おそろし の商品レビュー
宮部みゆきの歴史物はいいです(*^^*) ストーリーも短編調なので読みやすいですね。でも登場人物が多くて少しこんがらがりました笑 おちかが過去の辛い体験と向かい合う健気な強さ、気丈さが、10も年上の私からみても憧れます。 ストーリーはラストが少しファンタジーちっく。幽霊の話な...
宮部みゆきの歴史物はいいです(*^^*) ストーリーも短編調なので読みやすいですね。でも登場人物が多くて少しこんがらがりました笑 おちかが過去の辛い体験と向かい合う健気な強さ、気丈さが、10も年上の私からみても憧れます。 ストーリーはラストが少しファンタジーちっく。幽霊の話なのでアリなのかもしれないですがちょっと残念なところです。 あんじゅうも早く読みたいです。
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主人公のおちかが百物語?を聞きながら自分の過去に向き合ってゆく。書評にかかれているように、心理療法というジャンルかもしれん。 面白かったが、結構怖かった…
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■ 袋物屋の三島屋。ここにおちかという娘がいる。 おちかは三島屋主人夫妻にとって姪にあたるが、女中として奉公している。 おちかにはふさげない心の傷を抱えていた。 そんな娘がひょんなことから主人の客の怪異話を聞くことになる。 5本の短編からなる物語。中心はおち...
■ 袋物屋の三島屋。ここにおちかという娘がいる。 おちかは三島屋主人夫妻にとって姪にあたるが、女中として奉公している。 おちかにはふさげない心の傷を抱えていた。 そんな娘がひょんなことから主人の客の怪異話を聞くことになる。 5本の短編からなる物語。中心はおちかと三島屋。 それぞれ怪異譚で、それそのものは1話完結。 最終的にはスっと糸が通るカンジでスッキリします。 各話理不尽さ、どうしようもない歯車の食い違いみたいなものが漂いますが、親が子を思ったり、兄が兄らしく弟妹を可愛がり、弟妹が兄を慕う、そんな当たり前の情景がステキです。 やはり宮部みゆきさんはいろんな事件や怪異を通して情を描くのがお上手だと思いました。 ぶっちゃけ、「まぁ、大筋はこうなるだろうな」ってのは見えるんですが、時代物らしく読後はスッキリします。
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話のまとめ方は流石。あっという間に引き込まれて私も座敷に座っておちかの話を聞いている気分になった。序盤に出てきた登場人物たちが集結するのは良いなと思ったが、無理に全員出す必要もないのでは、とも。でも盛り上がりに欠けたので三つ。
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ある事件によって心を閉ざしがちとなったおちかが様々な人の不思議な物語を聞いていくうちに再生していく様子を描いた時代小説。 連作形式となっていますが、各話でそれぞれの人物が語る話が本のタイトルである『おそろし』の通りなかなかの怖さです…… その怖さというのは怪談的な要素もあるの...
ある事件によって心を閉ざしがちとなったおちかが様々な人の不思議な物語を聞いていくうちに再生していく様子を描いた時代小説。 連作形式となっていますが、各話でそれぞれの人物が語る話が本のタイトルである『おそろし』の通りなかなかの怖さです…… その怖さというのは怪談的な要素もあるのですが、人の心の闇を描いたところもあるのが印象的。超常的なものだけでなく、人の怖さという二つの相反する怖さを同居させつつしっかり描けるのはやはり宮部さんの巧さだと思います。そして怖さだけでなくそれぞれの話で、各人物たちが抱える罪の意識や切ない展開などもあって、それが少しの物悲しさを残していってくれるので各話ホラーとしてだけでなく、非常に味わい深く読むこともできました。 そして巧いといえば文章表現もすごい!第三話の『邪恋』ではおちかが抱える過去の事件についておちかが女中に語る話になっているのですが、言葉にするのが難しい微妙な感情を綺麗かつ分かりやすい文章にまとめられています。 やっぱりこれだけ売れている作家さんは、自分なんかが書く文とは格が違うなあ……と改めて思い知らされました(笑) 怖さや悲しさだけでなく、人の優しさもしっかり感じさせてくれるのも宮部さんの時代小説の特徴だと思うのですが、その点もばっちり!怖さも悲しさも優しさも感じさせてくれるとても充実した読書の時間となりました。
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主人公おちかはある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。 ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。 ある日叔父の伊兵衛はおちかに、客の対応を任せると告げ出かけていく。 客と合ったおちかは、次第に話しに引き込まれていき、いつしか ...
主人公おちかはある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。 ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。 ある日叔父の伊兵衛はおちかに、客の対応を任せると告げ出かけていく。 客と合ったおちかは、次第に話しに引き込まれていき、いつしか 次々に訪れる客の不思議話はおちかの心を溶かし始める・・・というあらすじ。 また怖い話かなと思ったら、確かに、途中怖いんだけど ただの怪談話で終わらない・・・。 1つ1つの短編かと思いきや、最後で繋がっているところさすがですね~ おちかの成長も頼もしく、五話の家鳴りは凄く良かったです でもなんだか少し切ない終わり方でした
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L 目の前で許嫁を兄と慕う男に殺された娘おちかに叔父の伊兵衛が始めさせたのは百物語を聞き集めること。百物語を聞かせるのは人には言えない思いをして生きてきた人々。おちか自身、人々の話を聞くことで心を開いていく。 何気に百物語が古い話ではなくて関係者が未だ生きていることがミソ。ク...
L 目の前で許嫁を兄と慕う男に殺された娘おちかに叔父の伊兵衛が始めさせたのは百物語を聞き集めること。百物語を聞かせるのは人には言えない思いをして生きてきた人々。おちか自身、人々の話を聞くことで心を開いていく。 何気に百物語が古い話ではなくて関係者が未だ生きていることがミソ。クライマックスはそれほどドラマチックでなかったのが残念。屋敷の怨念?がやや曖昧だったからか。 それより心が戻ったおたかの本体は大人で戻った心は子どもってこと?助かったからって生きづらそう。
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江戸時代。怪談のお話。 怪談に纏わる物語を紡ぎながら主人公自身が成長していく。 短編形式なのでテンポよく読めます。 時代小説ということもあり文章の日本語が非常に美しい。小説とはこうあるべきだと感じました。 シリーズ化ということで次作が楽しみです。
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感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201205/article_4.html
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
江戸時代、最愛の人を無くしてしまったおちかは心をふさぎ込んでしまう。 両親の元を離れ、叔父夫婦の商家で働くことになった。 黙々と働く日々が続いていたが、ある日客の対応を頼まれ、 身の上の話を聞かされるはめになってしまう。 恐ろしく奇妙な話だが、引きこまれ聞き入ってしまうおちか。 これが発端となり、叔父は奇妙な話を募集しおちかに聞かせるということを提案する。次々と聞かされる物語を聞き、おちかの心にも変化が訪れる。 こうして百物語りは始まった。
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