おそろし の商品レビュー
登場人物の心情や背景が丁寧に描かれていて、面白く読むことができた。もうちょっとぞくぞくさせてくれてもよかったかなー。
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第一話 曼珠沙華 第二話 凶宅 第三話 邪恋 第四話 魔鏡 第五話 家鳴り 「twin peeks」的、百物語的でもある。
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楽しみにしていた宮部みゆきの時代小説。しかも百物語といわれては読まずにはいられません。 一つ一つのお話しに人間の弱さ、恐ろしさ、ゾクっとするような亡者の描写など細かく描かれていて短編としてはかなり楽しめました。でも最終章が…この流れありきの小説なのだろうとは思いますが、個人的に好...
楽しみにしていた宮部みゆきの時代小説。しかも百物語といわれては読まずにはいられません。 一つ一つのお話しに人間の弱さ、恐ろしさ、ゾクっとするような亡者の描写など細かく描かれていて短編としてはかなり楽しめました。でも最終章が…この流れありきの小説なのだろうとは思いますが、個人的に好きにはなれなかったので残念です。
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お初シリーズの劣化版。。。最近の宮部みゆき作品は力が落ちたなー。 どうしたんだろう。才能の泉が枯れたのかしら?昔の本は好きだったのになー。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
不幸な目に遭った娘が、江戸に住む叔父の家に居候しながら、リハビリのために人々の少し怖くて不思議な話を聞き取っていく、という、 少しかわった趣向の物語。まぁまぁホラー。 本作には5編の短編がおさめられているが、どれも少しずつ関連していて、最後に一つの決着がつく流れになっている。 ただ、夜中に一人で読んでいると、最後の話が無性に怖くて、 寝る前に別の本で気分をクリアしてしまった。 明るい時に読めば、そこまで怖くなかったと思うのだけど。 まだ続いていくような流れだったので、続編がそのうち出るのかも。 しかし、なるべく怪異には遭いたくないものだとしみじみ思う。
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いや、充実感。 恐ろしい物語を、自らも心に大きな傷を負った娘が聞く、 ちょっとした100物語の体なのだが、ひとつひとつの物語も丁寧で、 かつ最後にきちっとオチまであるという、丁寧な作品集。 宮部作品で死人が扱われる場合、 かなりの確率でひやりと残酷だと言うのが個人的な感触な...
いや、充実感。 恐ろしい物語を、自らも心に大きな傷を負った娘が聞く、 ちょっとした100物語の体なのだが、ひとつひとつの物語も丁寧で、 かつ最後にきちっとオチまであるという、丁寧な作品集。 宮部作品で死人が扱われる場合、 かなりの確率でひやりと残酷だと言うのが個人的な感触なのだが、 今回はその中にも前向きな感触があって、少しほっとした。 ところが★5つ!と言えなかったのは最後のオチが、 丁寧に引っ張って来た割にはちょーっと肩すかしだったことでしょうか。 ここまでうまくつないで来たのに、そのオチか〜う〜ん。 スティーブンキングの化け物が出て来て終わりパターンほどではないが、 人外のものを出すにしても、もうちょっと、、
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本当に恐ろしいものは、人の心の奥に潜む闇なのか。宮部みゆき版百物語。 ある事情から江戸の袋物屋に移り住んだおちかは、店の主人からある頼みごとをされる、それは店を訪ねるお客の怪異談を聞くことだった。 宮部みゆきらしく、おそろし、は単なる怪談ではない。 その説明しがたい超常現象も...
本当に恐ろしいものは、人の心の奥に潜む闇なのか。宮部みゆき版百物語。 ある事情から江戸の袋物屋に移り住んだおちかは、店の主人からある頼みごとをされる、それは店を訪ねるお客の怪異談を聞くことだった。 宮部みゆきらしく、おそろし、は単なる怪談ではない。 その説明しがたい超常現象も、誰の心にも生じかねない心の闇が原因・・・欲に捕らわれ己を可愛しとし他者を顧みない・・・その醜い思いが怪異の裏に透けて見える。 宮部みゆきの小説は、時代を変え場所を変えて繰り返し、人の心の在り様を現代人に問いかけているように見える。
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ある事件をきっかけに心を閉ざしてしまった主人公おちか。 原因は誰にとってもいい子でいようとした自分にあると自分自身を責め続け人との交わりを絶とうとしていた彼女を取り囲む人々の優しさが身にしみた作品でした。 おそろしい不思議な話なのに怖さがない。 切なくて悲しくて、それでいて話終え...
ある事件をきっかけに心を閉ざしてしまった主人公おちか。 原因は誰にとってもいい子でいようとした自分にあると自分自身を責め続け人との交わりを絶とうとしていた彼女を取り囲む人々の優しさが身にしみた作品でした。 おそろしい不思議な話なのに怖さがない。 切なくて悲しくて、それでいて話終えた人たちの晴れ晴れとした姿。 誰かの話を聞き、誰かに話をする。 私だってそうだ、それで気持ちがうんと軽くなることがよくある。 ごくごく当たり前のことを思い出させてくれました。
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短編集かとおもいきや、すべてが一本の道に通じているので、読み進める手が止まらない。 なのに、やっぱり、肝心のオチがちょっと残念。
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ひとつひとつの物語から始まり、最後はみなさん総動員笑 怖い体験には違いないんだけど、登場人物たちのあたたかさが全体を覆っていてほんわかした感覚になる。 訪問してきた人の話を聴くたびにおちかがどんどん自分の体験を再体験し、漠然と怖いものから過去として自分の一部にしていく心の動きは、...
ひとつひとつの物語から始まり、最後はみなさん総動員笑 怖い体験には違いないんだけど、登場人物たちのあたたかさが全体を覆っていてほんわかした感覚になる。 訪問してきた人の話を聴くたびにおちかがどんどん自分の体験を再体験し、漠然と怖いものから過去として自分の一部にしていく心の動きは、江戸時代の物語とはいえ、通じるものがあった。 最後の流れからすると、まだ続くのかな??
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