けむたい後輩 の商品レビュー
女の子の、葛藤やせめぎあいとか、友達付き合いなどが好きな私にはとっても面白かった。 一人ひとりの特徴が、誇張されているような感じがするものの、だからこそあー、こういう子いるわ、てなるし、自分にも同じ部分があるからこそ痛々しくもなる。 ただ、少しごちゃごちゃしすぎな感じがしたので、...
女の子の、葛藤やせめぎあいとか、友達付き合いなどが好きな私にはとっても面白かった。 一人ひとりの特徴が、誇張されているような感じがするものの、だからこそあー、こういう子いるわ、てなるし、自分にも同じ部分があるからこそ痛々しくもなる。 ただ、少しごちゃごちゃしすぎな感じがしたので、少しマイナス。
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末っ子だからか慕うことはあっても慕われることにそこまで慣れていない私。 こんな後輩いたらすぐに邪険に追いやってしまいそう。。。 最後に、憧れていた先輩にガツンというシーンはみていて爽快だった!
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図 まずタイトルがいい。 けむたい存在の後輩とタバコの煙がかかっていて。 女という生き物は傍から見ると面倒くさいものなんだなーとホトホト。 作者のように、このような空気を、怒りや憤怒のエネルギーを利用しつつ、ある意味楽しめてしまえればまだ楽か。 柚木麻子の小説を読んだのは2冊目だったと思うけど、キャラクター作りが上手いなぁのは相変わらずでした。 「隠しカメラで撮影した映像をそのまま書き記しているのでは?」と勘繰りたくもなる。 エピローグの変容ぶりには驚いた。 今までと違った雰囲気に早変わりするものだから。 黒いとは言わないけど、ギスギスしたものが強くなったような。
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自分も10代や20代のときには、こんな思考をしていたかもしれない。自分は誰よりも特別な人間だ、とか、こんなところでくすぶってる人間ではない、とか、隣のクラスの子の動向とか、友人の動きが気になる、とか、そういうことはあったかもしれない。 自分も20代のころはそうだった、と振り返っ...
自分も10代や20代のときには、こんな思考をしていたかもしれない。自分は誰よりも特別な人間だ、とか、こんなところでくすぶってる人間ではない、とか、隣のクラスの子の動向とか、友人の動きが気になる、とか、そういうことはあったかもしれない。 自分も20代のころはそうだった、と振り返ってみると、ずいぶん成長したものだなぁ、と実感する。そういうくだらないことで悩んだり苦しんだりしていたのか、としみじみと思う。どの登場人物の心情に対しても、あぁ、若いがゆえにそう思っちゃうんだよね、とか、まだまだ思想が甘いな、とか、親友と比べたところで仕方ないのにねぇ、と思いながら読む。でも若いから仕方ないんだよね、って。 そう思うと歳を取るのも悪いことばかりではない。歳をとる、成長する、ということは、だんだん精神的に落ち着いていく、人生に少しづつ諦めながら、でも落とし所を見つけながら歩んでいくこと。
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「自分は特別、普通の子とは違う」って思う思春期の気持ちわかるわー。 栞子が痛すぎて、その気持ちがわかりすぎて… でも真実子のほうがイタい子だわ。
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厭な人しか出てこないけど、それでも読了感は悪くない。すっきりしないけど、気持ち悪くはない。これは大変よく出来た小説なのだと思ってしまうから。ページをめくる手が止まらないかっぱ○びせんのような小説は久しぶりでした。他の作品も読んでみたい。 読み終わったあと、ではどうすればよかったのか、と栞子の気持ちになって考えてみたけどやっぱり分からない。だって栞子はああいう生き方しかしようとしない人間だから…でも救ってほしかったな。うん無理だと思うけど。
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真実子の成長っぷり、女っぷりのあがり具合が爽快。 病弱で世間知らずなお嬢様、自力で成功を掴もうと努力する美人の美里、天才少女として囃し立てられたアーティスト気取りの栞子。 全然違うタイプの女の子なのに、どの女の子も一部の隙もなく作りあげられている。 毎度毎度、柚木さんの書く女の子のリアリティに驚く。 観察眼が鋭いし、アンテナの感度が高い人なのだな、と。 柚木さんはどのタイプの女の子なのか。 これも毎度のことだけど、 小物使いが上手だから、話が盛り上がるのか、とも思う。 赤レンガのパンケーキのお店に鎌倉のホットケーキのお店。 お嬢様大学に山手のレストラン。 なんとなく情景が思い浮かぶので、余計に楽しめた。 もう一度読み直そうかな。 自分の内側の世界をこれでもか、これでもか、と掘り下げていく人もいれば、 柚木さんのように世間を観察しておはなしを書く人もいて。 「売れる」作家はどちらなのか。 「残る」作家はどちらなのか。
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ある種ホラー小説ですねこりゃ。 女性の厭な部分もですが、男性の厭な部分もたくさん盛り込まれてます。 ラストですとんとタイトルに着地。上手いな~。
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失敗するのが怖いから、勝負に出ない。人の批判は流暢だけど、自分はなにもしない。あー、いる、こういう『じぶんはまだ、本気を出してないだけ』と居直るタイプ‥
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「嘆きの美女」もそうですが、イヤーな女を書くのが上手なのはご本人がさっぱりした性格でいらっしゃるからではないかと想像してしまいます。 今回もイライラさせられながら、あーいるいる、いや、これはないでしょとブツブツ言いつつ読みました。 名門女子大に通う4人の女の子たちの友情と嫉妬とね...
「嘆きの美女」もそうですが、イヤーな女を書くのが上手なのはご本人がさっぱりした性格でいらっしゃるからではないかと想像してしまいます。 今回もイライラさせられながら、あーいるいる、いや、これはないでしょとブツブツ言いつつ読みました。 名門女子大に通う4人の女の子たちの友情と嫉妬とねたみと成長ストーリーです。たまに誰が主人公なのかよくわからなくなりました。
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