地層捜査 の商品レビュー
2012年初版。著者の作品は初めて読みました。15年前の未解決殺人事件を捜査する刑事。地味な警察小説。でも、地味ゆえにリアリティーを感じます。いろんな糸口から事件の真相に近づく過程が面白い。そこから新たな事件があぶりでてくる。舞台となる荒木町のことを、知っていれば更に面白みは湧く...
2012年初版。著者の作品は初めて読みました。15年前の未解決殺人事件を捜査する刑事。地味な警察小説。でも、地味ゆえにリアリティーを感じます。いろんな糸口から事件の真相に近づく過程が面白い。そこから新たな事件があぶりでてくる。舞台となる荒木町のことを、知っていれば更に面白みは湧くでしょうね。他の作品も読みたくなりました。
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四ツ谷荒木町を舞台にした警察小説。派手さは全くない地味な捜査の模様が描かれるが、それがリアリティを感じさせる佳作。
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これほど町の歴史と地形が絡んだ推理小説ってないんじゃないかな?高低差学会とかスリバチ学会が好きな方は、地図と地形図、それと町の写真を見ながら読むべき(「荒木町」で検索すればすぐ出ます)。ドラマ化するなら加納役はタモリしかない。
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やたら土地の詳細描写が多い、でもそこまでおおすじには関係ない。 ちょっと捜査が地味すぎるし、警官が遭遇した事件を、何十年も前のもで小さなやつを全部記憶してるなんて考えられないが、実際どうなのかな。 あえてこういうシリーズを作ったならまあいいんでしょうけど、盛り上がりにかけるのは事実。
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捜査1課所属だった水戸部の事件 杉原を殺した犯人を上げろと。 水戸部と同期は、中島。 また出た中島。 佐々木は、事件の現場重視。 地理にこだわる。詳細説明有。 それも、現在と多少違う15年前の現場の様子。 まぁ、おもしろかった。
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時効撤廃を受けて設立された「特命捜査対策室」。 たった一人の捜査員・水戸部は退職刑事を相棒に未解決事件の深層へ切り込んでゆく。
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佐々木譲氏の得意とする警察もの。 時効が無くなり、いつまでも犯人を追い続けることが出来るようになったが、 流石に効率性の問題もあり、いつまでも捜査本部を設置し続けることは出来ない。 そんな中ふとしたきっかけで再捜査をすることとなり、 たまたま干されていた刑事に白羽の矢が。 定年を...
佐々木譲氏の得意とする警察もの。 時効が無くなり、いつまでも犯人を追い続けることが出来るようになったが、 流石に効率性の問題もあり、いつまでも捜査本部を設置し続けることは出来ない。 そんな中ふとしたきっかけで再捜査をすることとなり、 たまたま干されていた刑事に白羽の矢が。 定年を迎え相談役という立場の元刑事とともに事件解決に取り組む。 地主であった元置屋の女主人が殺された事件であるが、 戦後の混乱の時代、バブル時代、地上げが横行した時代と 歴史を掘り下げて、解決へと繋げる。 アンテナを張っておかないと気づかない繋がりが事件解決の糸口に。 なかなか興味深いお話でした。
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未解決で終わった事件を、上司のキャリアに逆らい謹慎となった警視庁若手の刑事が、送り込まれた新しい部署で探索を繰り返し事実を掘り起こしていく地味な作品。相方となる所轄を定年した相談員とのやり取り・聞き取り関係者が余りにも多く把握しにくく昨夜は読書中珍しく寝落ち…。事件当時の捜査で掴めなかった事実を、過去から掘り起こすという「地層捜査」タイトルと内容は結ぶつくが、内容は他の作品では短い報告で済まされる事が、詳しく書かれているだけでミステリー感もなく、未解決事件+αは解決したのだが読み終えてため息。
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捕物帖は、江戸情緒を描く季の文学というが、警察ものは東京風俗を描く地理の文学。荒木町を訪れてみたくなった。
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相変わらずの佐々木節。警官の矜持や罪に対する市井の思いやら。郭の風景が浮かぶ。荒木町の地図を片手に、読了。ちゃんと実在する場所なんだから地図をつけてくれたらよかったのに、と佐々木作品に限らずいつも思う。お願いしますよ、出版社さん。
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