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モンスター の商品レビュー

3.7

1080件のお客様レビュー

  1. 5つ

    193

  2. 4つ

    396

  3. 3つ

    332

  4. 2つ

    68

  5. 1つ

    20

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2023/10/31
  • ネタバレ

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醜さゆえに虐げられ、故郷を出て行った『和子』が、金や男を得る手段としてではなく、美しくなることを目的として、金を得て、整形を繰り返していく。美しくなる自分に喜びを感じ、美しくなるにつれて強くなる周囲の嫉妬と羨望をも喜びと変えて。 そして、自分の中にある英介への恋のため、『未帆』として故郷に戻る。かつて、醜いことで『和子』を蔑んでいた人々が、『未帆』の美しさに吸い寄せられ、称賛する。『未帆』はその人々に復讐していく。 ついには、その美しさで英介をも虜にしてしまう。幸せの絶頂にあるはずの『未帆』の中で『和子』が動き出す。『和子』として愛されていないと。 今の時代では美しさの解釈は少し変わってきているよなぁとは思いつつ、人々の根底にある美しさに対する憧れや嫉妬、光背効果などは変わらないように感じました。同じように醜さに対する嫌悪感や嘲笑、劣等感も。 過去や環境のせいで、美しさに取り憑かれざるを得ない和子に悲しさと共感を感じました。

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2023/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すごく面白かった! 百田尚樹さんといえば永遠の0が有名だけど、全然違う作風。 主人公は醜い顔で生まれ、辛い思いをたくさんする。しかし、人生をその顔で惰性でやり過ごさず、美しく生まれ変わるという選択をする。自分の納得のいくように、かつて好きになった男性達に再び関わっていく姿がかっこいいと思った。

Posted byブクログ

2023/10/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この作品は、、、本当に心に刺さってしまった。 人間、特に女性は世間から「美しさ」を求められることが多く、私も今まで生きてきてそのことをひしひしと感じてきました。 しかし、美しい容姿を手に入れたからといって、必ずしも幸せになれるとは限らない。とても深いお話だなと思いました。

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2023/10/19

8点 本当にありそうな話。 それゆえに結末にどんでん返しや感動要素は無く、自然に読み終えた。分厚いのにとても読みやすく面白い作品でした。 女性は美しさで人生が決まるのは本当にその通りだと思う。

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2023/10/12

エグい。前半は「ブス」について、後半は「セックス」について。気持ち悪くなるけどやめらなかった。でも最後だけ尻すぼみに思えた。 今後ブスって言葉は使いたくないな。

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2023/10/08

「輝く夜」以来2冊目に読んだ百田作品。 賛否両論の様ですが、私は面白かったです。 先が知りたくて途中でやめられず、半分徹夜になってしまいました。 TVで見るご本人はよくしゃべるめんどくさいおじさんのイメージで、とてもこのような女性の心理を描いた作品を書く人には思えず、読んだ後、ネ...

「輝く夜」以来2冊目に読んだ百田作品。 賛否両論の様ですが、私は面白かったです。 先が知りたくて途中でやめられず、半分徹夜になってしまいました。 TVで見るご本人はよくしゃべるめんどくさいおじさんのイメージで、とてもこのような女性の心理を描いた作品を書く人には思えず、読んだ後、ネットで同一人物かどうか、再確認してしまいました。(笑) 内容は重たいんだけど、主人公の心理もどこかチグハグで現実的じゃなかったからかサクサクっと軽い感じで読めた。 「輝く夜」も面白かったし、百田作品、ものによっては好きみたいです。 (2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了日に記載。)

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2023/10/03

ミステリードラマを見ているようなドキドキ感。他人からのおすすめだったため、自分の好みとは異なるジャンルだった。本を読むということ自体が本来、学びを得るための役割だけでなく、趣味の1つであったことを思いださせてもらった。 物語は不細工に生まれた女が、嘗ての初恋の相手との再会を夢見て...

ミステリードラマを見ているようなドキドキ感。他人からのおすすめだったため、自分の好みとは異なるジャンルだった。本を読むということ自体が本来、学びを得るための役割だけでなく、趣味の1つであったことを思いださせてもらった。 物語は不細工に生まれた女が、嘗ての初恋の相手との再会を夢見て、美容整形を経て変貌を遂げるというもの。 自分自身も服や髪、化粧品に少なくともお金と時間を費やしている1人であり、その行為は美しくなることで得られる周囲からの反応や好意にあぐらをかいていたのだと、はっとさせさせた。そして、そもそもその美しさの最終目的はなんだろ。何を手に入にいれたくて、どう生きていきたいんだろう。考えてみるけど明確な答えがでない。女の幸せとはなんだろう。 美しさと若さは何者にも勝る武器になる。それを認めてしまった上で、20代後半の自分は何を武器として生きていこうか。自分自身の核となる部分を見つめていきたい。

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2023/09/19

ニーチェ曰く「事実は存在しない。存在するのは解釈だけ」。本作品は元畸形的容姿を持つ田淵和子の純愛物語である。歪んだレンズで覗く「むこう側」と、磨いたレンズに映る「こちら側」、景色はどう見えるのであろう。題材は良いのだがステレオタイプな二元論的で単純化しすぎてるきらいがある。特に美...

ニーチェ曰く「事実は存在しない。存在するのは解釈だけ」。本作品は元畸形的容姿を持つ田淵和子の純愛物語である。歪んだレンズで覗く「むこう側」と、磨いたレンズに映る「こちら側」、景色はどう見えるのであろう。題材は良いのだがステレオタイプな二元論的で単純化しすぎてるきらいがある。特に美人への幻想とイケメンの欲望がそこまで直接的ではないだろうと感じる(百田氏の経験であろうか)。かつ美人がどれだけ有利か不細工がどれだけ不利か例示が冗長過ぎる。結果、文学作品として少し浅い印象。テーマや展開はよく内容は面白いので機会があれば一度読んでみても良いかもしれない。

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2023/09/10

『田淵和子』その人は醜女の容姿でバケモノと学生時代から罵られ,整形によって人生を一変したが… 何だか和子が不憫でならなかった。英介ではなく崎村を選ぶ人生だったとしたらと思う所が頭を掠めた。

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2023/08/06

サクサク読めた作品。 でも整形に対する描写はリアルじゃないかな。といっても、昔の作品だから、これくらいの解像度なのかな。 最後、私は、英介の取った行動に「ひどい」と思った。でも、和子にとったら、嘘ついて騙してきたけども和子を英介に認めてもらえたからハッピーエンドなのかな。

Posted byブクログ