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晴天の迷いクジラ の商品レビュー

3.9

389件のお客様レビュー

  1. 5つ

    94

  2. 4つ

    151

  3. 3つ

    103

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

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2018/04/23

読解力が低い自分のせいだろうが、しっかり最後まで読んだのに伏線と結末を上手く関連付けられなくモヤっとして終わってしまった。 皆さんのレビュー見て納得させよう。

Posted byブクログ

2018/04/15

本はいつも図書館で借りる。 まとまった時間がなく、読んでもすぐ返しちゃうことのほうが多い。 でも、休みの夜は本を読む夜にして、一気に本を読んだ。 とても、面白かった。 いろいろな人と接するが、 氷山の一角しか、その人のことを知らないのだ、きっと。 どんな人でも、心に抱えている...

本はいつも図書館で借りる。 まとまった時間がなく、読んでもすぐ返しちゃうことのほうが多い。 でも、休みの夜は本を読む夜にして、一気に本を読んだ。 とても、面白かった。 いろいろな人と接するが、 氷山の一角しか、その人のことを知らないのだ、きっと。 どんな人でも、心に抱えていることが、ある。 もっと人のことを知りたいなと思った。 話を聞きたいと思った。 若本先生の接し方、自分もまねしたい。

Posted byブクログ

2018/03/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内容紹介(転載) デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島へ向かった二人は、道中、女子高生の正子を拾う。母との関係で心を壊した彼女もまた、生きることを止めようとしていた――。苛烈な生と、その果ての希望を鮮やかに描き出す長編。山田風太郎賞受賞作。 誰もが持っていながら、共有できないパーソナルな悩みは、世界全体の悩みの総量に比した時に卑小過ぎて、なかなか人に話すことが出来ない。でも悲しいのも苦しいのも自分なので相対化して痛みが和らぐ事はありえず、問題が解決して後も、過去や記憶が心を締め付け続けます。 登場人物たちの悩みもまた、悲劇的な物事ではなく、個人個人の胸の奥に澱のように沈殿する曖昧模糊とした重苦しい感情。なので言語化すると急に些末なことに思えて誰にも言いたくない。ここに有るのは一般的ではないとしても、十二分にあり得る僕らの半径数m内の苦しみの形だと思いました。 現代的な、悩みを解放に誘うよくある感動小説と言えばそうなのですが、個々のエピソードの書き込みのバランスが良く、話が収束に至るまでのリズムに起伏が有りとても気持ちよく読むことが出来ました。 由人の悩みは非常に卑小に感じますが、普通こんなもんでしょうという位のもので、彼はこの話の狂言回しみたいなもので、子を捨てた野乃花と、過干渉の母親から逃げ出した正子の対比がこの小説の骨子と思います。3人のエピソードに共通するのは、肉親への情というものをかなり希薄に描いており、主人公たちも酷薄、肉親たちも薄情、それでも人間生きていけるという書き方です。自分で選んだ人間関係の方が重要で、たまたま生まれた環境は偶然の産物でそこまで崇める物ではないと書いているような気がしました。作者に色々聞いてみたくなります。この間読んだミッドナイトバスと真逆の本でした。

Posted byブクログ

2017/10/20

読了日2013/01 生きる意味、仕事の意味、自分らしく生きる意味。 自分は自分のままでいい、自然体でいいんだと、柔らかくつつんでくれるよう本です。 前作に続き、この著者、大好きになりました。

Posted byブクログ

2017/09/17

辛い、苦しい、そして、もがいてもがいて「死なないで。」という身を切る様な本でした。 どんな事情があっても、そしてそれが泥沼で抜け出せない底なし沼であっても、こちら側に居ない人たちが切に願うのは「死なないで。」「生きて。」という事なのだ。 大丈夫、救いはある。 人生は結局は自...

辛い、苦しい、そして、もがいてもがいて「死なないで。」という身を切る様な本でした。 どんな事情があっても、そしてそれが泥沼で抜け出せない底なし沼であっても、こちら側に居ない人たちが切に願うのは「死なないで。」「生きて。」という事なのだ。 大丈夫、救いはある。 人生は結局は自分しかどうにも出来ないのだけれど、ちゃんと周りを見渡せば、絶対に独りじゃない。そして結局のところ、独りでは生きてはいけない。 これは、心が元気でないと、なかなか苦しい…本でした。作者の方、どんな思いで書き進めたんだろうか…と思ってしまいました。

Posted byブクログ

2017/07/15

由人、野乃花、正子の3人の出会いまでの生きてきた人生にじーんときた。それぞれのうまくいかなかった人生に共感した。

Posted byブクログ

2017/06/17

デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島へ向かった二人は、道中、女子高生の正子を拾う。母との関係で心を壊した彼女もまた、生きることを止めようとしていた...

デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島へ向かった二人は、道中、女子高生の正子を拾う。母との関係で心を壊した彼女もまた、生きることを止めようとしていた――。 前半は、とにかく重くて息苦しくなるような話ばかりで もぅ、読んでるこっちまでが苦しくなってしまった。 初読み作家さんだったから、 私には合わない作家さんかな、と思いながも 頑張って読んだが、 なかなかページがすすまなくて困った。 後半、ほんとにラストの方なんだけど 人生に疲れた3人がクジラを見に行くところからは 前半のあの息苦しさから 少しずつ少しずつ開放されていくせいか、 どんどんとページが進んだ。

Posted byブクログ

2017/04/03

心の病は、目に見えない。 サボっているだけだろう。 弱い人間がなる病気だ。 社会には、まだまだ大きな偏見がある。 農家の次男で自己主張が苦手な由人。専門学校で知り合った恋人からひどい振られ方をした上に、会社は明日どうなるかわからない。会社の先輩のススメで心療内科に行くことに。 ...

心の病は、目に見えない。 サボっているだけだろう。 弱い人間がなる病気だ。 社会には、まだまだ大きな偏見がある。 農家の次男で自己主張が苦手な由人。専門学校で知り合った恋人からひどい振られ方をした上に、会社は明日どうなるかわからない。会社の先輩のススメで心療内科に行くことに。 絵を描くことが好きで好きで堪らない少女・野乃花は、高校の教師のツテで絵画教室に通えることに。貧しい家庭で育った彼女には夢のような話だった、はずなのに運命が大きく野乃花の人生を予期せぬものにしてしまう。 長女を幼くして亡くした反動で、母に極端な過保護な育てられ方をした正子。 三人が、それぞれの家族、友人、恋人等との関係性の中で心を病み、一時は死を考える。 うつは、時に死に至る病となる。 現代の治療の最先端は、薬中心の一方的な対面治療から、本来その人が持っている回復しようとする人間本来の力、生命力、レジリエンスを、人との関係性の中で引き出して行く方向になっている。 三人の主人公が、苦しんで苦しんで苦しみ抜いて辿り着いたところ。 心病んだ人たちの、一生懸命生きた人たちの、レジリエンスの物語。

Posted byブクログ

2017/03/06

彼女の本に出てくる主人公達はいつも胸の内に抱えている思いに潰されないように必死で生きている印象 この本に出てくる3人も1度は死を選ぼうとするけれど、辛くても押し潰されそうでも「生きる」ことを選ぶ 人は孤独を抱えながらそれでも生きていくんだな

Posted byブクログ

2017/03/03

なんか悲しい物語。 悩んだりする時期はあるものだと思うけど、そんな環境からうまく抜け出せるのかどうか。 住むところを変える? 人に出会う? 何かちょっとしたきっかけがあればいいのだろうな。 そのキッカケとはなんだろう。

Posted byブクログ