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マツリカ・マジョルカ の商品レビュー

3.3

79件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    38

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    1

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2013/04/14

廃ビルに住んで双眼鏡で一日中学校を監視しているという、変人以外の何者でもない、けれどかなりの美人さんである「マツリカ」さんと、人と上手くかかわれないでいる高校一年生の「僕」が遭遇する日常の不思議な事件をつづった連作短編集。 どちらかというといわゆるライトノベル耐性がなかったら少々...

廃ビルに住んで双眼鏡で一日中学校を監視しているという、変人以外の何者でもない、けれどかなりの美人さんである「マツリカ」さんと、人と上手くかかわれないでいる高校一年生の「僕」が遭遇する日常の不思議な事件をつづった連作短編集。 どちらかというといわゆるライトノベル耐性がなかったら少々キツいなあと思えるノリがあったりはするのですが、十代だからこそのイタさや残酷さをさらりと描いてもいて、ぴりっとした味も利かせてあり、読みがいはありました。結局のところマツリカさんはなんなんだという根本的な問いはなにもわからないままなのでシリーズ化をもくろんでるんだなあというのはちょっといただけないかも。けれどもじわじわと柴犬・・もとい柴山くんがひとつずつ前に進もうとしている姿はいじらしくて頑張れ、と声をかけたくなる感じでした。

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2013/04/05

柴山くんの性格は面白いとは言えませんが、心の中の数々の葛藤っぷりが楽しかったです。年頃の少年の心の中は大小あれどこんな感じなんだろうなと感じました。 ですがこの作品、柴山くん以外の男の子はほぼいないと言って等しいですね。名前が上がるのがほとんど女の子なのがちょっとした違和感として...

柴山くんの性格は面白いとは言えませんが、心の中の数々の葛藤っぷりが楽しかったです。年頃の少年の心の中は大小あれどこんな感じなんだろうなと感じました。 ですがこの作品、柴山くん以外の男の子はほぼいないと言って等しいですね。名前が上がるのがほとんど女の子なのがちょっとした違和感として残ります。 ですが面白かったです。文庫本になったら買うかもしれません。

Posted byブクログ

2013/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

マツリカって、茉莉花??? いちばん大きな謎が謎のまま終わってしまった印象。 一方でいくつかの解けた謎にはいっぱい棘がついていた、というか。 解かない方が幸せな謎もあるんだなって思った。 一見謎めいた美少女とヘタレ草食男子、という組み合わせ。 ひとことでいっちゃうと酉乃初シリーズと被る感じがするけど 決定的に違うところがふたつ。 マツリカさんはツンツンだけどデレてないところ。 そして、柴犬こと柴山祐希くんは態度はともかく脳内は決して草食じゃないところ。 柴山くんの葛藤、他者との関わり方、自己評価の低さは傍から見るとウザいレベル。 みんなが自分を嗤っていると勘ぐってしまう辺りは痛々しさすら感じる。 最後の最後に吐き出せたのはよかったような気もするけど なんとなくまだまだ足りないように見えるのは何故だろう。 なんていうか、この物語の中には幸せなひとがひとりも居ないような。 その中でブレイクであり救いとなるのが 柴山くんがマツリカさんに感じる艶めかしさとドキドキ感だけ、のように見えた。 萌えの中に痛みを内包した物語、とでも言おうか。 あまり元気じゃないときに読むとマイナス方向に引きずられるかも。

Posted byブクログ

2013/02/23

再読、ですが感想を書くのは初回。82点。 ** 柴山祐希は夏のある日、廃ビルの上階の窓辺に腰掛けていた不思議な魅力を持つ女子高生マツリカと遭遇する。 彼女から放課後校庭に現れる原始人や文化祭に出没する恐怖ゴキブリ男の噂を調査するように命じられて、、、 そんなやり取りを通して少しず...

再読、ですが感想を書くのは初回。82点。 ** 柴山祐希は夏のある日、廃ビルの上階の窓辺に腰掛けていた不思議な魅力を持つ女子高生マツリカと遭遇する。 彼女から放課後校庭に現れる原始人や文化祭に出没する恐怖ゴキブリ男の噂を調査するように命じられて、、、 そんなやり取りを通して少しずつ彼女と接していく。 4編収録の連作短編集 ** 相沢沙呼3作目、酉乃初シリーズ以外の初の連作短編集、マツリカと名乗る不思議な少女の魅力満載の小説。 正直なところ前の2冊はミステリとして見た場合上手く連作短編集として仕上げられていると感じましたが本作はその部分が非常に弱いと感じてしまいました。 基本的にはマツリカさん、それと柴山のクラスメイトの小西さんのフェティシズム溢れる描写を楽しむ小説だと思います。 最初の短編の「原始人ランナウェイ」は学校の怪談、噂話が出来上がる過程を上手く解き明かす点で舞台設定とマッチした良い短編だと思いますが他の短編はそこからやや外れて行ったのが少し残念。 最後の短編も連作短編集として、それまでの短編に真相の伏線は張られていましたがこのタイプならもっと存在感が欲しいところ。 また『午前零時のサンドリヨン』と比較するとドラマ性に大きく欠けるのも残念な部分ではないかと思います。 殺人事件、それも密室殺人や首切り殺人をミステリの華を喩えられるのに対して、日常の謎は地味だと言われる、言われてしまうのが身に染みる作品だとも言えるでしょう。

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2013/02/14

廃ビルに住み着くマツリカさんに出会い、二人で日常の謎を追っていく連作短編集。 主人公の柴山が根暗で学校生活に馴染んでいない空気が全体的に陰鬱でビターな青春ものにしている。 マツリカさんの女王様キャラや生活感のない設定と、柴山のマツリカさんを見る男子高校生的な視線の描写がラノベっぽ...

廃ビルに住み着くマツリカさんに出会い、二人で日常の謎を追っていく連作短編集。 主人公の柴山が根暗で学校生活に馴染んでいない空気が全体的に陰鬱でビターな青春ものにしている。 マツリカさんの女王様キャラや生活感のない設定と、柴山のマツリカさんを見る男子高校生的な視線の描写がラノベっぽい印象を強める。 結局マツリカさんの正体は明かしてはくれないようだし。 いろいろとどこかで見たことあるようなありきたりな感じだけど、私は結構好き。 でもこれは単行本より文庫で売る本だと思う。

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2013/02/13

廃墟ビルの4階で、僕はマツリカさんに出会った。 双眼鏡で学校にいる人々を観察するマツリカさんは、話を聞いただけで、真相が手に取るようにわかるみたい。 魔女みたいな人だった。 装丁とタイトルに惚れて、ずっと読みたかった本です。 図書館で見つけた時は叫ぶかと思った(笑) 内容は、...

廃墟ビルの4階で、僕はマツリカさんに出会った。 双眼鏡で学校にいる人々を観察するマツリカさんは、話を聞いただけで、真相が手に取るようにわかるみたい。 魔女みたいな人だった。 装丁とタイトルに惚れて、ずっと読みたかった本です。 図書館で見つけた時は叫ぶかと思った(笑) 内容は、正直、期待していたほどではなかったように思います。 描写に時々躓いてしまうんですよね。「どういうことだ?」ってちょっと考えないと想像しにくい感じ。 でも、柴山くんのマツリカさんにドキドキしてる描写は大好きです。 すっごい心の葛藤が伝わってきます。 この本は、あまりミステリーっぽくないミステリーかなって思います。 推理は全部マツリカさんの想像でしかないし。 私は、そういうところも好きですが。 続きでないかなーってちょっと期待です。 相沢さんは、やっぱり今後が楽しみな作家さんです。 追っかけて行きたいです。 装画:moka 装丁:鈴木久美(角川書店装丁室)

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2013/02/10

相沢 沙呼 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012/3) この年齢のおばちゃんが読むには無理があったのでしょう つまらなかったな 何かあるかなと、一応最後まで読んだのですが 中高校生だと面白いのよね、きっと ≪ 若ぶって 読んでみたけど やはりバツ ≫

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2013/01/30

アンソロジーで、「原始人ランナウェイ」を読んだとき、マツリカさんのキャラクターと、柴山くんの心に抱えた劣等感。 そんなところに惹かれて続編が読みたかったので、見つけたときは、おっ!って言ってしまいました。 結局、マツリカさんは幾つなの? マツリカさんの存在が一番の謎だと思った。

Posted byブクログ

2013/01/14

午前零時のサンドリヨンを気に入って連続して相沢沙呼の作品を読み続け。不思議な雰囲気のマツリカさんと、ダメダメ主人公とのやや似たような雰囲気の作品。割に集中して読める程度には楽しかった。

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2013/01/01

うーん、いまいち。 ちょっと、現実味ないし。 ま、なにか理由とかあるのかもしれないけど。 でも、どこか、後ろ向きな話。

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