モンスター の商品レビュー

百田尚樹【著】

徹底的な整形

[鹿内美保]

そこまでの不細工だったのか…から、そこまで徹底的に整形したのか…と思いながら読み進めました。
サクサク読みやすい。
最後本人は幸せだったかもしれないけど、相手は糞だな…。
得るもの、失うもの、価値観は十人十色だなと思いました。

2024/11/28

プロット→外見が醜い女性が成人した後に整形をする。そして学生時代に憧れていた男性と恋をした後に死ぬ。

感想→恐らく実社会で外見が「好みでない」人に対して公然と悪口を言ったりする人はいないと思うが、実際のところ見た目よりも中身だと言う人であっても気に入らない見た目の人を見ると何だか嫌悪感を抱いたり、逆に好みの顔を見ると心がときめいたりすると思う。
それにしても主人公の女性の心理描写は恐ろしいまでに精緻で生々しい感じでした。
印象に残っているフレーズは見た目が悪い中身も悪くなると言うものです。
確かに僕の見た目がもう少し良ければ、もっと周りの女性にチヤホヤされたかもしれないし、そうすると俄然自信が出て来てもっと中身も純然として逞しい感じになっていたかもしれません。→今の私は青年期にありがちな何か出さなければならない感じはするが、何をすれば良いか分からないし、やり遂げる事が出来るのか不安なそう言う複雑な面持ちです。早くはっきりしたいな。
とにかく人間の顔面ってのは面白いもんだと思いました。

僕は将来美人とか可愛らしいってだけで結婚するのは控えたいです。
なぜなら僕の父親が若い頃少しばかり可愛らしいかったという理由で母と結婚して後悔してるのをみてるからです。
やはり人は中身だと思います。良妻賢母までとはいかなくても、家族を腰を据えてどっかりと支えてくれる女性を選びたい→出来れば湧き上がる根拠に乏しい自信をもつ人が良い（他人や社会の評価ばかり気にしてしまう落ち着かない人は嫌いだから）。

2024/11/27

初の百田さん。どんな話か分からず読んで、割と軽く一気に読めた。思ったよりエンタメだった。3.5点と言うところかなー。

2024/09/16

整形の手順がめちゃくちゃ細かい！すごい取材力やなぁ。読んでたら、整形に興味がでてくる。
2010年の作品という事は14年前。登場人物に喋らせる内容が、美人なら幸福な結婚が、、、とか、今ならハラスメントとして捉えられると思うが、たった14年前でもまだまだこんな考え方だったのか。

2024/09/14

整形依存症…
外見だけに固執してしまう。
それに気づかないで、次から次へと大金をはたいて整形を続ける精神に陥る事が恐ろしい…
でもこの主人公は、醜かった頃に好きになった人を何十年と愛し続け、ただただ純粋にその人に愛されたかっただけなのかなって思う。
そう思うと少し可哀想な気もする…
題材が整形をして美人になって、どう変わっていくのかというのが気になり、最後の結末も早く知りたくて一気読みしました！

2024/09/07

衝撃作。主人公の女性がまさに、モンスター。
最後の終わり方がどう落ち着くのか全く読めず。
どんどんのめり込んで一気読みでした。
ラストは…どう捉えたらいいのか？
しばし余韻に浸ります。

2024/08/15

妻の実家の本棚から拝借。自分では絶対に手に取らないような小説だったけど、読んでみたら面白かった。最初のうちは美容整形に対してしらけた気持ちだったけど、途中から応援したくなり、最後には切なくなった。

2024/08/07

一気に読めた。
主人公がどんどんたくましくなり、また努力を怠らなくてかっこいい。
私は憧れた。
あんなくだらない男の為にそこまで努力してて勿体ない。
初恋の思い出ではなく、全てを知っている男性と結ばれてほしかった。

2024/07/20

見た目のコンプレックスを抱えて生きてきた私(23)なので、びくびくしながら読んだ。
好みの本でおもしろかったけど、感情をかき乱されてわけわかんなくなった。
「自分はブサイクだ」と思って生きてきた分、共感できるところも多くて苦しかった。
和子ちゃん（未帆ちゃん）がこれだけの外見をしてて、これだけの反応を受けたら、性格まで醜くなるのは当たり前じゃね…

もちろん人間は見た目が全てとは思わないけど、それが有利に働くところも見ている。
でも私は見た目だけで人を判断するような薄っぺらい人間にはならないようにしたい。

2024/07/17

人は中身が大切。
人を見かけだけで判断してはいけない。

その根底にはある程度の顔。そう普通の顔が前提にあるのだろう。コンプレックスという言葉で表される範囲を超えた時、人はどう感じるのだろう。
何とも言えない切なく悲しい物語なのか。幸せだったのか。
美しさを求め続けた一人の女性の半生を、いかに男が愚かでどうしようもない生き物かという事を痛烈に語っている。
女性にとっての幸せと、男にとっての幸せは交わることのない永遠のテーマなのか・・・・。