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マツリカ・マジョルカ の商品レビュー

3.3

79件のお客様レビュー

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2014/11/30

この世界の片隅で、生きているあなたへ。 主人公の柴山祐希は、廃墟に住んでいる美少女マツリカさんに出会って、そこから彼女に振り回される日々が始まる。祐希もマツリカさんも、どこか欠けたところのある人間で、きっとそつなく人付き合いをできるタイプではない。人を遠ざけていた祐希は、マツリ...

この世界の片隅で、生きているあなたへ。 主人公の柴山祐希は、廃墟に住んでいる美少女マツリカさんに出会って、そこから彼女に振り回される日々が始まる。祐希もマツリカさんも、どこか欠けたところのある人間で、きっとそつなく人付き合いをできるタイプではない。人を遠ざけていた祐希は、マツリカさんの指令を受けて東奔西走するうちに、少しずつ人と関わっていくようになるが、最後の扉だけはなかなか開けない。でも、祐希が自分の痛みを認められたのは、少しずつの人との関わりから変わっていけたから。 なんとなく、不思議系で過去を隠した美人と、少し引いたところのある青年という組み合わせを最近よく見るけれど、その関係が恋愛関係に辿りつくのか、なかなか結論付けないのは、恋愛に限らず根本的な人とのつながりが求められているからではないか。

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2014/09/28

あははは(笑) 誰が言ったか 『太ももミステリー』とは言い得て妙(笑) 期待の若手ミステリー作家との触れ込みに期待して読んだけど、 はっきり言って ミステリー要素はかなり薄めです。 がしかーし! 魅力的なキャラのおかげで なんやかんや最後まで引き込まれました(笑) 主人公...

あははは(笑) 誰が言ったか 『太ももミステリー』とは言い得て妙(笑) 期待の若手ミステリー作家との触れ込みに期待して読んだけど、 はっきり言って ミステリー要素はかなり薄めです。 がしかーし! 魅力的なキャラのおかげで なんやかんや最後まで引き込まれました(笑) 主人公はシスコンで気弱で 自分に自信がない 高校一年生の柴山祐希(柴犬)。 腰までまっすぐに伸びた黒髪と 死体みたいに白い肌、 冷たく落ち着いた黒い瞳に 艶やかで蠱惑的な唇が印象的な、 廃ビルに住む、まるで魔女のような謎の女子高生マツリカさん。 学校には行かず 一日中双眼鏡や望遠鏡で校舎を観察する 謎の少女マツリカさん。 ひょんなことで入った廃ビルの中で マツリカさんと出会った柴山くんは 彼女の悪魔的な魅力に惹かれ、 (おもに太もも笑) 彼女のワガママな無理難題に応えるべく 西へ東へ奔走することに…。 夕方の旧校舎裏に現れ 雄叫びを上げながら全力疾走して消えてゆく原始人と 校舎裏に供えられたカサブランカの花束の謎を調査する 『原始人ランナウェイ』、 肝試し会場で聞こえた 聞こえるハズのない女の子のすすり泣きと 隻眼の女の子の霊の謎に挑む 『幽鬼的テレスコープ』、 文化祭当日に消えたアリスの衣装の謎を探るべく 柴犬が走る走る 『いたずらディスガイズ』、 卒業アルバムから切り抜かれた 柴山くんの姉の写真の謎と そこに隠された真実が胸を打つ 『さよならメランコリア』 以上4編の連作短編。 物語はすべて マツリカさんが指示する ミッションをコンプリートすれば手にできるご褒美(二人きりの勉強会やマツリカさんが使ったリップなど)に目が眩んだ柴山くんが イヤイヤながらも 学校内で聞き込みを開始し、 学校の怪談の真実に迫っていくという  日常の謎系学園ミステリーとなってます。 ヘタレで学校内に居場所のない柴山くんの ネガティブ思考な語りや 執拗に繰り返される太もも描写には正直苦笑いしてしまったけど(笑)、 ラノベ風味で漫画チックな設定と POPで軽快でいて どこか切ない語り口は 乙一を思わせて捨てがたいものがあります。 そして、ラブコメ風な構成を隠れ蓑として 少年の成長をしっかりと描いているところも好感度大。 少年が大人になるには 通過儀礼としての年上の女性の存在が不可欠なんだろうな。 (実際自分もそうでした笑) 大事なことは 不安定な心を持て余す少年期に 誰と出会い、何を学ぶのか。 柴山くんは一風変わった少女と出会い、  自立し、自足する心、 一人であっても孤独ではない心持ちを学んでいく。 そう、 『銀河鉄道999』の鉄郎や 『僕は勉強ができない』の秀美くんや 『ペンギン・ハイウェイ』のアオヤマくんのように。 けど、個人的には 赤いフレームのメガネにショートカットがトレードマークの カメラ好きなクラスメート、 小西さんがいい味出してるし、 柴山くんには 彼女とくっついて欲しいなぁ~(笑) (謎だらけのマツリカさんの正体と共に続編の展開に期待!)

Posted byブクログ

2014/08/28

主人公の心情描写が秀逸。 独特の鬱感とか、ちょっとしたことでエロい妄想したりとか。 ミステリとしては弱さを感じますが、 それでも面白いと思いました。

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2014/06/21

廃墟ビルから学校を望遠鏡で観察するマツリカと高校1年で学校になじめていない柴犬こと柴山君がメインのキャラ。 途中から柴山君のマツリカをいやらしく見る描写がリアル。軽ーい感じで話は進みます。 連作短編で最後に本を通じての大きな謎解きが待っています。お楽しみに。

Posted byブクログ

2014/05/06

冴えない柴山君は、美少女マツリカと出会い、柴犬と呼ばれパシリにされながら高校生活を謳歌してゆく。 ビターでスイートなミステリー。 しっかし柴山君がマツリカを視る視線(胸とか下着とか太ももとか太腿とか)は良し( 笑)

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2014/05/02

ん~もっとラノベっぽいのを期待してたんだけどちょっと違ったな~ だからと言って学園青春ミステリでもないし… 中途半端ですな イマイチ マツリカさんも柴犬もキャラがたってないや~ 続編借りてるから一応読みはじめるけど読破できるかわかんないな~

Posted byブクログ

2014/03/02

完全に表紙で選んだ。そして読んでみてびっくり!作者の方は男性なのですね。マツリカのキャラはとても魅力的だけど、柴山のネガティブな性格が中盤からうっとうしくてたまらなかった。中高生の男子向け。

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2013/12/04

最終章、主人公の謎が最大の見せ場。 伏線はちゃんとはられていますので、そのへんを意識して読むといいかも。

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2013/11/06

主人公の柴山くんのように自分も余り人と話すのが苦手だったりする所が、あるのでとても共感できて主人公と自分自身を重ね合わせながら読む事ができました。 受け身の姿勢でいるのではなくて、積極的に周りと繋がっていく事が、大切なのかなぁ…っと感じました。

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2013/06/27

学校の側の廃墟ビルで、日がな一日学校を望遠鏡で眺めていると自称する変人・マツリカさんとひょんなことで出会った僕。 学校でささやかれる不思議な怪談を調査しろと迫られ、僕は”走る原始人”や”恐怖ゴキブリ男”などの謎を追うことに……。 人と関わることが苦手な僕と、美人だけど変人なマツリ...

学校の側の廃墟ビルで、日がな一日学校を望遠鏡で眺めていると自称する変人・マツリカさんとひょんなことで出会った僕。 学校でささやかれる不思議な怪談を調査しろと迫られ、僕は”走る原始人”や”恐怖ゴキブリ男”などの謎を追うことに……。 人と関わることが苦手な僕と、美人だけど変人なマツリカさんと、日常の謎の話。 連作4編。 全体的に中途半端。怪談話で全部行くのかと思いきや、全うに怪談が絡んだのは1話目だけだし、マツリカさんが何をしたいのか何をしているのかも???だし、結局主人公自身も成長したようなしてないようなで、微妙……。 でもマツリカさんの怪しい雰囲気とか色気とかはものすごく丁寧に書かれていたし、主人公の自意識とか妄想とか暴走とかは面白く読んだ。 ただ、2話目の「幽鬼的テレスコープ」での、すすり泣く少女の真相と、暴走する青少年の性欲が同じ話の中で語られるところでだいぶげんなりした。 なんとなく悲しいような、寂しいような、そこで暴走する青少年たちっていうのは相沢さんの色になっていくのだろうか? 雰囲気を楽しんだ話。マツリカさんの本当のところが知りたいような、知りたくないような。

Posted byブクログ