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追想五断章 の商品レビュー

3.7

320件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    132

  3. 3つ

    102

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2016/05/08

温存してた米澤穂信をとうとう読んだ。 相変わらず、大きな山があるわけではないけど、しみじみと面白いというのか、読み終わると、うん、面白かったな、となるお話。 リドルストーリー、という言葉をそもそもこの小説で初めて知って、さらにその逆展開で物語が進んでいくところが、自分にとっては興...

温存してた米澤穂信をとうとう読んだ。 相変わらず、大きな山があるわけではないけど、しみじみと面白いというのか、読み終わると、うん、面白かったな、となるお話。 リドルストーリー、という言葉をそもそもこの小説で初めて知って、さらにその逆展開で物語が進んでいくところが、自分にとっては興味深かった。 160504

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2016/04/26

20160425読了。 5つのリドルストーリー。 生前、父が書いた断章を娘と古本屋の居候が探す。 一瞬、ロス疑惑を連想してしまった。

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2016/04/24

再読になる。前に読んだ時に感じたことをはっきり覚えていないのだが、前より今回の方が引き込まれて読んだ気がする。5つのリドルストーリーと、全体で1つのリドルストーリーとして楽しめる。楽しい気持ちになる…とは少し違う。 2016/4/21

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2016/03/25

五つのリドル・ストーリーを探していくお話…と見せかけて、読み進めていくうちに物語の本当の顔が見えてくる。不思議な作品でした。リドル・ストーリーの残された一行が気になるがそう簡単には読ませてくれないところには焦らされますが、だからこそ先が気になって読んでしまいます。 冒頭の作文が、...

五つのリドル・ストーリーを探していくお話…と見せかけて、読み進めていくうちに物語の本当の顔が見えてくる。不思議な作品でした。リドル・ストーリーの残された一行が気になるがそう簡単には読ませてくれないところには焦らされますが、だからこそ先が気になって読んでしまいます。 冒頭の作文が、物語の終盤で大きな意味を持つのも面白い。2回目を読むと、全く印象が変わる作品だと思います。(図書館)

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2016/02/10

「父が遺した5編の小説を 探してほしい」 古書店に居候する主人公が、 とある女性に、依頼される。 5編の小説は、 リドルストーリー【結末のないお話】。 最後の一行だけを抱えたその女性と、 一編一編を辿るうちに 過去の 不可解な事件が浮かび上がり... よくできてます

Posted byブクログ

2016/02/07

読み始めてからしばらくは 何が物語られるのかすらわからない。 かなり読み進めてからようやく これは20年以上前に起こった ひとつの事件の真相に迫りつつ あるのだと理解する。 ひとつの真相にたどりつくまでに 一人の男が 自分の人生には 欠片ほどの物語も含まれては いな...

読み始めてからしばらくは 何が物語られるのかすらわからない。 かなり読み進めてからようやく これは20年以上前に起こった ひとつの事件の真相に迫りつつ あるのだと理解する。 ひとつの真相にたどりつくまでに 一人の男が 自分の人生には 欠片ほどの物語も含まれては いないのだと知る。 そうして 五つの断章が指し示す真相に 行き着くことをやめ 何ひとつ物語を残さぬ人生に埋もれることを 諦めとわずかな失意の中に選んだその男の心に 期せずして物語は その素顔を明らかにする。 もはや誰にとっても意味を持たぬ… しかし知り得た者の心の深奥には 一生巣食い続けるに違いない真相は その物語の衝撃的な華々しさとは裏腹に この世からはただ埋もれ 忘れ去られ 消えてゆく。 そこには幸せも 不幸すらも生まれずに。 読み応え充分。ただし読み終えて心は重い。

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2016/01/31

“ある年代以上”ながら、“あの事件”には思い至らなかった。「ビブリア」とは似て非なる古書店ミステリー。事件の“真相”は途中で見えたが、リドルストーリーに引っ張られて最後まで楽しめた。

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2016/01/21

≪問題は,わたし自身のことです≫ リドルストーリー好きなので,「え?結末をその都度出しちゃうの?!」と思ったけど,いやー面白かった. 5つのリドルストーリーも面白いし,「アントワープの銃声」の真実につながったカタルシスはため息がでちゃう程に驚きと悲しみがごっちゃまぜ。 こんな読...

≪問題は,わたし自身のことです≫ リドルストーリー好きなので,「え?結末をその都度出しちゃうの?!」と思ったけど,いやー面白かった. 5つのリドルストーリーも面白いし,「アントワープの銃声」の真実につながったカタルシスはため息がでちゃう程に驚きと悲しみがごっちゃまぜ。 こんな読後の感覚を味わえてよかった. さて,僕の物語はどうだろうか. あなたの物語は,どう続いていくのだろうか. どう,語られるものだろうか. どう,語ってきたのだろうか. 覚えていること,感じたこと. 本当にあっていますか?

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2016/01/17

現在の菅生芳光の物語の中に 昔の父親の小説が現れてきて なんなんだろうと、ずっと掴みかねて 結局、最後までスッキリわかるということはなく この小説はいったいなんだったんだろうと 不思議な気持ち

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2016/01/09

米澤穂信さんらしい、あまり救われない感じの話だけども、真相はしっかりしてて読後はわりとスッキリした感想。面白かった。 短編の結末が、入れ違ってるのは読めたけど、それがメッセージになってる事までは読めなかったな。

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