The Indifference Engine の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「女王陛下の所有物」★★★ 「The Indifference Engine」★★★★ 「Heavenscape」 「フォックスの葬送」 「セカイ、蛮族、ぼく。」★★★★★ 「Automatic Death ■episode 0」★★★ 「From the Nothing with Love」★★★★★ 「屍者の帝国」
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【印象】 アフリカ少年兵への戦後の処置、精神的不死のイギリス諜報員、他。 意識、認識等について。 【類別】 小説。漫画も少量。短編集です。 SF。 【構成等】 一部に仕掛けを持つ作品があります。 【表現】 語彙には多少の専門的用語が含まれます。 【備考】 未完の作品や長編...
【印象】 アフリカ少年兵への戦後の処置、精神的不死のイギリス諜報員、他。 意識、認識等について。 【類別】 小説。漫画も少量。短編集です。 SF。 【構成等】 一部に仕掛けを持つ作品があります。 【表現】 語彙には多少の専門的用語が含まれます。 【備考】 未完の作品や長編の元となった作品、共作も収録されています。
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「The Indifferent Engine」「From Nothing, with Love」「屍者の帝国」が良かった
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2014年7月2日読了。未完のまま絶筆となり後に円城塔が完成させた『屍者の帝国』を含む、伊藤計劃の短編集。『虐殺器官』の骨格となったと思しき短編や、小島秀夫監督のゲーム『スナッチャー』『メタルギアソリッド』などに影響を受けた短編なども収録されており、取り留めないながら著者の思考の...
2014年7月2日読了。未完のまま絶筆となり後に円城塔が完成させた『屍者の帝国』を含む、伊藤計劃の短編集。『虐殺器官』の骨格となったと思しき短編や、小島秀夫監督のゲーム『スナッチャー』『メタルギアソリッド』などに影響を受けた短編なども収録されており、取り留めないながら著者の思考の過程をなぞれるような作品集で大変興味深く読めた。この人の描く、現在よりももう少しテクノロジーと戦争がありふれたものとなった世界は、ひょっとしたらもうすでに現実のものになっているのかもしれない。洗脳され兵士となった少年を淡々と描く冒頭の短編から、どうにもやりきれない気分で満たされる・・・。
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伊藤計劃の原石というか原点というかそういう感じの短編がおさまった作品集。あれはこれを研ぎなおした作品なのか。と、ニヤニヤしながら読んだ話はさておき。 個人的なお気に入りは007をモチーフにしたFrom The Nothing...。007はそういうコンテンツとしてあってもいいん...
伊藤計劃の原石というか原点というかそういう感じの短編がおさまった作品集。あれはこれを研ぎなおした作品なのか。と、ニヤニヤしながら読んだ話はさておき。 個人的なお気に入りは007をモチーフにしたFrom The Nothing...。007はそういうコンテンツとしてあってもいいんじゃないかと錯覚してしまった。もうこれはぜひともダニボンで映像化してほしい。のも、さておき。 そこはかとなく漂う「死」のにおい。死ぬために生きている、生かされている人たちの物語。な、印象。
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フィクショナルからリアルヘ。 伊藤計劃の名を目にすると、胸が辛くなる。 若くして死した伝説。 遺したリアル。 伊藤は戦場を多く描いた。 今の世界は戦争にあふれている。 それを語り部のように。 SFの戦いというフィクショナルから、さらにリアルへ。 その戦いは世界を撃った。 そして...
フィクショナルからリアルヘ。 伊藤計劃の名を目にすると、胸が辛くなる。 若くして死した伝説。 遺したリアル。 伊藤は戦場を多く描いた。 今の世界は戦争にあふれている。 それを語り部のように。 SFの戦いというフィクショナルから、さらにリアルへ。 その戦いは世界を撃った。 そして、戦った男は若くして逝った。 文体は乾いている。 情感は捨てられる。 そこにリアルだからこその、滲み出る思いがある。 バーチャルを日常としながら、今そこにある明日を描き、 伊藤は諦念の上澄みとしての命を語った。 突きつけられる問い。 お前は生きているか。
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短編集。ハーモニーの映画化がちょうど発表になったけど、ハーモニー上映前に「セカイ 蛮族 ぼく」を短編として上映してほしいなあ、なんて思った。一本目が一番好きだな。
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やっぱ伊藤計劃には生きてて欲しかったな― 彼の描くディストピアが好きです。 今の世から考えたらどうにもおかしいのに、そこでは当然とされるディストピア。 概念を一ついじるだけでこうもおかしな世界になる。 それを描けるのが一番の魅力です。 ディストピアと自我の関係を描いた作品...
やっぱ伊藤計劃には生きてて欲しかったな― 彼の描くディストピアが好きです。 今の世から考えたらどうにもおかしいのに、そこでは当然とされるディストピア。 概念を一ついじるだけでこうもおかしな世界になる。 それを描けるのが一番の魅力です。 ディストピアと自我の関係を描いた作品もっと読みたいです。
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伊藤計劃の短編集。『屍者の帝国(冒頭部分)』目当てで買ったのだけど、他の短編もよかった。伊藤計劃の漫画が読めたのは予想外。漫画もよかった。
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「あなたがたが崇める、商品を売り買いできる自由ではない。まして、階級からの自由とか労働者の自由とかそういうものでもない。あなたがたには皮肉に聞こえるだろうが、私の言う自由は、羊皮紙に独立宣言を書き刻んだ建国の父たちが言ったような意味での自由、あるいはバクーニンがすべての権力を否定...
「あなたがたが崇める、商品を売り買いできる自由ではない。まして、階級からの自由とか労働者の自由とかそういうものでもない。あなたがたには皮肉に聞こえるだろうが、私の言う自由は、羊皮紙に独立宣言を書き刻んだ建国の父たちが言ったような意味での自由、あるいはバクーニンがすべての権力を否定した意味での自由だ。もっと根源的なところから叫び、求められる意味での。」 バクーニンと言えば『社会主義なき自由は、特権であり、不正であるが、他方、自由なき社会主義は、隷従であり、野獣性である。』という言葉があるけど、ちゃんと読んだことないな。久しぶりに読むかなぁ〜。
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