先生、モモンガの風呂に入ってください! の商品レビュー
モモンガ好きにはたまらない。 そして、この小林先生のシリーズ好きにもたまらない。 今回は大学の面々が町の人たちと一緒になって活動している。 いいなあ、こういうの。充実した学生生活。 是非自分もモモンガグッズを購入したいな。 そして、その後のプロジェクトの動向も次回作で是非教えて欲...
モモンガ好きにはたまらない。 そして、この小林先生のシリーズ好きにもたまらない。 今回は大学の面々が町の人たちと一緒になって活動している。 いいなあ、こういうの。充実した学生生活。 是非自分もモモンガグッズを購入したいな。 そして、その後のプロジェクトの動向も次回作で是非教えて欲しい。
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「先生」シリーズも今回で六冊目。つまり六年続いている、ということは売れている=それだけ自然の中での動物の営みに興味を持っている人がいる、ということで、まずは喜ばしいことなんだろうなあ、としみじみ。 ただ、今回は、これまでの著作とは明確な一線を画したものとなっている。 大学内...
「先生」シリーズも今回で六冊目。つまり六年続いている、ということは売れている=それだけ自然の中での動物の営みに興味を持っている人がいる、ということで、まずは喜ばしいことなんだろうなあ、としみじみ。 ただ、今回は、これまでの著作とは明確な一線を画したものとなっている。 大学内で起きた愉快な野生動物とのふれあいを、軽いタッチで随筆風に述べていき、自然に興味を持ってもらう…… のではなくて、「モモンガ」という「可愛い野生動物」をとっかかりとして、「森の保全」と「地域の活性化」に乗り出そうとしているのだ。 (ちなみに、モモンガが可愛いことはすごく重要なポイントである。むしろ可愛くないとこのプロジェクトは成立しない。どうして重要なのかは、作中にしっかり明記してある) 最終章「ほーっ、これがモモンガですか!」を読んでいて、脳裏にちらついていたのは、「おなかをすかせたクマさんが人里に下りてきて、撃たれて殺されることのないように、他所の山から持ってきたドングリをまきましょう」という活動をしている団体のことだった。← 自分はこの活動に批判的なので、どうしてもこんな書き方になってしまうけれど……。 「芦津の大切な産業である林業と、モモンガたちとの共存は、植林の管理やデザインの仕方を少し工夫すれば可能である」 こう書いた筆者は、間違いなく動物が好きなひとであり、そして科学的な知識を持った動物行動学の専門家だ。 この活動が今後、どういう結果になるのか、また次の六年、長い目で見守っていきたいなと思わせる読後感だった。 芦津モモンガプロジェクト http://dem.kankyo-u.ac.jp/momongashop.html
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