1,800円以上の注文で送料無料

ラン の商品レビュー

3.7

166件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    51

  3. 3つ

    59

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/09/14

そうだった、森さんは児童文学作家だった、と読んでから思い出すパターン。中学生くらいで読んだら面白いのかもしれないけれど、なんだかそれもしっくりこない。 人が感じる不幸のレベルは人それぞれだよね、みたいな話ではあるのだけれど、それぞれに深みがないのがとても残念。脇役のキャラは面白い...

そうだった、森さんは児童文学作家だった、と読んでから思い出すパターン。中学生くらいで読んだら面白いのかもしれないけれど、なんだかそれもしっくりこない。 人が感じる不幸のレベルは人それぞれだよね、みたいな話ではあるのだけれど、それぞれに深みがないのがとても残念。脇役のキャラは面白いのだけれど、それだけかな。生と死の間をテーマにした作品が多いな、という印象で、だからこそ軽いトーンにあえてしているのかもしれないけれども。 直木賞受賞作の印象ばかりが強くて、ああいう系の作品を読みたいと思って手にとっては裏切られているのでした。

Posted byブクログ

2012/09/13

終わり方が好きでした。 始めは、不幸比べをしている後ろ向きな感情からなかなか抜けなかったので読むのが苦痛になりかけたけど、走り始めてからは読みやすかった。 それぞれの未来を想像しながら、続いていく物語の余韻が良かった。

Posted byブクログ

2012/08/27

主人公が走りはじめた理由は死んだ家族に会うため。冥界と下界をつなぐ「レーン」があって、その40キロを一気に走り抜ければ、生者があの世にいける――。 そんな荒唐無稽(こうとうむけい)な設定のファンタジー。 読み始めた1ページ目から、すぐに「これは面白い!」と、ピンとくる作品って、...

主人公が走りはじめた理由は死んだ家族に会うため。冥界と下界をつなぐ「レーン」があって、その40キロを一気に走り抜ければ、生者があの世にいける――。 そんな荒唐無稽(こうとうむけい)な設定のファンタジー。 読み始めた1ページ目から、すぐに「これは面白い!」と、ピンとくる作品って、そうそうはない。 この作品は、すぐに惹き付けられた。 しかし、荒唐無稽だけじゃなく、リアリティーを感じさせる表現も至る所にある。 読後感が爽やかなのもよかった。

Posted byブクログ

2012/08/26

不思議な物語だ。ファンタジーといえるのだろう。最初のうちはシチュエーションに違和感を感じ、ある意味稚拙なものさえ感じた。しかし読み進めるうちに現実世界での人間関係中心にストーリーが進展し、あくの強い登場人物たちの行動も面白く、物語に引き込まれていった。これは主人公の社会性復帰の物...

不思議な物語だ。ファンタジーといえるのだろう。最初のうちはシチュエーションに違和感を感じ、ある意味稚拙なものさえ感じた。しかし読み進めるうちに現実世界での人間関係中心にストーリーが進展し、あくの強い登場人物たちの行動も面白く、物語に引き込まれていった。これは主人公の社会性復帰の物語だ。最後には読者の心が温かいもので満たされていく。

Posted byブクログ

2012/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

死んだ人間はまず最初にネガティブな記憶を洗い流して行って、あとにはきれいな思い出だけ残って、それも溶けて、最後には自分そのものが溶けて行って、生まれ変わる。本当にそうだといいな。 そしたらあの世でまた会えるとかいうことがなくなっちゃいそうだけど、でも、溶けて、下界に還元されて、たとえば陽射しの中に、風の中に、いてくれる・・・それはそれで素敵なことだ。

Posted byブクログ

2012/08/08

まず、タイトルがストレートなのがいい。マラソンランナーが走っている時の気持ちが伝わってくるようだ。 ストーリーもファンタジー小説と思いきや、意外な展開で胸が熱くなる。 そして最高なのが、毒舌主婦・真知栄子の存在。是非、スピンオフで彼女が主人公の作品をお願いしたい!

Posted byブクログ

2012/08/02

2007年くらい。不思議な世界観が好き。あと肉じゃがが食べたくなった。何回か読みたくなる。そんな走る環境がほしいなって思うチームでした。基本的にご飯おいしそう。

Posted byブクログ

2012/07/31

森絵都の青春ものはテンポが良くさらっと読めるわりに、登場人物は個性的で内容は濃く、読了後はストレスや負の念が消えて体が軽くなるから好き。 今作は歳の近さや理由をつけて前に進むことから逃げている点など、自分に重ねやすい部分が主人公に多かったのでとても共感した。 最後の終わり方が秀逸...

森絵都の青春ものはテンポが良くさらっと読めるわりに、登場人物は個性的で内容は濃く、読了後はストレスや負の念が消えて体が軽くなるから好き。 今作は歳の近さや理由をつけて前に進むことから逃げている点など、自分に重ねやすい部分が主人公に多かったのでとても共感した。 最後の終わり方が秀逸。走る(生きる)というテーマだからこそ、ここで終わらせるのがベストなのだと思う。 前に進む勇気が出ず、そんな自分の弱さに気付いていて、少しでもそんな自分を変えたいと思っている人の背中を押してくれる、前に進む力をくれる作品。 この作品に限らないのだけれど、どの場面の会話にもクスッと笑えてしまう要素が含まれていて、そのおかげで物語の序盤ではすぐに世界観に入っていけるし、リアルに考えると重い話がされても読み手という立場に調度良い程度に軽減される。そして何より、登場人物たちに愛着が湧く。 この技術はどの作品を読んでも、読むたびにすごいなぁと感嘆してしまう。

Posted byブクログ

2012/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

楽しそうだなと思いましたw 一見なんの共通点もないのに、一緒にひとつのことをやり遂げる、ということに憧れました。 あと主人公のおばさんが好きです。

Posted byブクログ

2012/07/14

一言で言うと青春群像物ですが、登場人物も対象も大人。 中学・高校の時にほとんどの作品を読んだ森 絵都さんの大人物語。 以前の作品は青春と葛藤がテーマでしたが、今作では人生と葛藤にバージョンアップしたかと思います。 ただ、すがすがしさはかなり控えめで、ちょっとありがちな思いテー...

一言で言うと青春群像物ですが、登場人物も対象も大人。 中学・高校の時にほとんどの作品を読んだ森 絵都さんの大人物語。 以前の作品は青春と葛藤がテーマでしたが、今作では人生と葛藤にバージョンアップしたかと思います。 ただ、すがすがしさはかなり控えめで、ちょっとありがちな思いテーマが連続していきます。

Posted byブクログ