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いま集合的無意識を、 の商品レビュー

3.7

76件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    6

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2014/07/06
  • ネタバレ

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短編集のつめこみ。 おもしろかった。 神林の「意識論」が伊藤計劃を通してかかれてあり、 相変わらず冴え渡っていらっしゃるなぁと。 神林さんの意識の向こう側、人類は進化の過程で次に何を獲得するのか、それに触れたい。

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2014/04/29

表題作は、伊藤計畫の残虐器官、ハーモニーの評論をしているように見せかけて、ネット社会による没個性の傾向に警鐘を鳴らす。鋭いが、伊藤計畫の2冊を未読の人やつまらなかった人にはハードルが高い短編集。

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2014/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 神林長平の短編6編が収録された短編集。  6編あるなかでも有名なのが戦闘妖精雪風の番外編『ぼくの、マシン』ですが、本作は他の本にも収録されているので購入する方は注意しましょう。  本のタイトルでもある『いま集合無意識を、』は神林作品では珍しく、現実世界に寄ったSF作品で、主人公の作家はほぼ著者本人と思えるような内容となっています。突然パソコンの画面に現れた文章と主人公が会話(ツイッター?)していくという内容ですが、その文章はSF作家の伊藤計劃(と名乗っている)が書いているという設定。

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2014/01/11

意識、インナースペースを主題にしたSF短編集。 面白い。伊藤計劃氏にも共通する、この自分の事を書かれている感が堪らなく面白い。 ちょっと難解な部分もあるが、他の作品も読んでみたい。

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2014/01/06

「切り落とし」がすごくこわかった。現実と脳内が混ざる話は苦手。でも、どうなるのか分からない緊張感があって一気に読んだ。

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2013/11/16

全篇を通して、主題はコミュニケーションについてだなあと感じた。「他人とわたし」のコミュニケーションというよりは、「わたしとわたし自身」「わたしと機械(インターネット)」とのコミュニケーションについての考察として書かれていた。 でも、そんな小難しいことを考えなくても、それぞれがSF...

全篇を通して、主題はコミュニケーションについてだなあと感じた。「他人とわたし」のコミュニケーションというよりは、「わたしとわたし自身」「わたしと機械(インターネット)」とのコミュニケーションについての考察として書かれていた。 でも、そんな小難しいことを考えなくても、それぞれがSFとして面白く読める内容になっている。 中でも、「かくも無数の悲鳴」の量子論をルールに行われる異星人対人間の戦いは面白かった。

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2013/10/31

”意識”あるいは”自我”を共通のテーマとしながら、 これだけ異なる設定・読み口の作品が集合しているのはすごい。 サイバーミステリな『切り落とし』のような作品も楽しいけど、 著者の『戦闘妖精』シリーズ作品からのスピンオフの『ぼくの、マシン』も好き。 生身の人間とのコミュニケーショ...

”意識”あるいは”自我”を共通のテーマとしながら、 これだけ異なる設定・読み口の作品が集合しているのはすごい。 サイバーミステリな『切り落とし』のような作品も楽しいけど、 著者の『戦闘妖精』シリーズ作品からのスピンオフの『ぼくの、マシン』も好き。 生身の人間とのコミュニケーションに諦念を抱く主人公が、コンピュータを真に”パーソナル”なマシンー自分専用の対話相手ーとしてネットワークからどうにか遮断しよう試みようとした少年期の記述。

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2013/09/28

私には感じられないことを考えて想像してて、それらをあほな私にもわかるような言葉に落とし込んでくださってて、読後にふーむとうなることがでました。なんかすごい本。また読み返します。

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2013/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人とコンピューター(機械)とネットとの関わりについて、意識とは、個人とは、ということを考えさせられる短編集。作者らしさが存分に発揮されているし、「今」をずいぶん前から見通せていた先見性を感じる。表題作は刺激的。

Posted byブクログ

2013/09/09
  • ネタバレ

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神林長平の短編集。 SF小説の割りに、ライトノベルのような、軽快さや 文章のわかりやすさは皆無。 どちらかと言うと、哲学書的な作品ばかり。 作者らしいと言えば、らしい作品。 手軽に重厚な作品を楽しみたいのであれば、お薦めの本。

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