モンスター の商品レビュー

百田尚樹【著】

2012/05/17

恋愛ホラーファンタジーって感じ。手段が目的化してしまうことはあるが、和子は目的を達成できて、ハッピーエンドなんだろうな。思った以上に記憶に残りそうな作品。
自分がコンプレックスが多いせいか、男性でも女性でも、自分にコンプレックス持たない・持たないように見える人に惹かれるなぁ、と読みながら思う。

2012/05/20

内面も外見も醜いモンスターが整形によって、絶世の美女に生まれ変わる話。

主人公が整形を重ねて美しく変身していくにつれ、内面もどんどん変わっていく過程がめちゃくちゃ面白い。
ページをめくる手が止まらない。

整形の描写というか、どうすれば人が美しくなれるか？についても良く取材して調べている感じがあり、流石である。

2012/05/16

大どんでん返しでビックリ!! なんていうハラハラドキドキなストーリー展開はないけれど、女と男の本心が残酷なほど正直に描かれ、しかも気休めのフォローは一切ないのが清々しい。やっぱり『美』と『金』なんだよねぇ～～～

2012/05/15

『整形手術で人生は変わるか？』キャッチーな帯タイトルに思わず手にとりました。個人的にはまだまだハードルが高いと思っているので、徹底的に手を加えていく過程は、結構衝撃でした。美しくなる為の努力は、世の女性が誰もが通る道？！それにしても躊躇なく顔変えたいと思える人がどれほどいるんだろうか、、、

2012/05/15

永遠の０を知っていただけに、こんな話も執筆されるとは意外。
ただ、整形技術の取材など熱心にされているのが、非常に良く分かって読んでいて勉強になりました。

確かに人と出会って第一印象として見るのが、やはり外見。
外見で遊んでいそうな感じの人だったら「チャラいなぁ」とか、陰鬱そうだったら「暗いんだろうな」とか思ってしまいます。

女性の方ほど、外見を気にされる人は多いと思うので、女性はより共感を持てる話なのではないでしょうか？

整形まではしようとは思いませんが、人と接する事は多いので、身だしなみには気をつけようと改めて思った一冊です。

2012/05/14

「バケモン」と揶揄されるほど醜い容姿を持って生まれ、苦悩に満ちた少女時代を過ごした和子は、整形により誰もが羨むほどの美貌を手に入れた。
追い出されるようにして去った故郷へ戻った彼女の目的とは、彼女にとってほんとうの幸せとは。
男心とそれに翻弄される女心が描かれた本作は、人は外見と内面のどちらに惹かれどちらが大切なのかという答えの出ない問いを投げかけている。
かなしいエピローグ。

2012/05/25

ブルドッグのような顔の和子は幼い頃からバケモノ扱いされ、ある事件から故郷を追われる。その後死に物狂いで働き整形手術を何度も受けた彼女は、絶世の美女・未帆となって田舎に戻る。それはある男のためだった…　醜い彼女に対する周りの仕打ちや、整形で徐々に顔を変えていく過程、美女に対する男性の態度が大変リアルに描かれており、非常に参考になったし面白かった。「ただしイケメンに限る」なんぞとぼやいてブサメンな自分にいじけている男性は、是非これを読んで皮一枚の外見について考えてほしい。崎村カッコ良すぎ。

2012/05/13

不細工な女性が整形を繰り返して美女になり、生まれた街に戻ってくる。

ラストが物悲しい。
こういう話は他にもあるような気がするのだけど、結局どれだけ欲しいものを手に入れても満たされないし幸せになれないところが妙に切ないなぁと。

2012/05/11

決して共感できる話ではないですが、ものすごく引き込まれました。

ブルドッグみたいな顔の女性が、美容整形で絶世の美女に生まれかわる。まぁありがちと言えばありがちかもしれません。

美容整形外科の先生の話が面白かったです。
そして少しずつ少しずつ、整形を何度も繰り返す所が、リアルな気がしました。少し良くなると、あっちもこっちもとなりそうです。

生まれついての美人ではなく、「苦労して得た美貌」とはどういうものか。
和子にとってはまさに身を削って得た美貌。
この辺の執念はものすごいものがあります。
なんでそこまで？と思ったりしますが、子供の頃から醜い事で虐げられてきた経緯を読んでいると、和子の気持ちは分からないでもないような気もしてきます。

結局世の中顔なのか？
今まで生きてきた中で「美人は得だな」と思った事ありますしね～。
それにしてもここに出てくる男性が揃いも揃ってろくでもないのは、どういう訳なのでしょうか(笑)
崎村だけですね、まともだったのは。
作者は男性なのですが、これはリアルなのか？女性への警告か？(笑)

2012/05/11

整形と女の執念のお話。美醜が与える影響の強さと怖さ。ハロー効果からは抜け出せないなら、それがあることを認識して動きたい。