おそろし の商品レビュー
先日読んだ、「あんじゅう」 実は2巻目だったのね。と慌てて1巻を。 怪談話をつづける百物語・・・ 真に語るは、人の業・・・
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悲しい想いも後悔も、恨みも怒りも、それらは全て過去の事。そんな想いに縛られて生きるのは止めて前を向こうという気にさせられる・・・ような気がするけど現実は難しいかな?とも思ったり。
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これぞまさしく宮部みゆきの世界。 三島屋変調百物語…聞き手におちかを選んだ三島屋のご主人の心情とは…。おちかが聞き手になったのも、はたまた語り手となるべく事があったのもこれまた運命とでも言わざるをえない。 縄田一男の解説に「怪談による心療内科」とあるが、まさにそうだと思う。 今...
これぞまさしく宮部みゆきの世界。 三島屋変調百物語…聞き手におちかを選んだ三島屋のご主人の心情とは…。おちかが聞き手になったのも、はたまた語り手となるべく事があったのもこれまた運命とでも言わざるをえない。 縄田一男の解説に「怪談による心療内科」とあるが、まさにそうだと思う。 今まで平気で読み続けたのだが、最後の最後で読みながら目頭が熱くなり、そして身震いさえした。
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終盤、良助は蔵に出てこないのだな、と思ってたらきっちりダークに回収してくるあたりさすが。毒こそ宮部みゆきの真骨頂だと改めて。
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おそろしというからには怖いのか、と思ったけど、ただ怖いだけではなかった。 最後はちょっと泣ける。続きが出そうな感じだったけど、出るのならぜひ読みたい。
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同作者の「あかんべえ」を彷彿とさせる、死者と現実の人々が行きかい、助け合い、戦う物語。途中では人の醜さ、悲しさに暗澹となることもあるが、最後は涙せずにはいられない。時代小説の語り手としての宮部みゆきの真骨頂。
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辛く悲しい過去を負った人たちの話を聞く。話すことで過去を整理し、前へ進む人たち。 いろいろな人たちの想いと力を借りて、自分自身と向き合っていく。 宮部さんらしい、短編の重なりです。
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宮部みゆきの怪談ははじめて。 うん、やっぱり大御所はなに書いても面白いわ。 最後若干ご都合主義的な部分も無きにしも非ずかなーとは思うけど、 十分面白かった。
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面白かった。どの話も切ないなー。特に おちかの話は印象的。松太郎の想いが辛 い。残されたおちかも辛い。おちかの死 んだ松太郎への想いが死んだ良助に辛 い。読んでる私も辛くなった。みんな辛 い。でも続編が楽しみ。
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宮部みゆきのおそろしを読みました。 三島屋変調百物語事始という副題がついています。 袋物を扱う三島屋に川崎宿の旅籠屋からおちかという姪がやってきます。 そのおちかは実家でとある事件に巻き込まれてしまい、後悔にさいなまれているのでした。 そのおちかがたまたま来客から恐ろしい事件...
宮部みゆきのおそろしを読みました。 三島屋変調百物語事始という副題がついています。 袋物を扱う三島屋に川崎宿の旅籠屋からおちかという姪がやってきます。 そのおちかは実家でとある事件に巻き込まれてしまい、後悔にさいなまれているのでした。 そのおちかがたまたま来客から恐ろしい事件の打ち明け話を聞いたところから、おちかの心に変化が起こってきます。 来客もおちかに話をしたことにより、心のわだかまりを溶かしていきます。 3人の来客の恐ろしい出来事を聞いて、そして自分自身に起こった物語を話して、おちかは目の前に起きている事件と対決しようとするのでした。 大団円では、来客の話に出てきた今はこの世にいない人たちがおちかを助けてくれるのでした。 宮部みゆきらしい、心が暖かくなる物語を楽しみました。
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