罪悪 の商品レビュー
ものすごい短編? グロテスク&救いがなく、とことん闇の世界に入っていきそうだったので、読むのをやめました。
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前作に続いて、変わらず面白い。 短編でここまで読ませるのは、実際の話がベースだから、という事もあるだろうけど、やっぱりこの人は才能があると思わずにはいられない。 人間って哀しいなぁ。
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「犯罪」から引き続き辛気臭い事件のオンパレード、でもおもしろい。 ドイツっぽい、なんかこの、人の振れ幅の激しさ。 不思議と読みやすい。
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ちょっと魔がさしたり、ちょっと間が悪かったり、そんなことのせいで思いがけない結末を迎える物語が15編。 冒頭の物語が凄絶で後味が悪く、読み進める目が竦みそうになりました。後味が悪くても、作品としては是非読んでほしいものなので、冒頭作は最後に読むことをお勧めします。
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短編集だけど、この読み応え。 一話一話は前作よりも短いのに、心理描写は前作よりもレベルアップ。 眈々とした物語の進み具合でも、飽きずに、引き込まれていくのは、グロテスクであり、先の展開が読めないからだとおもう。 というのも、当事者は普通の人。でも、判断は普通じゃない。状況が...
短編集だけど、この読み応え。 一話一話は前作よりも短いのに、心理描写は前作よりもレベルアップ。 眈々とした物語の進み具合でも、飽きずに、引き込まれていくのは、グロテスクであり、先の展開が読めないからだとおもう。 というのも、当事者は普通の人。でも、判断は普通じゃない。状況が普通じゃない、趣味が普通じゃない。みんなそうなんだ!がとても怖い。 特にオススメなのは、「清算」と「秘密」。
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「犯罪」に続く二作目。今思い返せば「犯罪」では、人はなぜ犯罪を犯すに至ったか、その犯罪はどのようなものであったのかが書かれていたように思う。そのためにミステリーから感動作、エンタメからコメディまで全部入りくらいの印象だった。 だが今回の「罪悪」は、犯罪を犯した人が感じる罪悪感につ...
「犯罪」に続く二作目。今思い返せば「犯罪」では、人はなぜ犯罪を犯すに至ったか、その犯罪はどのようなものであったのかが書かれていたように思う。そのためにミステリーから感動作、エンタメからコメディまで全部入りくらいの印象だった。 だが今回の「罪悪」は、犯罪を犯した人が感じる罪悪感について焦点が当てられる。中には麻薬取引についてのエンタテイメントな作品もありつつ、大体は少し後味の悪く悲しい作品が多い。
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どこにでもありそうな、でもどこか少しよじれている物語の短編集。 相変わらずの世界観。論理で語ることのできない人生の複雑さ、不条理、混沌を滔々と描き出している。 ハッピーエンドでもなく、意外な結末が待っているわけでもない。もはや作風としてそれがわかっているのにもかかわらず、不思...
どこにでもありそうな、でもどこか少しよじれている物語の短編集。 相変わらずの世界観。論理で語ることのできない人生の複雑さ、不条理、混沌を滔々と描き出している。 ハッピーエンドでもなく、意外な結末が待っているわけでもない。もはや作風としてそれがわかっているのにもかかわらず、不思議とページを捲る手が止まらない。 ただ、このままずっとこの調子の短編を書いていくわけにはいくまい。次の展開が見ものではある。
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数々の賞を獲得し、世界で翻訳が相次いだ『犯罪』に次ぐフェルディナント・フォン・シーラッハ第二作目。 『犯罪』と同様に、不条理や運命に翻弄された事件が精緻な筆致で描かれている。
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あるものを持っていた人物、それが最後まで謎で終わる「アタッシュケース」、短い話なのにまるで映画のような味わいのある哀しい共犯罪の「精算」などミステリー満載で楽しめる。あいかわらずだが、これが実話とはね。
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内容(「BOOK」データベースより) ふるさと祭りの最中に突発する、ブラスバンドの男たちによる集団暴行事件。秘密結社イルミナティにかぶれる男子寄宿学校生らの、“生け贄”の生徒へのいじめが引き起こす悲劇。猟奇殺人をもくろむ男を襲う突然の不運。何不自由ない暮らしを送る主婦が続ける窃盗...
内容(「BOOK」データベースより) ふるさと祭りの最中に突発する、ブラスバンドの男たちによる集団暴行事件。秘密結社イルミナティにかぶれる男子寄宿学校生らの、“生け贄”の生徒へのいじめが引き起こす悲劇。猟奇殺人をもくろむ男を襲う突然の不運。何不自由ない暮らしを送る主婦が続ける窃盗事件。麻薬密売容疑で逮捕された孤独な老人が隠す真犯人。―弁護士の「私」は、さまざまな罪のかたちを静かに語り出す。刑事事件専門の弁護士が、現実の事件に材を得て描きあげた十五の異様な物語。世界各国を驚嘆せしめた傑作『犯罪』の著者による、至高の連作短篇集。ドイツでの発行部数30万部突破。ドイツCDブック賞ベスト朗読賞受賞。
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