無限の網 の商品レビュー
ひとりの芸術家の自伝。社会的なことはわかりにくく、個人的なことはわかる気が。 人は謎であることを再確認。 それが芸術のひとつの効能なのかも。
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統合失調症あるあるなんだな~~~~~こういうの 分かっちゃいたが、結構ハードなことしてたんだな・・・草間彌生・・・
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草間彌生さんの自伝。確かな言葉で綴られるあまりにも過激な生き様にひたすら驚いた。精神の病とせめぎ合いながら唯一無二の草間アートを作り続けたその強靭な精神力には感服するばかり。ジョセフ・コーネル、ストーカーじゃん!とも思ったが、この年の離れたパートナーに敬意を払っていた彌生さんも立...
草間彌生さんの自伝。確かな言葉で綴られるあまりにも過激な生き様にひたすら驚いた。精神の病とせめぎ合いながら唯一無二の草間アートを作り続けたその強靭な精神力には感服するばかり。ジョセフ・コーネル、ストーカーじゃん!とも思ったが、この年の離れたパートナーに敬意を払っていた彌生さんも立派な人だ。ズシンと肚の底に響く自伝だった。文才も素晴らしい。
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(01) 第3部の豊穣は考えさせられる.ヌーディストから現在のジェンダーの問題まで及ぶ問題も含むが,メディアや警察も巻き込んだハプニングや芸術が可能であった当時の特殊な社会状況も考え合わせると,活動(*02)が前衛でありコンテンポラリーであるというそのこと自体も批評対象として浮き...
(01) 第3部の豊穣は考えさせられる.ヌーディストから現在のジェンダーの問題まで及ぶ問題も含むが,メディアや警察も巻き込んだハプニングや芸術が可能であった当時の特殊な社会状況も考え合わせると,活動(*02)が前衛でありコンテンポラリーであるというそのこと自体も批評対象として浮き彫りになる. 現在の状況において,今を表す芸術が可能なのかは考えられてよいだろう. また草間氏が男娼めいたビジネスをなしていたという点からアートを論じてみるのも面白いだろう. (02) 草間氏によっては文学も志向されていた.本書の文体は,引用されたポエムを除けば,決して文学的ではない.自伝的な自伝というスタイルが確立されている.草間氏本人が本書を著したかどうかは不明であるが,個々のエピソードや国内情勢(*03)への批判などからは,まとまった主旨を読み取ることができる.しかし,偏向や偏執や固有の語彙というのはほどんど感じられないし,極度に薄められている.エピソードの濃さに対して文体は薄い.これは編集による調整によるものなのか,疑問は残る. (03) 帰国後の「信濃路」の風景への共感は,リップサービスであろうか.裸おどりのくだりでは土俗的な風味があるが,伝統や家族との折り合いについて,それは作品に感じとるべき問題なのかどうかはわからない.
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草間さんの作品をあまり知らずに本書を読んでしまいました。 本書を読んで、草間さんまでとはいかずとも、自分も人間として、もっとアイデンティティを炸裂させ、いろいろ表現していったほうがいいのかなって考えてみたりした。 そして彼女のぶっとんだバイオグラフィー。彼女のある種の才能がそれ...
草間さんの作品をあまり知らずに本書を読んでしまいました。 本書を読んで、草間さんまでとはいかずとも、自分も人間として、もっとアイデンティティを炸裂させ、いろいろ表現していったほうがいいのかなって考えてみたりした。 そして彼女のぶっとんだバイオグラフィー。彼女のある種の才能がそれを実現させた感はあるけど、自身、年半ばながらそういったバイオグラフィーに憧れを持っていて、目標にしたい気持ちも未だに少しはあったりする。 作品を見ずして「草間彌生」を知ることは(当然ながら)できないので、都内にある草間弥生美術館に作品を見に行ってこようと読了後に思った。
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あらゆる常識にとらわれず、 あるがままに生きる草間彌生氏の自伝。 違法であろうとなんであろうと、 自身のうちの声に正直に生きる姿が素晴らしい。 コンプレックスを前面に打ち出し、数億本を数える男根を作ったというのも脅威的だ。 あらゆる批判を気に留めず乗り越え、 時代を凌駕して前...
あらゆる常識にとらわれず、 あるがままに生きる草間彌生氏の自伝。 違法であろうとなんであろうと、 自身のうちの声に正直に生きる姿が素晴らしい。 コンプレックスを前面に打ち出し、数億本を数える男根を作ったというのも脅威的だ。 あらゆる批判を気に留めず乗り越え、 時代を凌駕して前衛的に進んでいく姿は、 真の芸術家として尊敬に値する。 「人間に衝撃を与える」 人は衝撃派によって目覚める体験を人生で経験することがある。その目覚めは一生を左右するほどの影響力だ。 そのツールは人それぞれ。 公共の場で全裸で抱き合い接吻しセックスを始めるボディペイントの祭典。 都度10から15くらいの法律を犯しているが、法律とは既成の概念であり、自分の芸術はそんなものとは無関係と喝破する。 そういったことを凄まじいということ、その受け取り方自体が既成の概念だと。 時に警官でそれは犯罪ですよと、法律を振りかざし無礼な態度で物申してくる輩がいるが、まさにそれだ。だから何だと言いたい。 法律などは、国と時代が変われば変わるものであり、人道を侵しているわけでもなく、人のお役に立っているのであれば、尚のこといいではないかと思うこの頃。 百歩譲って、だからといって高圧的態度でいい理由にはならない。 そうゆう時は、乏しい人間性に辟易とする。
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やっぱりアーティストは「変人」でなければいけない。笑 おそらく、日本の現代アートシーンで国際的にも評価されている数少ないアーティストのおひとり。かぼちゃに代表される作品は知っていたけど、実際に草間さんはどんな人なんだろう?ということを知りたくて手にした一冊。 ある意味、予想通...
やっぱりアーティストは「変人」でなければいけない。笑 おそらく、日本の現代アートシーンで国際的にも評価されている数少ないアーティストのおひとり。かぼちゃに代表される作品は知っていたけど、実際に草間さんはどんな人なんだろう?ということを知りたくて手にした一冊。 ある意味、予想通りでしたが、想定上に変人だった。すごく自分に対して自信を持っていて、ひとつひとつの動きは戦略的なんだろうなあ〜ということが文章から漂っていました。 最近、「成功する(=作品の値段が上がる)アーティスト」の法則ってなんだろう?ということを考えることがあります。国内、海外/日本人、外国人というカテゴリ分類をして過去の成功者の軌跡を丹念に追っていけば、一定の方程式が見つかるのではないか?と思っています。既にいるかもしれませんが、研究テーマにしてみたいものです。
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彼女の展覧会を見に行ったことがある。 全然理解なんてできないけれど、とにかくパワーを感じて圧倒された。エネルギーに満ち溢れていた。 この本の感想もほぼ同じだ。 その作品をつくっている本人の自伝なのだから、当然のことかもしれない。
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直島のかぼちゃで初めて草間彌生さんを知りました。自分の病を癒すために絵を描いていたこと、性の解放への想い、芸術に関する日本の意識の低さなど、草間さん自身の言葉で興味深い話がたくさん聞けてよかった。
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理解し難い表現も多い現代アートの中でも、そのアーティストの考え方を含めた人生が色々と書かれている良著。
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