを平易にまとめてくれている本というのはすごく有意義。 内容としては、感性のどのあたりに限界があるのかという話なので...

『理性の限界』『知性の限界』に続くシリーズ第三弾。実感としてどんどん感性が権力を持つ時代になってきているなあと思う。なので、こうやって感性のどの辺りに限界があるのかを平易にまとめてくれている本というのはすごく有意義。 内容としては、感性のどのあたりに限界があるのかという話なので、必然「行動主義者」「神経生理学者」「認知科学者」「行動経済学者」あたりのキャラの話が中心となる。「カント主義者」の立ち回りは相変わらずといったところでもうネタとなっているけど、今まで道化的なポジションしか担わなかった「急進的フェミニスト」がまともなことを言い始めたのは今回が初ではなかろうか。 また、前回から続く恋愛模様も少しずつ発展しているようでそれも楽しみといえば楽しみなのだが、次巻がどういうタイトルになるのかあまり想像がつかない(そしてそれは筆者の扱える領域を完全に超える可能性もある)。大体2年スパンで今のところ発行されているこのシリーズだが、果たして2014年にはどのようなタイトルを持った『限界』が出てくるのか、今から楽しみである。

Posted byブクログ

2012/07/21

『感性の限界』読了。これで『理性の限界』『知性の限界』『感性の限界』の限界シリーズを3冊とも読みました。深い哲学的な話を科学的な視点を交えて、わかりやすくおしゃべり形式で展開。知的にワクワクしました。

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2012/07/16

相変わらずこのシリーズは読みやすくて、色んなジャンルの話に触れられて好きなんだけど、 『理性の限界』『知性の限界』に比べるとインパクトに欠けてたかな…という印象。 行動経済学のアンカリングの話とかアイヒマン実験(答えを間違える度に電気ショックを与える実験)とか、 面白いテーマが...

相変わらずこのシリーズは読みやすくて、色んなジャンルの話に触れられて好きなんだけど、 『理性の限界』『知性の限界』に比べるとインパクトに欠けてたかな…という印象。 行動経済学のアンカリングの話とかアイヒマン実験(答えを間違える度に電気ショックを与える実験)とか、 面白いテーマが多いけど偶然なのか知っている話が多くて目新しさに欠けた。

Posted byブクログ

2012/07/15

「限界」シリーズは色々な立場の人がしゃべるシンポジウムという形を取っており、あるテーマについて立場毎の主張がいっぺんに見えて大変楽しく、かつスッキリ理解ができます。が、豊富な話題かつ、深い意見がさらっと書かれていることが多く、この本自体がある種のまとめ故、さらにまとめたりって言う...

「限界」シリーズは色々な立場の人がしゃべるシンポジウムという形を取っており、あるテーマについて立場毎の主張がいっぺんに見えて大変楽しく、かつスッキリ理解ができます。が、豊富な話題かつ、深い意見がさらっと書かれていることが多く、この本自体がある種のまとめ故、さらにまとめたりって言うのは困難ですね。

Posted byブクログ

2012/07/13

平易な対話形式で進んでいくので、とても読みやすい。 なおかつ、内容も幅広く、さまざまなことが論じられていて面白い。 特に「二重過程理論」や「アンカリング」の話は興味深い。

Posted byブクログ

2012/07/04

学問のスーパーロボット大戦。  スーパーロボット大戦と本書との相似点は主に2つである。 1.本書自体が一つの物語を形作ること。  スーパーロボット大戦は様々なアニメ、マンガのロボット物を一つの物語に収斂するように使用する。その時、全てのロボット物の物語を詳細に取り上げるのでは...

学問のスーパーロボット大戦。  スーパーロボット大戦と本書との相似点は主に2つである。 1.本書自体が一つの物語を形作ること。  スーパーロボット大戦は様々なアニメ、マンガのロボット物を一つの物語に収斂するように使用する。その時、全てのロボット物の物語を詳細に取り上げるのではなく、時に設定のみを、時に(ただ参戦させたかったがために無理やり後付けしたような)理由をつけて、ロボットを参加させる。しかし大元にあるのはオリジナルの物語である。  本書も様々な学問からその物語や設定を取り込み、オリジナルの物語を作り上げる。オリジナルとは「限界について」であり、限界というものを考えるにあたって、様々な「不」のつく学問理論を展開する。 2.使用した物語(学問)に興味を持たせる一方で、その骨子を知ることが出来ること。  スーパーロボット大戦は、その性質上様々な物語を取り込み、時にはあのロボットアニメの名シーンを再現し、時には別のロボットアニメのパロディやオマージュを展開する。あるいはデフォルメされたロボットの格好良さに惹かれたり、必殺武器の演出に感動したりする。ただし、それらは決してロボットアニメそのものを知ることではない。例えば、あるロボットアニメを好きな人に「ああ、うんそれスパロボ(スーパーロボット大戦)で見た」と言おうものなら、顰蹙を買うことは請け合いである。ただし、スーパーロボット大戦で気に入った・気になった物語を見たり触れたりすることは出来る。ある意味でカタログのような役割を有する。  本書もまた同様である。ある学問に精通している人に対して「ああ、うんそれ『感性の限界』で読んだ」と言おうものなら、何も分かっていないと諭されるか、怒られるか、呆れられるかの三択を辿ることになるだろう。重要なのは、興味の湧いた学問に対してその原典に触れることだ。本書によって全てを分かろうとしてはいけない。詳細ではなく骨子に触れただけのことだ。  僕は決して本書を否定したくてこのレビューを書いているのではない。重要な事は、それがどのような形であれ、再構成され、咀嚼されて、新しい物語が付与されて、それぞれの学問とは別の興味深い様々なオリジナルの発想と出会えることだ。  それぞれの学問がそれぞれに探究してきたものは、実はこのようにクロスオーバーできるのではないか、このようなifの物語が生まれるのではないか、その先に新しい何らかの可能性が秘められているのではないか。  そういった好奇心をくすぐられるとても面白い本だと思う。

Posted byブクログ

2012/07/01

限界シリーズ第三弾は不合理性、不自由性、不条理性について。愛・自由・死とは何か。哲学的な問題だが、科学的にそれらの問題についてせまる。

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