恋都の狐さん の商品レビュー

北夏輝【著】

2012/05/22

軽快な会話のテンポ。なるほどなーと思わされる狐さんの薀蓄。物語を追うのはとても楽しいのに、何故か、終わり方には納得できなかったなーというのが読後の第一印象でした。
ハッピーエンド以外を受け付けない、という性分ではないつもりです。
ただ、なんと言えばいいのか……まかれるべき種が違ったような感覚でした。ニンジンの種をまいたのにアサガオの芽が出たような。主人公の走りかた、進みかた、そうして動いてきた物語の末に、なんだか違和感を覚えたのです（もちろんこれはわたしの感覚です！他の方にはまた違って映ると思います）。
おいてきぼりをくらってしまったのかな。主人公の行動についていけなかった。わたしがちょっと斜め読みをしてしまったのも原因かもしれません。
それをおいても、キャラクターたちはとっても魅力的でした。あれだけ不遜な狐さんに、池に飛び込んでまで助けられれば、そりゃあ！　恋もしますよ！！　揚羽さんはお嫁さんにもらいたいぐらいの素敵な女性でした。美人で料理ができてさっぱりしている、なんて素晴らしい三拍子。一人称で描かれる主人公の心情では、ストレートに彼女への劣等感が浮き彫りになります。
それでもうっとうしいと思わないのは、ひとえに主人公の性格なのでしょう。過ぎたことにはあっけらかんとして、なににおいても嘘をつかない。気持ちが良い女性たちです。
とにかくひじきが食べたくなってしまった。お料理がとてもおいしそうな描写でした。

2012/05/22

なんだか納得いかないような終わり方でした。
個性的なキャラやコミカルな会話には思わず吹き出してしまいましたが、ちょっとスッキリしない感じです。
内容が薄いように思えますね。
しかし、私は奈良県民なので、景色が目に浮かぶようで楽しめました。

2012/05/29

全体的に浅いっていうか薄っぺらいというか。

夜は短し…に似てるって聞いて読んだけど、似てるっていうか真似じゃないの？？っていう場面が多すぎてひいた。

2012/05/17

どの登場人物も皆、魅力的ですぐに引き込まれてしまった。
読み始めたら一気に読破！
メフィストらしくはないけれど、それでも好き。
中に出てくる会話は思わず吹き出してしまうものもあったが、なんだか切なくなる心理描写も盛り込まれていて、思わず泣きたくなってしまう場面もあった。
恋って切なくて苦しいけど、それでも素敵だなぁと感じて優しくなれる本。
続編があってほしいような欲しくないような。
これで完結としても良いものだけど、それでもやっぱり…とついつい思ってしまう。
読み終わり一晩たっても興奮や余韻が冷めない、冷めたくない大好きな本。
もしも続編が出るならぜひ読みたい。

2012/05/15

メフィスト賞受賞作として読むと拍子抜けしたけど人情話としては良作。しかしなんでこれメフィスト賞に出そうと思ったんでしょうか。

2012/05/13

奈良が舞台のお話。
奈良県民の私としては、見知った場所の名前や地名が次々と出てきてにやけが止まりませんでした！
奈良の行事についても詳しくなれるし、恋愛要素も含まれている、素敵な作品でした。

2012/05/10

狐さんは魅力的なキャラだったけど、物語があまりおもしろくなかった。主人公の最後の決断も特に意外性なく…

2012/05/10

楽しく読めました。
作中でいろんな行事に触れらていて
奈良にいきたくなります。

流石、メフィスト賞！
どんでん返しが必須ですよね！！
思慮が足りてなかったです…
ハッピーエンドを期待(というか確信)して
読んでただけに…
うーん…
主人公には幸せになってほしかった。
ほしかったけど、これでいいのかもしれない…
これでいいって理解できるけど納得できない

2012/05/07

途中までは表現も面白く、さくさく読めてたんだけど、終わり方が個人的に“えっ…”て感じ…。あくまで個人的な好みですので、評価は分かれると思いますが…。という訳で―☆１。

2012/05/05

メフィスト賞受賞作って、不気味というか奇妙な作品なのかと思っていたけど、これはちょっと違う感じかな
主人公の女の子の初恋は実らなかったけど、狐は彼女と出会ったことで大きな変化を遂げたわけだからね、ま、ちょっとすっきりしない結末だったけど、ね
実は中だるみしちゃって、途中飛ばし読みました
奈良の豆まき行ってみたくなった