モンスター の商品レビュー

百田尚樹【著】

2012/05/05

和子さんの中身が、残念すぎる。
美しくなりたい気持ちは、わかる。
だが作者さん側の、固定観念に捉われすぎなのでは？という
感じがするし、何よりもイチイチ説明がくどい。と私は感じた。

過去がこうだった。ああだった。という序盤は
もう、惰性で読んでしまった。いつ、展開していくのだろうか？と。
色々な伏線だったりするのだが、なんだか同情さえ出来ないと言うか…
中途半端と言うのか、結局全てを人のせいにしている女。
という印象しか受けなかった。
そこが余計に、なんだかなぁ…だったのかもしれない。

やっと展開してきた。と思ったら
風俗店の話。風俗のことを中心に書きたいのかしら。とも思えた。

昼間の「堅気の仕事」の部分での、職場の人間とのやり取りの中に
己の内面の醜さと対峙しようとはせず、都合よく回りが動く。
和子さんみたいなのがいたら、普通にクビだろｗとしか思えない。
それまで同僚に受けたイジメも、色あせる程に。

顔が変わるにつれて、急に言葉遣いが何の前触れもなく
変わっているのにも「？？」と思う。

その後で、とってつけたかのように
話し方講座。とやらの教室に通うのだけれども…。

復讐？的な事も、どこか陳腐。
どうせやるなら、とことんまで描いて欲しかった。

何よりも、やっぱり主人公の中身がペラペラすぎて
感情移入すらできない。
もしかすると、内面ブスを描きたかった。のかもしれないが
それでも、中途半端な気がする…

ところどころ、ご都合主義的な流れもある程度は
許容できても、それが続くと興ざめする。

もう少し、和子さんの性格や資質、過去の出来事で
形成されたものを、徹底的に貫いて欲しかった。
たとえ見た目が変わったとしても…。

2012/05/01

とても悲しいお話。
何の楽しみもなく長生きするよりも、短くても見た目華やかな人生を選んだ女性の話。

2012/05/01

美容整形なついては詳しく書かれててそれなりに興味は惹かれたが…
男が誰一人としてアホだしさ、まー、美人に目はないんだろうけど、浅はかばかりだし、主人公の女性も悲しい。ただ容姿のコンプレックスは本人にしかわからない苦しみがあるのよね。結局、「はじめまして」は見た目からだもんね〜。

2012/05/01

これが「永遠の０」と同じ作者の作品ですか？って聞きたくなるほど作風が違います。ちょっと期待はずれでした。

2012/04/30

一気に読みました。

単なる皮一枚で人の人生は左右される。
確かに、綺麗な人は小さな頃からちやほやされがちで
悪意をぶつけられにくい。
逆に他人に不快感を与えるほどの容姿なら
悪意をぶつけられやすいかもしれない。
主人公未帆（和子）は容姿による環境の変化を
物凄く客観的に捉えつつ有効に利用してゆく。
結局は初恋の人に振り向いて欲しかったからなのか。
ただ、お姉さんの言葉で彼女が
救われていたならいいなと思う。

わたしも美容整形に憧れてお金を貯めていた時期がありました。
止まらなくなりそうで怖くなって結局やらなかったけれど。

2012/04/30

タイトルだけ見ると、サスペンスやホラー、怪奇小説かと思ってしまう。
ブスに生まれついた少女から大人へのその変貌振りが事細かに記載されている。読んでいてグイグイと引き込まれる。
女もそうだけど、男もやはり生きていく上で外見は重要だ。見た目が悪いとそれだけでハンデを背負ってしまう。納得させられる内容ばかりだ。人間中身もそりゃ大事だけど、世の中外見からまず入ってしまうの仕方がないことだろう。見た目が悪ければ、周りの態度もそりゃ違うだろう。
ぶさいくはぶさいくなりに生きていくしかないが、やっぱり美男美女は得だなあ、とつくづく思っていることがこんなにストレートに小説になっているのには感心する。
それにしも、最後までグイグイと引きづり込まれてしまう内容だが、結末はどうなのだろうと、本のページ数が少なくなるつれ非常に心配になった。
別れ話のもつれで最後は殺人事件で終わるのか？と思って最後まで一気に読んでしまった。でも、なんだか最後あっけなく、これってハッピーエンドなのか？主人公は本当に幸せだったのだろうか？
終わり方がなにかしっくりこない。
それでも百田尚樹の「永遠の０」以来の読んで非常におもしろかった作品だ。ぜひ、友人にも勧めてみたい。

2012/04/30

12.04.30 読了。500ページの作品だが ぐいぐい読まされた。やはり後味は良くないが面白い作品。

2012/04/29

ある田舎町にやってきた、とんでもなく美しい美女。レストランオーナーという肩書きの裏に隠された、彼女の本当の狙いとは…？

この美女、実は整形美人であり、昔は悲しいほど不細工で、ある事件を起こしたせいでとうとうモンスターと呼ばれていたという…。

整形だったり風俗だったり、あまり知らなかった世界が詳細に描かれていて、なるほどと思いつつ、かなり内容は重たいです。相当気分が落ちたので再読はないかなと思います。

2012/04/26

男が単純なのか・・・
女が執念深いのか・・・

美しさは才能なのか・・・
器量の悪さは個性なのか・・・

自分らしく生きることを
地に足をつけて考えさせられた・・・

2012/04/26

なぜか読み進めるたびに食欲がなくなっていった一冊(笑)
多分、主人公の苦悩はすごいものだったんだと思った。
ただ、英介の為に全てを捧げた人生は幸せだったんだろうかと思った。
主人公にとって英介は綺麗な思い出のままで終われたからよかったけど、エピローグ読んで最低な男だと思った。
究極の「美」とは何かを考えれる一冊。